【スズキ MRワゴンの中古車を買うなら】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: スズキ / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / MRワゴン / 人気中古モデル徹底ガイド / ぴえいる
2021/06/22
スズキMRワゴンの中古車は今
スズキが女性をメインターゲットに開発した軽自動車が初代MRワゴンだ。2001年11月から2016年11月まで3世代にわたり販売されたが、代替わりのたびにターゲット設定が変わっているので、各世代のキャラクターが異なっている。
また、いずれも日産にOEM供給され、日産 モコとして販売されていた。
現在、中古車流通台数と平均価格は下記のとおり。
初代:90台・14.6万円
2代目:約660台・20.9万円
3代目:約720台・44.1万円
いずれの世代もほとんどの物件が、総額50万円で十分狙える手頃な軽自動車となっている。
ここからは、各世代それぞれの特徴や中古車相場について紹介する。
MRワゴン(初代)の特徴と中古車相場
■MRワゴン(初代)DATA
生産期間:2001年11月~2005年12月
中古車流通量:90台
中古車価格帯:10万~40万円
■MRワゴン(初代)の特徴
2001年11月にデビューしたMRワゴン。ボンネットからバックドアまで一体となったワンモーションフォルムは、当時の軽自動車としては斬新なデザインだった。同時にこのフォルムは室内を最大限活用しやすく、実質室内長は当時のFF(エンジンを前に置き前輪を駆動させる)軽自動車の中で最長だ。
また、リアシートにはFF軽自動車初となる「スライド&ダブルフォールディング機構」が採用され、簡単にスライドや、左右どちらかを倒したり、両方を倒してフラットなラゲージをつくることができる。
他にも、文字盤全体が自発光して浮かび上がるメーター(軽自動車初)、車内空気をろ過してタバコなどの臭いを抑えるカテキン・エアフィルター(四輪車初)など、最新装備が用いられた。
2002年6月にはターボエンジンを搭載し、ローダウンされスポーティな内外装が備わる新グレード「スポーツ」が、2002年12月に専用グリルや内装を備えた「N-1」と「N-1エアロ」が追加された。
また、2004年2月には一部改良が行われ、前席がベンチシートとなり、リアシートの前後スライド量が後方に30mmに拡大された。
■MRワゴン(初代)の中古車相場
初代は2代目、3代目と比べると台数はグッと少ないが、どれも総額50万円程度で狙えて手頃感がある。7割以上がNAエンジンモデルで、8割以上が2WDだ。
また、8割以上が走行距離5万km超となるが、16年以上前の車であることを考えれば相応だろう。
最も多いグレードは、前席がベンチシートとなった後期型のベーシックグレードの「G」で、いずれも総額35万円以下で手に入る。ターボ車もあまり価格は変わらない。
登場から20年以上たっているモデルだけに、年式や走行距離に左右されず、実車でコンディションを確認して購入するようにしよう。
▼検索条件
スズキ MRワゴン(初代) × 全国MRワゴン(2代目)の特徴と中古車相場
MRワゴン(2代目)DATA
生産期間:2006年1月~2010年12月
中古車流通量:660台
中古車価格帯:10万~70万円
■MRワゴン(2代目)の特徴と中古車相場
2006年1月に登場した2代目は、ターゲット設定をさらに「子育てと日常の生活を両立させている女性」に絞り込み開発された。
デザインはワンモーションフォルムから一転、ボンネットと居住空間をハッキリさせた、一般的な2ボックススタイルになっている。一方で、大きな丸いヘッドライトなど「かわいいけど甘すぎない」モダンさと上質さを併せもつデザインが目指された。
さらに、2006年12月には専用グリルやアルミホイールを履いた「ウィット」系も追加され、選択肢が広がった。
機能面では、キーを差し込まずにエンジンを始動できるキーレススタートシステムや、助手席座面を持ち上げると、バッグや買い物カゴを安定して置ける助手席シートアンダートレー&ボックス。さらに、引きだして子供のミルクやおやつ、化粧品などを置けるインパネスライドボードなど、ターゲットとしている「ママ」のニーズに応えた機能や装備が用意された。
2009年6月の一部改良では、一部グレード(「X」、「ウィットXS」、「ウィットTS」)にオートライト機能や、運転席&助手席に照明付きバニティミラーが備えられた。
■MRワゴン(2代目)の中古車相場
流通台数は初代の5倍以上あり、選択肢は豊富にある。また、大半の物件が総額約70万円以内に収まっている状況だ。同車のターゲットである子育て中のママや女性にとっては、台数が豊富で選びやすく、手頃な価格で狙える中古車と言えるだろう。
NA(自然吸気)エンジン車の割合は、初代よりも多い9割以上。また、2WDも8割以上を占める。走行距離は8割以上が5万km以上だが、5万km以下でも総額30万円ほどから探すことが可能だ。数は少ないが、今ならまだコンディション重視で低走行車を狙うということもできる。
ベーシックグレードの「G」「ウィットGS」と、上級グレードの「X」「ウィットXS」の台数や価格はほぼ同じなので、「X」「ウィットXS」は狙い目だ。
また、オートライト機能や、運転席&助手席に照明付きバニティミラーが標準装備された2009年6月以降の「X」「ウィットXS」「ウィットTS」も予算30万円ほどで狙うことができる。
▼検索条件
スズキ MRワゴン(2代目) × 全国MRワゴン(3代目)と中古車相場
MRワゴン(3代目)DATA
生産期間:2011年1月~2016年11月
中古車流通量:720台
中古車価格帯:10万~110万円
■MRワゴン(3代目)の特徴と中古車相場
2011年1月に登場した3代目は、メインターゲットが「ママ」から、「初めて車を購入するような20代の若者」に変更された。「箱」感のあるデザインをまとい、歴代モデルと同様、広い室内空間が確保されている。
インテリアはタッチパネルオーディオが用意されるなど「くつろげる自分の空間」をテーマに開発され、専用オーディオ装着車にはUSBソケットやバックモニターが標準装備された。
また、引き出して小物を置けるインパネスライドボードや、後席スライド&リクライニング機能、助手席シートアンダートレー&ボックスなど、歴代の便利な機能&装備は引き続き採用されている。
約16年ぶりの新エンジンやCVTの採用など、低燃費化が図られたのも3代目の特徴だ。2011年3月にはアイドリングストップ機能を搭載した新グレード「アイドリングストップ」が、2012年2月には当時の軽ワゴンのカテゴリーでトップとなる低燃費27.2km/L(JC08モード)を実現した「エコ」が追加された。
さらに、2012年5月には全車の燃費改善が図られ、2013年7月に回生エネルギーシステムの「エネチャージ」や新アイドリングストップなどの採用により、一段と低燃費化。自然吸気・2WD車は30.0km/L(JC08モード)となった。
■MRワゴン(3代目)の中古車相場
流通台数は2代目より少し多く、選びやすい状況と言える。平均価格は2代目の約2倍の45万円程度となっているが、それでもほとんどが総額100万円以下で狙うことができる。
こちらも2WDが9割近く、自然吸気エンジン車が9割以上を占める。販売年が比較的新しいため、走行距離5万km以下も3割以上ある。
グレード別の台数は、ベーシックグレードの「G(マイナーチェンジ後はL)」「ウィットLS」が約200台、上級グレードの「X」「ウィットX」が約260台と、若干上級グレードの方が多いが、グレードでの価格差はほぼない。
また、標準モデルとウィット系の価格差もほとんどないので、デザインの好みや装備で選んでも価格面の条件が厳しくなることはないだろう。
なお、エネチャージの採用などで低燃費化が図られた2013年7月以降のモデルも3割近くある。使用頻度が高く燃費を重視するなら、まずはここから探してみるといいだろう。総額約40万円から見つけることができる。
▼検索条件
スズキ MRワゴン(3代目) × 全国※記事内の情報は2021年6月15日時点のものです。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はアウディA4オールロードクワトロと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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