現行Cクラスワゴンがついに300万円台突入ということで、そろそろ本気を出してみるお時間です
2016/11/11
大人たるもの、ある程度は「いい物」を身に着けたい
若い時分というのは身なりや車などに大したお金をかけずとも、それなりに「いい感じ」に見えるものだ。そこらでテキトーに買った安いTシャツを着てオンボロ中古の国産小型車か何かに乗り込むだけで、なんとなくいい感じである。しかし中年世代になってからそれと同じことをすると、「いい感じ」ではなく「かわいそうな感じ」に見えてしまう恐れが多分にあるため、筆者のような中年世代は、身なりや車などにある程度はこだわるべきだと思っている。どの程度こだわるかは、もちろん人それぞれだが。
そういった理由により、いわゆる大人はそれなりにシュッとした車に乗りたいわけだが、個人的に今最もシュッとしてる車の一つではないかと思うのが、現行メルセデス・ベンツ Cクラスワゴンだ。
さほど説明の必要はないと思うが、Cクラスというのは、以前のメルセデスの中では「最もコンパクトなエントリーグレード」的な位置づけだった。しかし近年はよりコンパクトなAクラスやBクラスも誕生し、しかも「Aクラスのセダン」や「AクラスのSUV」といったものも登場してきているため、最近のCクラスは「なかなか立派なミドルクラス」ぐらいのポジションに格上げされている。そして現行Cクラスワゴンというのは、14年10月に登場したその最新世代だ。車自体の出来がすこぶる良いことは、すでに各媒体などを通じてご存じかと思う。
車両価格300万円台の低走行物件が増加中
で、その現行Cクラスワゴンがとってもイイんじゃないかと思うわけだ。
いい年をこいた人間にふさわしい適度なハイソ感があり、なんとなく「儲かってる感」があり、しかしながら過剰にオラついている下品な感じはほぼ皆無なため、「知性」や「育ちの良さ」みたいなものも連想させる。さらに言えば、ステーションワゴンというのは「余暇を楽しむための車」というイメージが強いゆえ、同じ現行Cクラスのセダン以上に「アクティブな趣味をお持ちのステキな人」という好印象を抱かれやすい。完璧である。……まぁ以上の見立てには希望的観測も多分に入っているかもしれないが、とにかくステキな存在であることは間違いない。そして繰り返すが、車としての出来もほぼ申し分ない。
そんな現行Cクラスワゴンの中古車が今、けっこうお安いのですよ。
もちろん新車はなかなかお高い新しめの車種ゆえ、中古車の最大ボリュームゾーンはおおむね420万~520万円付近ではある。しかしこのところ「車両価格300万円台」の個体もなかなかのペースで増加中なのだ。それも過走行の悪条件車ではなく、走行数千kmからせいぜい2万kmぐらいのものが、である。
C180系とC200系のどちらにするかだけは少々迷う
具体的に見てみると、車両価格300万円台で走行2万km台まで、かつ修復歴なしの現行Cクラスワゴンの流通量は、11月2日時点で全国27台。そのうち18台が1.6Lの直噴ターボエンジンを搭載するC180系で、そのすべてが装備充実の「C180 アバンギャルド」。そして9台が2L直噴ターボのC200系であり、そのほとんどが「C200 アバンギャルド」だ。
実際の中古車価格は当然ながら個体により千差万別だが、イメージとしては「走行1.5万kmぐらいの14~15年式が390万円前後」と思っておけば、当たらずといえども遠からず。そしてC180とC200というグレードの違いによる価格差はさほど大きくはなく、あくまでもコンディションや装備の差などによって中古車価格が決まっているようだ。
C180系にするかC200系にするかは、正直迷うところだ。流通量が多く探しやすいのはC180 アバンギャルドであり、動力性能についても、個人的には「1.6L直噴ターボでも全然十分」と思っている。が、装備の面ではC200 アバンギャルドに分があるのは確か。……判断は難しいが、まぁ細かいことは店頭で実車を見て確認し、そしてセールススタッフの説明を聞いたうえでビビビとくる物件と巡り合えたなら、基本的にはC180 アバンギャルドでも全然OKかなとは思う不肖筆者である。
いずれにせよ、現行Cクラスワゴンの中古車は今が「旬」であることはほぼ間違いない。ぜひ、このシュッとしてる上質なステーションワゴンを比較的お手頃な予算で手に入れ、ステキな日々を送るための一助としていただけたなら、大変うれしく思う。
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