手ごろなライトウェイトFRスポーツだったマツダ ロードスター(2代目・NB型)も値上がり傾向。狙うなら今しかない!
2021/05/22
▲お手頃に思えた2代目ロードスターもググッと価格が上昇しています。こちらは前期型モデルです価格上昇の2代目ロードスターを振り返りつつ、相場観をチェック
ここのところ軒並み価格が上昇している、90年代~00年代の国産スポーツモデル。
ライトウェイトFRスポーツとして、入門車のポジションにあった2代目ロードスター(NB型)も、ここのところ価格は上昇の一途をたどっており、昔ほど手ごろな価格で狙うことが難しくなってきています。
とはいえ、他のスポーツモデルのように安いものでも総額100万円オーバーという状態までは到達しておらず、現段階で購入できるスポーツモデルの中では買いやすい車種であることには変わりありません。
そこで今回は、2代目ロードスターがどんなモデルだったのかを振り返りつつ、現状の相場観をチェックしていきましょう!
▲価格、性能ともに入門者としては最適なNB型。早くしないと手が付けられない価格になりそうですエンジン、ミッションは2種類ずつ、大きく前期型と後期型に分けられる
1998年にフルモデルチェンジを果たしたロードスターは、基本的なプラットフォームは初代のものを引き継ぎながらも、様々な部分がブラッシュアップされたモデルです。
搭載されるエンジンは、初代に設定されていた1.8Lと1.6Lの2種類を用意。初代モデルでは、マイナーチェンジ時に1.6Lから1.8Lへ置き換えられていましたが、2代目モデルでは併売されていました。
そこに組み合わされるミッションは、初代と同じくMTとATが用意されますが、1.8LモデルのMTは6速へと進化。1.6Lモデルは5速のままでしたが、フィーリングは大きく向上しています。一方のAT車は、排気量に関わらず4速ATが搭載されています。
何度か改良がなされていますが、最も大きく変わったのが2000年7月に行われたマイナーチェンジ。
このタイミングで後期型となり、ヘッドランプとフロントバンパーのデザインを一新するフェイスリフトが行われた他、1.8Lエンジンが可変バルブ機構を備えた「BP-VE型」へと変更されました(従来型は「BP-ZE型」)。
これにより、最高出力は従来型の145psから160psへと大幅に向上。さらに、スポーティグレードのRS系ではボディ剛性のアップやブレーキディスク径の拡大など、一層のポテンシャルアップがなされました。
▲こちらはフェイスリフトが行われた後期型魅力的な特別仕様車も用意
初代モデルのころから、定期的に魅力的な特別仕様車などがリリースされてきたロードスターですが、2代目モデルに設定された中でも、特に特別なものを3つご紹介します。
●NR-A

2001年12月に登場した「NR-A」は、ナンバー付きのロードスターワンメイクレースに参戦するためのモータースポーツベース車。
パワートレインこそ1.6Lエンジン+5速MTですが、ボディ補強やブレーキ、大容量ラジエターなどが標準装備されており、ドライビングテクニックを磨くにはピッタリの仕様となっていました。
●ロードスタークーペ

2003年10月に発表されたロードスタークーペは、その名のとおりオープンカーであるロードスターをクローズドクーペにしてしまったもの。
受注生産となったベースモデル(1.6Lおよび1.8LのMT車)の他、スポーティなエアロパーツをまとったタイプA(200台限定、1.8LのMT車)と、クラシカルなフェイスのタイプE(150台限定、1.8LのAT車)が設定されていましたが、結局クーペ全体で180台弱の生産に終わりました。
●ロードスターターボ

2003年12月に350台限定で発売されたロードスターターボはその名のとおり、ターボを装着したロードスター。
エンジンは、可変バルブ機構が備わらないBP-ZE型をベースにターボ化したもので、172ps/21.3kg・mというパワーを実現していました。
向上したパワーに対して、当然ながら駆動系や冷却系も強化されており、ターボ用の純正パーツを標準のロードスターに流用するのは定番チューンのひとつとなっています。
どれを選ぶかは使い方次第!
2代目ロードスターを狙うとき、どの仕様を狙うべきなのかは、ユーザーがロードスターに求めるもので変わってきます。
少しでもパワーがあった方がいいと考えるのであれば、限定モデルのターボや、マイナーチェンジ後のBP-ZE型エンジンを搭載したモデルがベストでしょう。
一方、ライトウェイトスポーツとして小気味いい走りを楽しみたいのであれば、1.6Lモデルでも十分。
もし、サーキット走行まで視野に入れるのであれば、トルセンLSDを装着したSP(前期型はスペシャルパッケージ名義)がオススメ。モータースポーツ参戦を前提としたNR-Aグレードも魅力的です。
逆に、気軽にオープンエアモータリングを楽しみたい、というのであれば、AT車という選択肢もあります。高騰が続くMT車に比べ、AT車は現状でも比較的安価で見つけることができ、酷使されてない個体も多いという美点があるのです。
▲こちらはSPモデルですが外観に大きな差はありません
▲ATモデルのインテリアはこんな感じ1年で平均20万円アップ! 特にMT車は高値!
比較的安価に狙えるイメージのあった2代目ロードスター。確かに2019~2020年中ごろまでは中古車の平均価格は50万円中盤で推移しており、安定した価格となっていました。
しかし、昨年夏ごろからじわじわと平均価格が上昇し始め、2021年4月にはなんと77.2万円にまで達しているのです。2019年4月が55.9万円、2020年4月が56.9万円でしたから、およそ20万円もの平均価格上昇ということになっているのです。
▲こちらが2019年1月~2021年4月までの平均価格を表すグラフです特に状態のよいMT車では、ターボやクーペといった特別なモデルでなくても、200万円を超えるものも登場してきており、こういった個体が平均価格を押し上げているひとつの要因かもしれません。
そんな全体的に高値となりつつあるMT車ではありますが、安いものでは総額50万円台~見つけることができます。
ただし、最も安い部類の個体はかなり走行距離が進んでいたり、修復歴があったりといったものが多く、ある程度の状態を求めるのであれば、最低でも総額70万~80万円ほどは見ておきたいところ。
価格帯のイメージとしては、前期1.6L<前期1.8L&後期1.6L<後期1.8Lといった状態ですが、個体そのものの状態やアフターパーツの有無などで価格にバラツキが大きいため、予算にあったものを焦らずじっくり探すのがよさそうです。
一方のAT車であれば、安いものでは総額30万円台から見つけることができ、10万km未満の個体も存在しているほど。手ごろなオープンカーとしてはまだまだ狙い目と言えるかもしれません。
このように、状態によってかなり価格にバラつきのある2代目ロードスターではありますが、基本的には丈夫な車です。不安な場合は全国各地に専門店もありますので、詳しいお店に相談しながらベストな1台を見つけてみてはいかがでしょうか。
▼検索条件
マツダ ロードスター(2代目)×全国
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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