高速道路上にスノーボードやレンジフードが?

新聞やテレビを賑わせている、地方の高速道路料金の値下げや、ETC機器購入に対する助成制度。
高速道路を利用して遠出をしたり、この機会にETCを購入しようと考えている人が多いのではないでしょうか。

そんな注目の的になっている高速道路ですが、運転をしていて道路に落ちている落下物に驚き、ヒヤりとした経験はありませんか? 今回は、CS探偵団が首都高速道路(株)におじゃまして、落下物について調査をしてきました。

まずは、取材日に見せてもらった落下物の中から「驚きの落下物トップ3」と題して、勝手にランキングしてみました。
  • 首都高落下物 スノーボード|CS探偵団"
  • 首都高落下物 畳|CS探偵団
  • 首都高落下物 レンジフード|CS探偵団

↑1位は「スノーボードの板」。こんなにきれいな形で落下していたなんて(左) 2位は「畳」。面積は広いですが高さがないので、運転中に発見したら驚きです(中) 3位は…どこかで見たことありませんか?キッチンで見る、レンジフードではないでしょうか(右)

取材時に、落下物として保管されていた物の一部だけで、この通りです。過去には台所のシンクや風呂釜、ソファといった大型の物が落下していたり、30箱以上のみかんが道路に転がったのを回収したこともあったとか。また、家畜である牛や豚が、道路に逃げ出してしまった場合でも、落下物の件数にカウントされるそうです。

ところで、みなさんはどんな落下物に遭遇したことがありますか? 書き込みをしてもらったら面白そうですが、ここは真面目に、回収率の高い物から順に発表しますので、「あるある」なんて、思い出してみてください。
  • 首都高落下物 木材|CS探偵団"
  • 首都高落下物 鉄片|CS探偵団
  • 首都高落下物 シート|CS探偵団

↑1位は「木材」で約20%(左) 2位は「鉄片」で約14%(中) 3位は「シート」で約6%。続いて、ダンボールやタイヤなども発見されることが多いという。しかし回収される半数以上の落下物が分類できない「その他」だそう(右)

首都高だけで、1日3ケタの落下物が!

さて、どれくらいの数の落下物が年間で処理されているのでしょう? なんと首都高速道路のみで、2007年度の1年間に、約3万5000件もあったのだそう。1日で換算すると約100件もの処理がされているとは驚きです。そんな落下物が保管されている場所は都内に6ヵ所あり、そのうちの一つ、西東京支社の風景を写真に収めてきました。
  • 首都高落下物 記録|CS探偵団"
  • 首都高落下物 保管場所|CS探偵団"
  • 首都高落下物 コンテナ|CS探偵団

↑回収された落下物が記録される様子。事故の可能性があるものは3ヵ月ほど保管され、警察に引き渡す準備もしているそう(左) 山積みにされる落下物(中) コンテナには、事故の可能性などがないものばかりが収められます。1週間で満杯になるのだとか(右)

24時間体制で落下物は処理されている

落下物を回収しているのは、「道路パトロールカー」部隊。そもそも24時間体制で、高速道路の安全を守るのが仕事です。落下物の処理はその業務の一部だそう。
  • 首都高道路パトロールカー|CS探偵団"
  • 首都高道路パトロールカー ルームミラー|CS探偵団
  • 首都高道路パトロールカー ドアミラー|CS探偵団

↑これが「道路パトロールカー」(左) ルームミラーが2つあり、助手席からも後方の確認ができるようになっている(中) ドアミラーも2つある。死角を作らない工夫がここにも(右)

おじゃました西東京支社からは、日中は7台、夜間は3台が常に出動している状態だといいます。3時間程度の巡回で、落下物を最低一つは発見するそうですが、そこは車の往来の激しい高速道路。どのように落下物を回収しているのか、担当の方に話を伺いました。

「落下物を発見すると、ハザードランプを点灯させ、マイクで落下物への注意と回収の意思をドライバーに伝えます。次に走行車に、停車の協力をしていただき、通行を止めるようにパトカーを真ん中に止めます。その間にパトカーから降りて回収しています」

落下物が大きくて車に積めない場合は、端に寄せたり、車で引っ張るといいます。また、ベテランになると、視界に入った反対車線の風景からでも、異常に気づくことができると言います。落下物や事故などで、車の流れが普段とは違うのだとか。安全に対するプロ意識を感じた瞬間でした。
みなさん、回収場面に遭遇したら快く停車して協力しましょうね。
  • 首都高 道路パトロールカー|CS探偵団"
  • 首都高 道路パトロールカー|CS探偵団
  • 首都高 道路パトロールカー リヤ|CS探偵団

↑出発するパトカー(左) 巡回を終えて高速道路から戻るパトカー(中) 油処理剤や三角コーン、大小の牽引ロープ、油圧ジャッキなど、高速道路のあらゆる状況に対応できるよう、常時、たくさんの道具が積み込まれている(右)

安全なドライブのために

首都高 作業車|CS探偵団"

↑パトカーの詰め所には、事故処理のための珍しい作業車が。車幅がすごく狭いんです。落下物の調査とはあまり関係がないのですが紹介しちゃいます

さて、走行中に道路の異常や落下物を発見したら、どのように対応すればよいのでしょう?
通報の方法は主に2つ。一つ目は最寄りの非常電話から通報すること(非常電話は約500m間隔で設置されています)。二つ目は、道路緊急ダイヤル「#9910」へ携帯電話やPHSから通報すること。いずれも24時間、通報を受理できる体制が整っています。

とは言っても、まずは、落下物による事故に巻き込まれないようにするのが大切です。制限速度を守り、車間距離をきちんと保つことで、回避できる可能性が高くなります。

また、荷物を落下させないよう、荷造りをしっかりと行うことも大切です。ドライバーが安全を確認しながら運転することで、みんなが安心して走行できる道路がつくられるのですから。

<Report/カーセンサーnet編集部 馬場>