【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
2021/06/19
トヨタ タンクの中古車は今
限られたスペースを有効に使うため、全高を高くして室内高を確保する。軽自動車ではいまや定番となったこの手法をコンパクトカーに盛り込んだのが、ダイハツ トールだ。
トヨタ タンクは、ダイハツからOEM供給されるモデルである。
もともと軽自動車よりもサイズの余裕があることもあり、ミニバンのような感覚で使えるのがこのカテゴリーの魅力。
両側電動スライドドアを標準装備にしたグレードが多く用意され、室内空間も家族で使いやすいように様々な工夫がされている。
乗車人数は多くない。でも、広い空間があると便利と考えている人にぴったりのモデルだ。
タンクは2020年まで販売されていたということもあり、約1800台と中古車流通量は豊富。条件次第では予算100万円以下での購入も可能だ。
ここからはタンクの特徴や中古車相場について紹介する。
タンク(初代)の特徴と中古車相場
■タンク(初代)DATA
生産期間:2016年11月~2020年9月
中古車流通量:1800台
中古車価格帯:60万~200万円
■タンク(初代)の特徴
以前から軽自動車では、スペース効率に優れたモデルが多く存在した。コンパクトカーでも全高が1550mmより高いモデルはあったものの、あくまでそれはコンパクトカーの延長にあるものが主流だった。
そんな中、スズキは軽自動車から派生した2代目ソリオをスライドドア仕様にし、多くの人から支持を集める。これを追うように、ダイハツもスライドドアコンパクトカーを開発。それが、2016年11月に登場したトールだ。
そしてトヨタブランドへ、タンクとルーミーという別車種としてOEM供給された。
ボディサイズは、細い道や駐車場での取り回し性をよくするために、全幅を1670mmに抑え、最小回転半径も軽自動車並みの4.6mとなっている。
全高は、1735mmと軽ハイトワゴンと同じくらいの高さになるのだが、軽自動車よりも横幅がある分、見た目はどっしりと安定感がある。
デザインは、標準モデルの他、メッキ加飾や専用バンパーが付けられたカスタムが用意された。
タンク最大の魅力は、広い室内空間だ。リアドアは背の高さを生かし、乗り降りに便利なスライドドアを採用。エントリーグレードの「X」と「X S」は助手席側のみ電動スライドドアになるが、その他のグレードは両側電動スライドアが標準装備になっている。
スライドドアのステップ部分には足元を照らすライトが設置されるなど、細かい部分にも心配りがある。
後席には、240mmの前後スライド機能を採用。一番後ろまで下げれば足を伸ばして移動ができるし、前にスライドさせれば荷室に機内持ち込みサイズのスーツケースを4つ積むことができる。家族で数泊の旅行を楽しみたいときも、荷物が積みきれなくて困ることはまずないだろう。
搭載エンジンは、1L 3気筒と1L 3気筒ターボの2種類。ターボ車は、1.5Lクラスに匹敵する動力性能を発揮してくれるので、4人以上で荷物もたくさん積んで出かける機会が多いという人にはこちらがオススメだ。
▼検索条件
トヨタ タンク(初代) × ターボ付き
先進安全装備は、衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制機能などをパッケージにしたダイハツのスマートアシストII(スマアシII)が搭載されている。
2018年11月には、先進安全装備がスマアシIIからスマートアシストIII(スマアシIII)へと進化した。衝突回避支援ブレーキが歩行者にも対応した他、夜間の歩行者などを早めに発見するのに役立つオートハイビームが標準装備になっている。
あわせて、前後のコーナーセンサーも標準装備されたことで、運転に自信がない人も余裕をもってハンドルを握ることができるようになった。
2020年9月、タンクは同じトヨタの兄弟車であるルーミーと一本化される形で販売を終了。そのため、タンクの中古車は2020年式までしか存在しないが、ルーミー、そしてトールはその後も生産されている。
■タンク(初代)の中古車相場
タンクは約1800台以上の中古車が流通しており、そのうちターボ車は500台弱となっている。
総額80万~100万円の最低価格帯には、走行距離7万~8万km程度のものが多い。予算110万円で考えれば、走行距離5万km前後の「X」や「X S」が豊富にある。
ちなみに、「X」と「X S」の違いはスマアシIIが搭載されているかどうか。先進安全装備が欲しい人は「XS」、「G S」を探そう。
両側電動スライドドアにこだわるなら、上級グレードの「G」か「G S」を。このグレードだと、予算130万円前後で走行距離5万km前後が目安となる。
先進安全装備にこだわるなら、スマアシIIIが搭載された2018年11月以降のものから選びたい。この年式だと、「G」をベースに撥水シートやシートヒーターなどが標準装備になった「コージーエディション」がオススメ。予算150万~160万円で走行1万km以内のものを見つけることも可能だ。
カスタム系は予算130万円から「G S」を見つけることが可能。ターボ車も予算130万円から探すことができる。
▼検索条件
トヨタ タンク(初代) × 全国▼検索条件
トヨタ ルーミー(現行型) × 全国▼検索条件
ダイハツ トール(現行型) × 全国※記事内の情報は2021年6月12日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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