メルセデス・ベンツの“異端児”CLAシューティングブレークに乗るとテリー伊藤に胸毛が生える!?
カテゴリー: クルマ
タグ: メルセデス・ベンツ / CLAシューティングブレーク / EDGEが効いている / テリー伊藤 / 高橋満
2021/05/28
既存オーナーを完全に無視したデザイン。でもそれでいい!
~語り:テリー伊藤~
僕は仕事用の車として3台続けて同じミニバンに乗ってきました。今はゴルフオールトラックを移動車として使っています。
自宅に帰るときは、高速道路を降りるとちょっとしたワインディングを通るのですが、ミニバンとワゴンでは、ブレーキを踏む回数が明らかに違うので、オールトラックを運転するとなんだか運転がうまくなった気になります。
そんなこともあり、最近はワゴンが気になっています。中でもシューティングブレークに乗りたいなと思っているんですよ。
今、世の中は空前のSUVブームが続いています。その中でステーションワゴンは“一昔前のもの”というイメージをもつ人もいるかもしれないですが、僕は逆におもしろい存在になっていると感じています。
重心が低い分走りもいいので、運転を楽しみたい人にはぜひ注目してほしいですね。
最初にCLSシューティングブレークを見たとき、僕には抵抗感があり「これは日本人には受け入れられないだろう」と思いました。
ところが、黄色いCLAシューティングブレークを見たとき、「これはおもしろい!」と感じました。
今ある車の中で、シューティングブレークの形は明らかに異様です。90年代後半に登場したBMW Z3クーペと同じくらい、異端児感があります。
そのうえ、保守的な人からは絶対に受け入れられない黄色をもってきたのですから。
しかも、クリームがかった控えめな色ではなく、スズキ スイフトスポーツのような、レースやラリーをイメージさせる“潔い”黄色。
スポーツカーを除いて、普通は高級車と呼ばれるブランドではまず使わない色をあえて採用する。
CLAシューティングブレークは、既存のメルセデス・ベンツオーナーを完全に無視していますよね。
でも、自動車メーカーがこれからも生き残っていくためにはそれでいいんです。
だって、長年培った伝統を重んじるのは僕と同世代。そろそろ免許の返納を考える年齢です。これから車を売らなければいけないのは、もっと若い世代なのですから。
テリー伊藤ならこう乗る!
数年前から中古車市場ではサンドベージュやカーキといったアースカラーが流行していて、新車でもその流れを取り入れたモデルが増えています。
そんな中で、あえてこの車のような明るい色に乗るのは楽しい気分になるはずですよ。
これに乗ると瞬間に胸毛が生えてきそうです。そして、信号待ちでシャツの第3ボタンまで開けて、勉強もしてないのにイタリア語が話せるようになっているに違いありません。
それくらいフェロモン全開ですよ! 僕もこの車で胸毛を生やしたいですね。
おもしろいもので、異端児的な車というのは、新車時は人々からなかなか受け入れられません。
ところが、生産が終了すると「惜しいものをなくした」と言わんばかりに人気が出ることがあります。
国産車だと、トヨタのFJクルーザーが代表格。僕が好きな、三菱 ランサーエボリューションワゴンやパジェロも中古車相場が上がっていると聞きます。
シューティングブレークも同じようになるのではないか。そんな予感がします。きっとこの取材の残像が僕の中に残って、何年後かには「あのときに買っておけばよかった」と思うのかもしれませんね。
僕はCLAシューティングブレークに、シトロエン SMやCXと同じような匂いを感じました。
今回取材した車両は、パッケージオプションのAMGラインが備わっていたためシートはヘッドレスト一体型のものになっていましたが、僕はノーマルのシートで乗りたいと思いました。その方がエレガントな雰囲気を楽しめる気がします。
もうひとつ残念だったのは、CLAシューティングブレークはリアシートを倒したときに床面がわずかですが斜めで、完全なフルフラットにはならなかったこと。
ラゲージが完全にフルフラットになる車は、「お、ここで寝られるぞ」と楽しい気分になります。
住宅展示場やインテリアショップに行くと、みんないろんなことを想像しますよね。それと同じ楽しさがフルフラットにはあるんですよ。
でも、メルセデス・ベンツにそれは必要ないのかもしれないですね。だって、オーナーはわざわざラゲージに寝たりせず、ホテルに泊まるでしょうから。
メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク(2代目・現行型)
元々は狩猟者用の座席が設けられ、猟犬も乗れるようにしたモデル。現在、メルセデス・ベンツでは、4ドアクーペとワゴンをクロスオーバーさせたモデルにシューティングブレークという呼称を与えている。CLAシューティングブレークはAクラスをベースに開発した4ドアクーペのCLAのルーフを伸ばしてワゴン形状にしたもので、2代目となる現行型は2019年8月に日本導入された。3代目CLSから採用された「センシュアルピュアリティ(官能的純粋)」というデザインの基本思想に基づき、シンプルさの中に流麗さと力強さを表現している。
演出家
テリー伊藤
1949年12月27日生まれ。東京都中央区築地出身。これまで数々のテレビ番組やCMの演出を手掛ける。現在『爆報!THE フライデー』(TBS系/毎週金曜19:00~)、『サンデー・ジャポン』(TBS系/毎週日曜9:54~)に出演中。新著『老後論~この期に及んでまだ幸せになりたいか?』(竹書房)が発売中。You Tubeチャンネル『テリー伊藤のお笑いバックドロップ』を開設!
【関連リンク】
この記事で紹介している物件
メルセデス・ベンツ
CLAシューティングブレーク CLA200d AMGラインパッケージ ディーゼルターボ MP202301 アドバンスドP 360度カメラ HUD Pシート
本体価格428.0万円
支払総額455万円
メルセデス・ベンツ
CLAシューティングブレーク CLA200d AMGラインパッケージ ディーゼルターボ MP202301 360°カメラシステム プライバシーガラス
本体価格418.0万円
支払総額448万円
メルセデス・ベンツ
CLAシューティングブレーク CLA200d AMGライン ディーゼルターボ Radarsafety Advanced NavigationPKG
本体価格440.0万円
支払総額456.4万円
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【トヨタ タンクの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
- EVハイパーカーメーカー「リマック」が今熱い!従来のスーパーカーを猛追するクロアチアの新星【INDUSTRY EDGE】
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 【功労車のボヤき】「オペルとは思えないほどイカしてる!」というトホホな褒め言葉に涙した日もあったけど……。オペル一族の逆襲!?
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- ドア開閉音からも分かる卓越したビルドクオリティ、空冷時代だからこそ生きたポルシェの技術力
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】