“超”私的 GT-R論 桂 伸一

オレとGT-の関係は
限界性能という次元で性が合っていた


モータージャーナリスト・桂 伸一
●Profile/かつら しんいち
チューニング系の自動車雑誌の編集部員を経て、モータージャーナリストに。
執筆活動のかたわらレーシングドライバーとしても活躍。
N1耐久やグループAにGT-Rで参戦。
ALTIA FALKENL GT-RではN1耐久2年連続チャンピオンを獲得した。
カーセンサーでは「GT-R使い」としてGT-R企画に多数登場していた


自分の腕前が急に良くなったと錯覚した


自分にとってのGT-Rとは、R32からスタートする第2世代を指す。アテーサE-TSによるハイテク4WD機構と、RB26DETT直6ツインターボの強烈なターボトルク&パワーに度胆を抜かれた、あの世代、というかR32こそが意義深い。R32GT-Rに出会っていなければ、いや、あれでレース活動ができてチャンピオンを獲得していなければ、いまのオレは存在していなかっただろう。R32はそれほど意味のある車だった。いや、大袈裟じゃないのよ…。ホントの話。
<中略>
出会いから回想すると…。あれはR32型GT-Rがデビューした89年、スポーツランド菅生で行われた自動車媒体向け試乗会だった。メーカー側には同年代の顔見知りはいても、お偉いさんには名前すら覚えてもらえていない頃だ。GT-Rの試乗会にヒョコッと現れた青二才に、「コイツ大丈夫かっ?」って心配顔で見られながら乗った記憶がある。でも乗れば乗ったで、なんてオレって速く走れるんだろうと、自画自賛する結果となった。
<中略>
個人的にはR32型GT-Rを最も好む。理由は、まさにあの車にはドライバーの技量に頼る部分が多々あったからだ。オレが深く関わってきたGT-Rは、ずっとレーシングマシンでありタイムアタック用のチューンドGT-Rだった。確かにGT-Rは相棒には違いない。だが、日常の足であるというよりは常に限界走行する関係のほうが深く、それが“お互い”の性に合っているのかもしれない。
(本文から一部抜粋)

…と、今回はここまで!桂伸一さんのGT-Rに対する熱い想い、全部読みたいですよね!?他にも、自動車ライター・西川淳さん、自動車評論家・片岡英明さん、モータースポーツジャーナリスト・はた☆なおゆきさんという、GT-Rに縁の深いお三方の“超”私的GT-R論は必読です!詳細はセブン-イレブンで限定発売中の『カーセンサー特別編集 歴代GT-Rを買うための本』で!

文まとめ/ジュネコ 写真/阿部昌也(GT-R)・篠原晃一(人物)

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