ぐっとくるルックスなら お出かけもちょっとリッチな気分に

クルマのデザインって日常を味わい深くしてくれる

32歳、中堅の広告代理店に勤める僕。結婚を機に10年間住んだ三軒茶屋から東京郊外の住宅地へと引っ越した。

今の家は広いし、公園がそばにある静かな環境も気に入っているけど、ひとつだけ残念なところがある。それは、前よりお気に入りのお店が遠くなってしまったこと。

かつては千駄ヶ谷の雑貨屋「プレイマウンテン」などでよく妻とデートをしていたけど、今ではそんな独特のセンスあふれるショップにも気軽に行けない。

だから休日にいろんなところに出かけられるようクルマを買おうと思った。でもなかなかピンとくるクルマが見つからない。

身のまわりに置くのは本当に気に入ったデザインのモノがいい、というのが僕のこだわり。例えばL.L.ビーンのトートバッグ、ビームスライツで買ったタンブラー、イケアのランプシェード……。それは妻も同じ。よくマルシェやフリマで個性的なカラトリーなんかを手に入れてくる。

でも、ぐっとくるデザインのクルマにはなかなか出会わなかった。クルマに詳しくない僕たちには、みんな似たようなカタチに見える。いいなぁと思うものに出会っても、それは予算オーバーだったり……。

そんな時ふいに中古車で探してみたら、ミニに出会った。優しい感じのするデザイン。ちょっとレトロな雰囲気。ふたりとも「これ！」と思って買ったんだ。

今日はアンティーク雑貨のフリマにやってきた。買い物が終った後、妻は満足気な顔で僕に言う。

「やっぱりミニにして正解だったね。街で見るとかわいい。服も靴もそうだけど、お気に入りのデザインのモノって自然とテンションを上げてくれる！」

それには僕も同意見。目立ちすぎず、かといって没個性的でもない。ペッパーホワイトっていうソリッドカラーも良い。服に比べてクルマは高価な買い物。だからこそ特にデザインは妥協できなかった。

お気に入りの靴をはいて出かけると気分がいいように、このクルマで出かけるのは気持ちがいい。ちょっと前までは近所で済ませることが多かったけど、クルマを買ってからは毎週どこかに出かけている。

先週は、六本木にある「森美術館」で村上隆の展覧会を観たし、先々週は麻布十番の中華料理屋の「富麗華」に杏仁豆腐を食べに行った。小さいことかもしれないけど、いろんな発見をするようになった。

気分を高揚させてくれるのは、外見だけじゃない。インテリアもばっちり僕好みだ。

クルマのインテリアって素っ気ないイメージで、気に入るのなんてないだろうなと勝手に思っていたけど、そんなことはなかった。むしろお気に入りの家具を揃えたリビングみたいにくつろげる。ほっこりした気持ちにさせてくれるのも、どこかに出かけたくなる理由のひとつ。なんてことを考えているのが伝わったのか、妻もインテリアを見まわした。

「この真ん中に付いているメーターとかスイッチとか、丸っこくて個性的だよね。シートもセンスあるし、座り心地もいいし。友達も喜んで乗ってくれるかも」

うん。でも正直なところ、僕はおもてなし心半分、自慢半分なんだ（笑）

「まだ時間あるしドライブ行こうよ！」

え、これから？少し考えたけど彼女の横顔を見て、海沿いを走ることにした。彼女は、ふふっと嬉しそうに笑う。

「ねぇ、海もクルマの窓越しに見ていると、とっても新鮮だね！」

こんなに喜んでくれるならもっと早く手に入れればよかった。クルマは道具、走ればいい……なんて思っていたけど、僕らの生活をもっと味わい深いものにしてくれる存在だってこと、今さらだけど彼女のおかげで気づいた。

「ほら、信号が青になったよ♪」

なんだか加速もいいし、気分もいい。妥協せずに選んで本当によかった。

クルマもグッとくるデザインにこだわる

中古車を探してみたら、予算200万円以下でもデザインが良いクルマがけっこう見つかった。中でも、僕の好みにあったクルマはミニ ミニ、アウディ TT、フィアット 500の3台。いずれもグッとくるデザインのクルマだ。

• ミニ ミニ（2代目）＆アウディ TT（初代）＆フィアット 500（現行型）×総額200万円以下の中古車はこちら