M・ベンツ SLクラス(旧型)が100万円台でも狙える大バーゲン! 中古車市場の注目株だ
2015/05/08
不遇な相場になる、かつての高級車はオイシイ!
最近、筆者の中で時間の経過がどんどん加速しています。分母となる生存年数が増えてきたので、分子にあたる1年の“重み”が減っているのかもしれません。つい先日のように思えるM・ベンツ SLクラス(旧型)のデビューも……もう14年も前の話なんです。個人的には数年前にしか感じられませんが(笑)。
登場したての頃、何に驚いたってどこまでもフラットライドな乗り心地です。ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)サスペンションと呼ばれる可変サスペンションのおかげで、路面の凹凸による揺れはほぼ皆無。コーナリング中にボディロールを感じさせないばかりか、Gすら感じさせないほどでした。
個人的にはこの乗り心地を“魔法のじゅうたん”と呼んできました。ただフワフワしているだけではなく、しっかり路面をつかんでいることを感じさせながらのフラットライドでした。また、ABCと相まってスタビリティプログラムの「ESP」や四輪独立ブレーキ「SBC」などによって、コーナリング時の車体安定性もしっかり確保してくれています。
3.5L V6エンジンを搭載したSL350と5L V8エンジンを搭載したSL500がありますが、中古車相場は断然、後者の方が安いんです。面白いもので中古車ユーザーは税金関係や燃費といった維持費にシビアな傾向にあるようです。個人的にはせっかくM・ベンツの最高級オープンカーに乗るのであれば、有り余るパワーとトルクを味わえるSL500を選びます。
今まで購入を考えなかったわけではありませんが、数年前まではポルシェ 911(旧々型)の方が安いくらいでした。よってすんなり911を購入して「やっぱりSLはお金持ちの車よねぇ」なんて思っていました。ところが、久しぶりにSLの中古車相場をチェックしてみると、嬉しい驚きがありました。中でも注目したのは100万円台前半から狙える初期型です。
SLのハイパワーバージョン、最高出力500psのAMG SL55も“価格的”には相当身近な存在になっています。200万円台半ばから狙える、というのは同時期のスーパーカーと同等のパフォーマンスを持つ車としては破格と言えるでしょう。しかし、同年式、同様条件のSL500とは約100万円の差があります。いくらSL55 AMGが凄いからといってもSL500の2倍弱と考えると、筆者には“もったいなく”感じられます(笑)。
一般的にSLユーザーは富裕層ですから、フルモデルチェンジのたびに現行モデルに乗り替える人が多いです。そして、旧々型はネオクラシックに仲間入り間近とあってか、程度の良いものは徐々に値上がり傾向にあります。旧々々型はネオクラシックとして、もはや旧型の相場を上回っているほど。つまり、旧型のみが暴落相場なんです。裏を返せば、狙い目と言えます。
個人的には走行距離うんぬんよりも内装の程度を重視します。というのは「内装の状態が良い車」=「愛情が注がれた車」=「しっかりメンテナンスが施されてきた車」であることが多いからです。加えて、整備記録簿や修理明細などが残っていると、なお良いでしょう。
ABCは壊れたら修理代が高い、なんて言われていますが修理キットもありますし、そこまでビクビクしなくてもいいと思います……。100万円台でも物件によっては買えますが、万が一のトラブルのための予算もある程度、確保しておけば安心ですよ。それでも十分以上に格安ですから!
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