4月7日(日)、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキットで開催され、高橋国光監督率いるチームクニミツのRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)が優勝を果たした。2位には同じくホンダのKEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)が入り、3位はMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)という結果となった。

今年で20周年を迎えるSUPER GT。来シーズンから車両やエンジンの規定が大きく変わることから、今年は現行の規定で行われる最後の年となる。各メーカーともに熟成を極めたマシンが、開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットに集結した。

ウエットコンディションのなか行われた予選で、ポールポジションを獲得したのはMOTUL AUTECH GT-R。昨シーズン、MOLAチームをチャンピオンに導いた2名のドライバーが移籍し、NISMOドライバーとして初めて望んだ予選で見事ポールポジションを獲得。2番手にはEPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐組)、3番手にはKONDOレーシングのD'station ADVAN GT-R(安田裕信/M.クルム組)がつけた。

81周で行われた決勝は、レース序盤からMOTUL AUTECH GT-Rがリード。それを3台のHSV−010が追いかける展開に。激しい2番手争いが展開されるなか、MOTUL AUTECH GT-Rはトップを快走。しかし、レース終盤を迎えた70周目からHSV-010勢の猛追が始まり、77周目にはついに小暮選手がドライブするRAYBRIG HSV-010が首位を奪取。さらに塚越選手のKEIHIN HSV-010も続き、ホンダ勢の1-2態勢に。ラスト2周ではホンダの2台による首位争いが展開されたが、RAYBRIG HSV-010が逃げ切り優勝を決めた。

GT300クラスはGAINER DIXCEL SLS(平中克幸/B.ビルドハイム組)が優勝。ポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太組)は5位、注目が集まったPanasonic apr PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組)は9周目にリタイヤを喫した。

次戦は4月28日~29日に富士スピードウェイで開催される。日産GTーR勢のリベンジなるか、もしくは今大会成績がふるわなかったレクサスSC430勢の反撃なるか、注目が集まる。

Text/石川茂幸

終盤の激しいバトルを制したRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)。高橋国光監督率いるチームクニミツにとって7年ぶりの優勝となった

終盤の激しいバトルを制したRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史組)。高橋国光監督率いるチームクニミツにとって7年ぶりの優勝となった

ポールポジションからスタートしレースをリードしたMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)は残り4周で首位の座を譲った

ポールポジションからスタートしレースをリードしたMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)は残り4周で首位の座を譲った

今大会では優勝争いに加われなかったレクサスSC430勢。ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が最上位の4位。富士での活躍に期待

今大会では優勝争いに加われなかったレクサスSC430勢。ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が最上位の4位。富士での活躍に期待