水深50mにある、人が通行するためのトンネルって?

特に中国地方や九州に住んでいなくても、関門海峡の名前は地理の授業で聞いたことがあるでしょう。関門海峡とは、本州の西端にある山口県と、九州の北の玄関である福岡県の間の海峡のこと。山口県側の下関市と、福岡県側の北九州市門司区を結ぶことから、“関”と“門”の2文字が取られました。
関門トンネル人道入口|CS探偵団
↑威風堂々…とは言わないまでも、しっかりとライトアップされる人道の入り口。きちんと警備員さんもいらっしゃるようで、九州では馴染みの道だったりします
この関門海峡を地上から眺めると、立派な橋「関門橋」が架かっていて、高速道路が通っています。この高速道路ですが、ほとんどの方が中国道 or 九州道と認識されているかと思いますが、正式には中国道・九州道そのどちらでもなく、関門自動車道と区分されているそうです。一方で、先日のプリウス無給油チャレンジのように国道2号線を走行したければ、海底のトンネル「関門トンネル」を利用します。

関門橋、または関門トンネルが工事や事故で通行できないときは、お互いに迂回路の役目を務めることになっています。ちなみに現在は、国道2号線にあたる関門トンネルがリフレッシュ工事のために、全面通行止めとなっています(期間:10/15~12/13)。
関門橋(山口側)|CS探偵団 関門トンネル人道 営業時間|CS探偵団 関門トンネル人道 エレベーター|CS探偵団
↑仰ぎ見る関門海峡。車ならあそこを通ります(左) エントランスには営業時間の看板が(中) 重厚なエレベーターで降ります。停止階は地上と地下だけ(右)
さて、ここまでの前置きを読んでみて疑問はありませんか? そうです、人間はどうやって関門海峡を渡るのか? その答えは「関門トンネルの人道を歩く」です。福岡県出身の筆者にとっては当たり前でしたが、周りに驚かれて、改めてこの人道の面白さに気がつきました。

この関門トンネルの人道ですが、起点となるのは山口県下関市みもすそ川町。近くには、みもすそ川公園や火の山公園があり、サンデン交通の「御裳川バス停」が目印です。
トンネルを渡った先、終点となるのは、福岡県北九州市門司区大字門司。和布刈公園や和布刈神社があります。こちらは西鉄バス北九州の「関門トンネル人道口バス停」が目印になります。

気になる人道ですが、長さはたったの780m。普段どおり(計算すると4.6km/h)に歩いて10分くらいでした。通行したのは20時頃で北九州側の入口付近はとても暗かったのですが、トンネル内に入ってみると怖さはありません。
関門トンネル人道 トンネル内部|CS探偵団 関門トンネル人道 山口県/福岡県 県境|CS探偵団 関門橋(福岡側)|CS探偵団
↑人道のなかはこんな感じ。壁面には海の中を意識してか魚の絵が(左) 入口から400mほど歩くと県境に(中) エレベーターで昇れば、そこには九州が(右)
最近では、このトンネルでジョギングをしている人がとても多く、山口県と福岡県を行ったり来たりして汗を流していました。確かに、ここならば雨で濡れることもないし防犯上も安心です。

こうした意味でも、地域の人に愛されている関門トンネル人道。こちらに訪れることがあれば、話のタネに歩いてみてはいかがでしょうか。普段とは違った光景に出会えるはずですよ。

関門トンネル人道のデータと所在地
  •  距離  780m 
     海面からの深さ  58m 
     所要時間  10分12秒14 
     営業時間  午前6時~午後10時 
     通行料金 歩行者:無料
    原付・自転車:20円 

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<Report/西崎博之>