日産にとって記念すべき日である5月23日(GO NISSAN)に、日産は2015年、ル・マン24時間耐久レースに復帰することを明言。さらにFIA世界耐久選手権(WEC)においては、2台のLMP1(ル・マン・プロトタイプ1)マシンとともに、ワークスチーム体制で参戦することを発表した。

LMP1マシンの名称は、30年にわたり日産のモータースポーツの血統を受け継いだフラッグシップモデル「NISSAN GT-R」の名を冠した「NISSAN GT-R LM NISMO」を予定している。

発表の場で日産自動車のCPLO(Chief Planning Officer)のアンディ・パーマー氏は、「LMP1はマシンの性能だけの戦いに留まらない。ライバルはすべて技術面で異なるアプローチを取っている。それは私たちも同様で、ポルシェやアウディ、トヨタと同じ枠のマシンに収めるつもりはない。まったく異なる方法で勝ちたいと思う」と語っている。

また、ニスモの社長である宮谷正一氏は「NISMO GT-R LM NISMOのデザインや車づくりは、日本に根差すDNAを基盤とするグローバルプロジェクトから生まれた。プロジェクトチームのメンバーは、日本、米国、ヨーロッパからの選抜メンバーで構成され、競争力の高いマシンを作り上げ、必ず素晴らしい走りを披露する」と話している。

さらに日産とニスモは、モータースポーツとファンをつなぐためのキャンペーン「♯eatsleepRACErepeat」を立ち上げたほか、NISMO.TVではモータースポーツを紹介する動画の製作や、YouTube上のライブストリーミング情報の発信なども行っている。ル・マンでは生中継でレースの興奮を伝える予定だ。

レースというと、F1などに代表されるスプリントレースが有名だが、ル・マンなどの耐久レースは、それとはまた違った魅力を備えている。日産が復帰するのは来年になるが、今年のル・マンは6月11日から開幕。耐久レースならではの魅力を、眠り目を擦りながらだとしても存分に堪能したい。

5月23日にロンドンにて開催された発表会には、ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)会長のピエール フィヨン氏も登場

5月23日にロンドンにて開催された発表会には、ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)会長のピエール フィヨン氏も登場

「♯eatsleepRACErepeat」では、モータースポーツをより身近にするために、ファンと同スポーツをつなぐ架け橋として、6週間にわたり展開予定

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