【試乗】新型 BMW 2シリーズ グランクーペ│前輪駆動で室内空間向上も、今までとは一味ちがう鋭さの増した駆け抜ける歓びを備えた1台!
カテゴリー: BMWの試乗レポート
タグ: BMW / クーペ / FF / 2シリーズグランクーペ / EDGEが効いている / c!
2021/04/20
▲前輪駆動プラットフォームの採用など、すべてを一新させ日常の使いやすさで大幅な進化を遂げた。新たに採用された電子制御の効果により、駆動方式の変更に違和感を感じさせない良質な走りを実現している目を見張るほど進化を遂げたのは車内スペース
2シリーズグランクーペは、BMWとしては初となるコンパクト4ドアクーペ。基本骨格は2019年に登場した現行1シリーズが採用する前輪駆動用プラットフォームだ。
現在2シリーズといえば、2ドアのクーペとカブリオレ、そしてミニバンタイプのアクティブツアラーとグランツアラーと、FFとFR、そして4WDが混在するラインナップとなっている。
そもそも、BMWは4ドアクーペというカテゴリーを早くから取り入れてきた。2012年にBMW 6シリーズグランクーペを導入後は、後継となる8シリーズや4シリーズにも設定している。2ドアクーペをベースとする偶数シリーズに、4ドアクーペのグランクーペを設定するのは、いまのBMWラインアップとしては必然の流れだ。
ボディサイズは全長4535mm、全幅1800mm、全高1430mm。コンパクトモデルというよりは先代の3シリーズに近く、街乗りなどでもちょうどいいサイズ感だ。
また前輪駆動になったことで、後輪駆動の現行型2シリーズクーペ比で約33mmほど後席の足元部分を拡大。前席のシート下に無理なくつま先が収まることもあって、成人男性でも快適に過ごせる空間が用意されている。ラゲージルームも先代比で約40L拡大し最大430Lを確保している。
インテリアは1シリーズと同様のデザインを踏襲するもので、メーターパネルは10.25インチのフルデジタル液晶、そしてインパネ中央のコントロールディスプレイも10.25インチとなり、「OK、BMW」で起動するAI音声入力システムのBMWインテリジェントパーソナルアシストなどがセットになった、オプションのiDriveナビゲーションパッケージが装着されていた。
▲最新デザインを反映させたL型LEDテールライトを採用。なだらかなルーフと相まってスポーティな印象に
▲前輪駆動化によって重量配分は50:50ではなく約60:40へ、それに合わせ従来の3倍の速度で反応するARBシステムを採用。エンジン制御をさらに素早いものにし、ドライバーの意図しないアンダーステアなどを抑えた走りを実現そして、リバースアシストも標準装備する。これは、35km/h以下で走行していた最長50mの軌跡を車両が記憶しており、スイッチ操作ひとつでバック走行時のステアリング操作を自動で行ってくれるものだ。細い路地を進んでいくと突き当りだったとか、すれ違いの困難な細い路地で前方から車がやってきた、といった場面でとても有用だ。
パワートレインは、1.5L直列3気筒ターボエンジンの「218i」と、2L直4ディーゼルターボの「218d」、そして2L直4ターボの「M235i」の3種類が用意されており、試乗車は218i のMスポーツだった。
1.5Lエンジンは効率的なターボ加給によって最高出力140ps、最大トルク220N・mを発揮。1480~4200の回転域で最大トルクを発揮するだけあって、数値から想像していた以上に力強く走る。トランスミッションは7速DCTを組み合わせており、変速ショックを感じさせることなくスムーズにシフトアップしていく。FFモデルにありがちなアンダーステアもしっかりと抑制されており、車重がディーゼルモデルの218d比で約90kg軽いこともあって動きも軽快だ。
▲235iにはインテリジェントパーソナルアシスタントが標準搭載。名前を設定可能なAIシステムは、使うほどドライバーの好みを学習し適切な動きへと最適化されていく
▲6色で切り替え可能なイルミネーテッドインテリアトリムを全車標準装備する。ドアトリムやダッシュボードに半透明の発光部が搭載され、他のモデルとはちがった雰囲気を演出している
▲ホールド性の高いアルカンターラシートを標準装備。レザーシートなどもオプションで選択可能
▲エンジンは効率的にパワーを引き出すための3気筒。横置きレイアウトによって居住性を向上させた従来からのFRの乗り味を好む人は、現行の2シリーズクーペを選ぶのがいいだろう。しかし、乗り心地のよさやコンパクトなサイズながら4ドアであることによる使い勝手のよさなど、実用性を重視するならこの2シリーズグランクーペはちょうどいい選択だ。
ちなみに、競合車はメルセデス・ベンツ CLA180で新車価格は472万円、これにAMGラインを加えれば498万円を少し超えてしまう。一方、この218i グラン クーペ M Sportは448万円、先述のiDriveナビゲーションパッケージ(約25万円)を加えても、なかなかに魅力的な価格設定だと見ることができる。
▲さらにスポーティなM235iもラインナップされており、306psを発生させる2L 4気筒エンジン搭載の四輪駆動仕様となる。価格は673万円から。218i Mスポーツは448万円からとなる▼検索条件
BMW 2シリーズ グランクーペ × 全国【試乗車 諸元・スペック表】
●218i Mスポーツ
| 型式 | 3BA-7K15 | 最小回転半径 | 5.4m |
|---|---|---|---|
| 駆動方式 | FF | 全長×全幅×全高 | 4.54m×1.8m×1.43m |
| ドア数 | 4 | ホイールベース | 2.67m |
| ミッション | 7AT | 前トレッド/後トレッド | 1.56m/1.57m |
| AI-SHIFT | - | 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 4WS | - | 車両重量 | 1420kg |
| シート列数 | 2 | 最大積載量 | -kg |
| 乗車定員 | 5名 | 車両総重量 | 1695kg |
| ミッション位置 | フロア | 最低地上高 | 0.15m |
| マニュアルモード | ◯ | ||
| 標準色 |
アルピン・ホワイトIII、ミサノ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック |
||
| オプション色 |
ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、メルボルン・レッドメタリック、ストーム・ベイメタリック |
||
| 掲載コメント |
- |
||
| 型式 | 3BA-7K15 |
|---|---|
| 駆動方式 | FF |
| ドア数 | 4 |
| ミッション | 7AT |
| AI-SHIFT | - |
| 4WS | - |
| 標準色 | アルピン・ホワイトIII、ミサノ・ブルーメタリック、スナッパー・ロック・ブルーメタリック |
| オプション色 | ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、メルボルン・レッドメタリック、ストーム・ベイメタリック |
| シート列数 | 2 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ミッション 位置 |
フロア |
| マニュアル モード |
◯ |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 全長×全幅× 全高 |
4.54m×1.8m×1.43m |
| ホイール ベース |
2.67m |
| 前トレッド/ 後トレッド |
1.56m/1.57m |
| 室内(全長×全幅×全高) | -m×-m×-m |
| 車両重量 | 1420kg |
| 最大積載量 | -kg |
| 車両総重量 | 1695kg |
| 最低地上高 | 0.15m |
| 掲載用コメント | - |
| エンジン型式 | B38A15A | 環境対策エンジン | - |
|---|---|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC | 使用燃料 | ハイオク |
| 過給器 | ターボ | 燃料タンク容量 | 50リットル |
| 可変気筒装置 | - | 燃費(JC08モード) | 16.9km/L |
| 総排気量 | 1498cc | 燃費(WLTCモード) |
13.8km/L
└市街地:10.4km/L └郊外:14km/L └高速:16km/L |
| 燃費基準達成 | - | ||
| 最高出力 | 140ps | 最大トルク/回転数 n・m(kg・m)/rpm |
220(22.4)/4200 |
| エンジン型式 | B38A15A |
|---|---|
| 種類 | 直列3気筒DOHC |
| 過給器 | ターボ |
| 可変気筒装置 | - |
| 総排気量 | 1498cc |
| 最高出力 | 140ps |
| 最大トルク/ 回転数n・m(kg・m)/rpm |
220(22.4)/4200 |
| 環境対策エンジン | - |
| 使用燃料 | ハイオク |
| 燃料タンク容量 | 50リットル |
| 燃費(JC08モード) | 16.9km/L |
| 燃費(WLTCモード) | 13.8km/L
└市街地:10.4km/L └郊外: 14km/L └高速: 16km/L |
| 燃費基準達成 | - |
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