わかれば簡単! バッテリー上がり時のジャンプ手順【トラブルシューティング編】
カテゴリー: カーライフ
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2013/11/11
ブースターケーブルはバッテリーの容量に見合った仕様のものを。バッテリーに対してケーブルが細すぎると発熱、発火の危険がある
ブースターケーブルの接続には正しい順番がある。まずバッテリーの弱った車のプラス端子に赤いケーブルをつなぐ
バッテリーの弱った車のプラス端子に赤いケーブルを接続したら、続いて救援車のプラス端子に赤いケーブルを接続する
続いて黒いケーブルを救援車のマイナス端子に接続。ショートしてしまうため、クリップがボディなどに接触しないよう注意!
最後にバッテリーの弱った車のマイナス端子に黒いケーブルをつなぎ、救援車のエンジンをオン。5分程度待ってから救援される側のエンジンをオン
バッテリー上がりを自力で解決
エアコンの使用などで電力を多用する夏だけでなく、冬もバッテリー上がりを起こしやすい季節です。低温下では、バッテリー内の化学反応が鈍り、性能を100%発揮できなくなるためですね。バッテリー上がりだからといって、慌ててロードサービスに頼らなくても自力で解決できるケースがあります。今回は、いわゆるバッテリージャンプのトリセツです!
ジャンプには、バッテリーが上がってしまった車と同じ電圧の救援車が1台とブースターケーブルさえあればOK。乗用車のほとんどは12Vですが、トラックや一部のSUVは24V仕様なのでご注意ください。それと接続するバッテリーの容量によってケーブル径などが異なりますので、適正な仕様の製品を選んでくださいね。
赤プラプラ・黒マイマイとオマジナイを覚えよう
では、ケーブルをつないでいきます。赤い方をプラス、黒い方をマイナスにつなぎます。接続する順番は、救援される側の車のプラス端子に赤いケーブル、次に救援車のプラス端子に赤いケーブル、続いて救援車のマイナス端子に黒いケーブル、最後に救援される側の車のマイナス端子に黒いケーブルをつなぎます。
覚え方は「赤プラプラ、黒マイマイ♪」です! もう覚えましたよね? つなぐ順番が違っても、プラス同士、マイナス同士を接続すればジャンプできますが、ここで紹介した手順が、バッテリーをショートさせるリスクの少ない正しい順番とされています。
さて、クリップをつなぐ際に特に気を付けてほしいのは、ボディなどにクリップを接触させないことです。バッテリーに接続したクリップがボディに接触した刹那、ショートしてしまいます!
最後のマイナスクリップ接続時はどうしても火花が飛びますが、臆することはありません。本来はバッテリーから出るガスに引火するのを防ぐため、エンジンフックなどのバッテリーから離れている部分にアース接続するのがセオリーです。しかし、最近のエンジンルームは金属面の露出が少ないので、今回はバッテリーのマイナス端子に接続しています。車の取扱説明書にアース接続できる場所が記載されていることもあるので確認しておくと良いでしょう。
エンジンが始動したら、しばらくドライブしてください
ケーブルの接続ができたら救援車のエンジンをかけ、5分程度待ってから救援される車のエンジンをかけます。大抵の場合はこれで再始動できます。
エンジンが掛かったら、今度はつないだときと逆の手順でケーブルを外していきます。「救援された車のマイナス(黒いケーブル)、救援車のマイナス(黒いケーブル)、救援車のプラス(赤いケーブル)、救援された車のプラス(赤いケーブル)」になりますね。
ジャンプしてエンジンを始動した車はしばらくエンジンを止めず充電しましょう。1時間くらい走らせるのが良いと思います。
電圧も一緒でケーブルも接続手順も問題ないのにエンジンがかからない、一度はかかるけどすぐにバッテリーが上がってしまう…という場合は、オルタネーターの故障やバッテリー自体がもうダメな場合があります。そういう場合はオルタネーターやバッテリーの交換が必要です。
なお、ハイブリッド車、電気自動車などではバッテリージャンプできない車種もあります。あらかじめ確認しておいてくださいね。