鈴鹿サーキットでSUPER GT第5戦「ポッカ・サッポロ1000km」が行われ、ホンダのウィダーモデューロ HSV-010を駆る山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキイ組が初優勝。2位はモチュール・オーテックGT-Rの柳田真孝/ロニー・クイッタレッリ組、3位はペトロナス・トムスSC430の中嶋一貴/ジェームス・ロシター組という結果になった。

真夏の恒例イベントとして今年で42回目の開催となった鈴鹿の1000kmレース。173周で行われるこのレースは、マシンにもドライバーにも負荷が大きく、シリーズ中最も過酷な一戦といわれている。晴天に恵まれた決勝レースは、3万6000人ものファンが見守るなか午後0時30分にスタートした。

予選2番手からスタートしたウイダー モデューロ HSV-010はオープニングラップでひとつポジションを落とし3番手へ後退したが、13週目に2番手へ浮上。そして23周目にポールポジションからスタートしたモチュール・オーテックGT-Rを捕らえ、首位を奪取した。

その後もピットストップのタイミングでわずかにポジションの変動はあったものの、山本尚貴、フレデリック・マコヴィッキィの2人のドライバーは着実に周回を重ね、145周目に再びトップに躍り出ると、ライバルであるモチュール・オーテックGT-Rとの距離を引き離し、14.8秒の差をつけチェッカーフラッグを受け今シーズン初優勝を決めた。

GT3000クラスは今シーズン4度目のポールポジションを獲得したSUBARU BRZ R&D SPORTの山野哲也/佐々木孝太/井口卓人組が、悲願の初優勝を決めた。

次戦のSUPER GTは9月7日(土)、8日(日)に富士スピードウェイで開催される。

Text/石川茂幸

現行規定のGT500マシンが鈴鹿サーキットを走るのは今回が最後。その記念すべきレースを制したのはウイダー モデューロ HSV-010だった

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ポールポジションからスタートしたモチュール・オーテックGT-Rは惜しくも2位。ペトロナス・トムスSC430は3位という結果に

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毎戦、予選では圧倒的な速さを見せつけていたが、なかなか勝てなかったGT300のSUBARU BRZ R&D SPORTが悲願の優勝を決めた

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