これが10月末現在の「登録済み未使用輸入車」四天王!
カテゴリー: クルマ
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2014/10/28
登録済み未使用車を探すうえで注意したい2つのポイント
「登録(届出)済み未使用車」というとオートマティカリーに「いわゆる“中古車センター”的なところにズラリと並ぶスズキとかダイハツの軽自動車」が連想される昨今だが、輸入車にも、軽自動車ほどの数ではないものの、登録済み未使用車は結構な数が存在する。今回はそれについて考えてみたい。
登録済み未使用車というのはふた昔前で言う「新古車」のことで(※現在はそういう呼び方はしません)、正規新車ディーラーが販売報奨金を得るためなどの理由でとりあえず登録だけしたものなどが中古車市場に流れて来た車のことである。分譲マンションなどもそうだが、車というのはまったく使われていなくても登録されただけで価格はいきなり大きく下がる。ということで登録済み未使用車は、その内実はほとんど新車同様なのに、価格は新車と比べてきわめて安い点が大きな魅力となる。
しかし「新車よりもずいぶん安い登録済み未使用車」であればすべてオトクなのかといえば、実はそんなこともない。なぜかといえば、まずは車検残の問題だ。
例えば今は2014年の10月末だが、今年の9月ぐらいに登録された車、つまり車検がほぼフルに残っている車が新車よりもかなり安く売られていたのであれば、それはもうオトクとしか言いようがない。しかし登録済み未使用車のなかには、実は1年近く前に登録済みとなっている車も結構あるものだ。
その場合、ほとんど使われていないのは事実なので「新車のような状態」であるとは言えるが、「車検は2年ぐらいしか残っていない」ということになる。そういう車が安く売られていたとしても、果たしてそれがオトクな選択かといえば「微妙…」といったところだろう。これに当てはまるのが現在のボルボS60およびV60だ。どちらも現在、それなりの数の登録済み未使用車が流通しているが、2013年登録の個体も案外多い。安易に飛びつくのではなく、車検の残期間についても熟考したうえで総合的に判断すべきだろう。
そのほか「フルモデルチェンジ問題」もある。「登録済み未使用車を安く買ったのはいいけど、ソッコーで型遅れになってしまいました…」というのは、あまり歓迎したくない事態だ。型遅れの車に乗ることが悪いわけではない。そうではなく、どうせ型遅れに乗るのであれば中途半端に高い登録済み未使用車ではなく、もっと値段がこなれた走行2万~3万kmぐらいの「フツーの中古車」を買った方かいいかもしれない…ということだ。
これに当てはまりそうなのがM・ベンツのCクラスクーペ。まだ現行モデルであり、登録済み未使用車の数も結構豊富だが、セダンとワゴンに続いてクーペもいつ新型にフルモデルチェンジされるかわかったものではない。「伊達」が重要な輸入クーペだけに、もしも狙うのであれば「型遅れリスク」は許容する必要がある。
その他「マイナーチェンジ問題」もあり、これは「安いは安いけど、最新モデルと比べると装備や機構がちょっと違う(劣る)」という問題だ。しかしこれは、ほぼすべての登録済み未使用車に大なり小なり付きまとう話。「新車とまったく同じなのにやたら安い」などというウマい話はないのだ。何かと(少々だが)劣っていたり古くなっているから安いのであって、そこが我慢ならないのであれば最初から新車を買うことだ。
これら観点をもとに、筆者なりの「オススメ登録済み未使用輸入車」を挙げてみよう。
まずはプジョー3008。現在は絶版の「3008スタイル」(新車時322万円)が、270万円前後で売られている。マイナーチェンジ前の旧マスクであることが気にならないならナイスな選択だ。
次にVWザ・ビートル。車両本体+パッケージオプションで約344万円となる「デザイン・レザーパッケージ」が240万円前後と大バーゲン。ただしこれは2013年12月頃登録の場合が多いため、車検残は2年ちょっとと短め。しかし100万円安であれば十分オトクかと思うが、どうだろうか。
続いてM・ベンツEクラス。今年9月頃に登録されたE250アバンギャルド(新車価格673万円)が580万円前後。約100万円安で車検もたっぷりということで、登録済み未使用車界の打ち頃直球ド真ん中だ。
最後にクライスラー イプシロンだ。魅惑の2気筒ツインエアエンジンを搭載するイプシロンだが、クライスラーのエンブレムになったことで(?)人気がガタ落ちし、新車価格241.92万円の「ゴールド」が139万円ほどに。同エンジンのフィアット500ツインエアと比べても断然お買い得である。
ということで今回のわたくしからのオススメは「わたくしが考える今現在の登録済み未使用輸入車四天王」だ。