第15回 日産 スカイラインクーペ(旧型・V35) 【おいしい中古車】
2008/02/01
■“クーペとは?”その答えを凝縮したスカイラインクーペ
自動車好きのみなさんにとって「スカイライン」という車は単なる一車種ではない特別な存在だと思います。1957年に登場し、ハコスカ(3代目)、ケンメリ(4代目)、ジャパン(5代目)、鉄仮面(6代目)など、世の車好きを大いに魅了してきたスカイライン。2007年には生産50周年を迎え、今や12代目を数えるに至りました。
スカイラインクーペは2007年11月に現行型である12代目へとフルモデルチェンジしました。「日本に、クーペのときめきを」のフレーズが印象的なCMをご覧になったことがあると思います。イメージキャラクターとして、俳優の渡辺謙とメジャーリーガーのイチロー両氏を迎え、従来のスタイリッシュなフォルムはそのままに、より洗練されたモデルに進化しました。
と、現行型の話を続けてきましたが、この連載は“おいしい中古車”をご紹介する企画。となるとターゲットは旧型の11代目・V35型になります。
11代目スカイラインクーペは、このV35型からグッと大人向けのクーペに生まれ変わっています。一番のポイントはスタイリング。R34までのヤンチャなスタイルはなりを潜め、クーペらしい筋肉質で力強いデザインと、目を奪われるようなグラマラスなデザインを両立したエクステリアに生まれ変わりました。それに合わせてインテリアもシックな雰囲気を漂わせるものになっています。
↑フロント、リアセクションともに、筋肉質で躍動感あふれる力強いデザインが特徴。北米でもG35クーペとして大ヒットした
グレード体系はいたってシンプルで、ベースの350GTと本革シートなどを装備した上級モデルの350GTプレミアム(70th-Ⅱ、スタイリッシュシルバーレザー含む)の2本立て。エンジンはV6の3.5Lを搭載し、最高出力/最大トルクは280ps/37.0kg・mを発生。ミッションは6MTまたは5ATをチョイスすることができます。
また、キセノンヘッドランプやVDC(ビークルダイナミクスコントロール)、カーテンエアバッグなどが標準装備され、安全性や快適性の充実も目を見張るものがあります。
■現行型の登場で相場は下落。150万円を切るモデルも!
そんな“大人が楽しむ”ためのスカイラインクーペは、この種の車があまり市場になかったこともあり、実は結構な高値で相場が推移していたのです。
ところが先のフルモデルチェンジで相場は一気に変動。200万円以下の物件が続々と登場し、今や最も安い物件は150万円を切るほどに(2/1現在)。2003年式+修復歴なし+走行距離2.1万km=178万円という物件も出てきています。新車時価格が325万円からですから、もはや半額で買うことも十分可能なのです。
↑ホテルのエントランスに乗りつけても違和感のないエレガンスさ(左) インテリアも大人のクーペにふさわしい質感だ(右)
自動車が好きで、車=クーペであった大人たちにピッタリのスカイラインクーペ。セダンではなくあえてクーペ。そんな生活感のなさにカッコ良さを見いだす人も多いのではないでしょうか。「車はときめくためにある」というスカイラインクーペの精神性は、このV35型から始まり、そして現行型へと受け継がれています。“クーペの魅力とは?”この問いの先にある答えはスカイラインクーペなのかもしれません。もしクーペの購入を検討中なのであれば、ぜひ考えていただきたい一台です。
自動車好きのみなさんにとって「スカイライン」という車は単なる一車種ではない特別な存在だと思います。1957年に登場し、ハコスカ(3代目)、ケンメリ(4代目)、ジャパン(5代目)、鉄仮面(6代目)など、世の車好きを大いに魅了してきたスカイライン。2007年には生産50周年を迎え、今や12代目を数えるに至りました。
スカイラインクーペは2007年11月に現行型である12代目へとフルモデルチェンジしました。「日本に、クーペのときめきを」のフレーズが印象的なCMをご覧になったことがあると思います。イメージキャラクターとして、俳優の渡辺謙とメジャーリーガーのイチロー両氏を迎え、従来のスタイリッシュなフォルムはそのままに、より洗練されたモデルに進化しました。
と、現行型の話を続けてきましたが、この連載は“おいしい中古車”をご紹介する企画。となるとターゲットは旧型の11代目・V35型になります。
11代目スカイラインクーペは、このV35型からグッと大人向けのクーペに生まれ変わっています。一番のポイントはスタイリング。R34までのヤンチャなスタイルはなりを潜め、クーペらしい筋肉質で力強いデザインと、目を奪われるようなグラマラスなデザインを両立したエクステリアに生まれ変わりました。それに合わせてインテリアもシックな雰囲気を漂わせるものになっています。
↑フロント、リアセクションともに、筋肉質で躍動感あふれる力強いデザインが特徴。北米でもG35クーペとして大ヒットした
グレード体系はいたってシンプルで、ベースの350GTと本革シートなどを装備した上級モデルの350GTプレミアム(70th-Ⅱ、スタイリッシュシルバーレザー含む)の2本立て。エンジンはV6の3.5Lを搭載し、最高出力/最大トルクは280ps/37.0kg・mを発生。ミッションは6MTまたは5ATをチョイスすることができます。
また、キセノンヘッドランプやVDC(ビークルダイナミクスコントロール)、カーテンエアバッグなどが標準装備され、安全性や快適性の充実も目を見張るものがあります。
■現行型の登場で相場は下落。150万円を切るモデルも!
そんな“大人が楽しむ”ためのスカイラインクーペは、この種の車があまり市場になかったこともあり、実は結構な高値で相場が推移していたのです。
ところが先のフルモデルチェンジで相場は一気に変動。200万円以下の物件が続々と登場し、今や最も安い物件は150万円を切るほどに(2/1現在)。2003年式+修復歴なし+走行距離2.1万km=178万円という物件も出てきています。新車時価格が325万円からですから、もはや半額で買うことも十分可能なのです。
↑ホテルのエントランスに乗りつけても違和感のないエレガンスさ(左) インテリアも大人のクーペにふさわしい質感だ(右)
自動車が好きで、車=クーペであった大人たちにピッタリのスカイラインクーペ。セダンではなくあえてクーペ。そんな生活感のなさにカッコ良さを見いだす人も多いのではないでしょうか。「車はときめくためにある」というスカイラインクーペの精神性は、このV35型から始まり、そして現行型へと受け継がれています。“クーペの魅力とは?”この問いの先にある答えはスカイラインクーペなのかもしれません。もしクーペの購入を検討中なのであれば、ぜひ考えていただきたい一台です。
Text/金子剛士
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