【オンリーワンを探せ】超富裕層が楽しんだ「非日常」を味わえるベントレー ターボS
2014/03/03

原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2014年2月24日に発見したのは「ベントレー ターボS」です。1995年に登場したターボRがベースの限定モデルで、メーカーの説明によると世界で100台未満しか生産されなかった超高級希少車です。なお、イギリスの自動車雑誌「クラシックカー」では75台限定生産としていました。
かつては、セレブ中のセレブしか乗れない車でした!
搭載する6.75L V8エンジンにはターボRよりも大型のターボチャージャーや、F1で培われたデジタルイグニッションなどが採用されていました。最高出力は未公表ですが、400ps弱というのがもっぱらのウワサです。
重量は2.5t弱ありますが0→100km/h加速は6秒台。リミッターが作動し、最高速は250km/hです。販売されていた1995年当時からすると、このスペックは立派です。ただ、走りそのものは昨今の重量級の高級セダンとは比べられないほど“旧式”です。最近の車は物理法則に打ち勝つような走りをしますが、ターボSは物理法則に則っています(笑)。
しかし、荷重移動を気にしながらコーナーを走ると、ボディロールが明らかに大きいのに驚くほどグイグイ曲がります。そういう点では、ちゃんとドライバーズカーとして設計されていたのでしょう。
19年前の車ですから「常に全開!」という方は少ないでしょう。図太いトルクにモノを言わせて走らせるだけで十二分に快感です。重量物が後方からグワッと押し出される感覚は、古き良き高級FRセダン特有の味わいです。
アイポイントは高く、ミニバン並みに道路の先まで見おろせます。ボディサイズは大きいものの、室内はとびっきり広いわけではありません。たっぷりとした高級本革ソファのように、シートを贅沢に仕上げたからでしょう。
イギリス流の高級感には普遍的な美しさがあります。かつてセレブ中のセレブが味わった世界を垣間見られる素晴らしい1台。第一線を退いたとはいえ、そのオーラは半端ではありません。
総額459万円は決して安い金額ではありませんが、ターボSがもたらす「非日常」を同予算の他の車で味わうことは不可能でしょう。スーパーカーを保有したと思えば、覚悟は意外と決まるもの。まずは物件写真をご覧ください!
Text/古賀貴司(自動車王国)
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