円安で輸入新車が値上げ? でも大丈夫、我々には「登録済未使用車」がある!
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2014/12/11
「そのうち必ず」と思っているなら、そのうちではなく「なる早」が吉?
俗に「黒田砲」と呼ばれる異次元の金融緩和に端を発する超円安が止まらない。ドル/円レートは本稿執筆中である12月3日中にも1USD=120円に達しそうな勢いであり、ユーロ/円レートも同日午後現在1EUR=147.8円。2012年12月3日のレートが1EUR=約107円だったので、この2年で約40円もユーロが上がったことになる。
こうなってくるとツラいのが輸入産業で、今後どうなるかは一切未定だが、輸入新車の価格が為替変動を理由に値上げされる可能性もなくはない。もちろん輸入車メーカーならびにインポーターは細かな為替変動にいちいち反応してすぐに価格を変更するわけではないが、想定していた為替レートと実際のレートが大きく乖離し、なおかつそのトレンドが続きそうだと判断した場合には、「大変遺憾ながら弊社製品の希望小売価格を……」というプレスリリースが出ることもあり得るという話だ。
今後、輸入新車の値上げが行われるかどうかは不明だが、もしも「そのうち必ず買おう」と思っているならば、輸入新車は今のうちに買ってしまった方が良いだろう。もちろん「早めに買ったけど、結局その後も値上げはされませんでした」というオチになる可能性もあるが、だからといって何らかの損失があるわけでもない。もしも欲しいなら早めにGOするべきだと、筆者は考えている。
しかしこれはどんな輸入新車にも当てはまるわけではなく、主に高額高級車について言えることだ。ほどほどの価格で買える実用車については、仮に為替変動を理由とする値上げが行われたとしても、その額はある意味微々たるものであり、値引きやサービス品などとの兼ね合いで相殺できてしまう可能性もある。しかし高額高級車の場合は、いざ値上げとなればその幅はデカくなるのが通例だ。実際、2013年1月にはポルシェ 911の各モデルが30万~43万円の幅で値上げされた。ちょっとした国産中古車1台分の値上げ額だったのだ。
さらに言えば、もしも買うなら新車にこだわる必要もないのでは……というのが筆者が考える本当のところだ。
「完全にまっさらな新品を最敬礼されながら買う」というスタイルにこだわっているなら話は別だが、そこに大したこだわりがなく、なおかつ「できれば金銭的にトクしたいよね~」と考えているならば、世の中には「登録済未使用車」や、それに極めて近い中古車というのがいくらでもあるのだから、単純にそれを買えば良いのではないかと思うのである。
ただその際、いかに登録済未使用車やそれに極めて近い中古車であっても2013年式では「車検残が短い」「最新モデルと比べて装備も性能も劣る」という場合が結構あるので、狙うとすれば2014年式が吉だろう。現時点で、新車価格450万円以上のいわゆる高額高級車で、2014年式の登録済未使用車またはそれに近い低走行物件がまずまず豊富なのが、以下の各モデルである。
・BMW 2シリーズクーペ
・BMW 4シリーズクーペ
・BMW 4シリーズ グランクーペ
・ポルシェ 911
・M・ベンツ Eクラス ステーションワゴン
・ランドローバー レンジローバー イヴォーク
その他、少数ではあるがジャガー Fタイプや現行レンジローバースポーツなどの人気モデルも登録済未使用車として狙える場合がある。これらモデルを「そのうち必ず……」と考えていた人は、輸入原価が比較的安かった(ユーロが安かった)時期に日本に輸入された登録済未使用車またはそれに近い低走行中古車を、今このタイミングで買ってしまうのが吉であると考えるのだが、いかがだろうか。
ということで今回のわたくしからのオススメは「2014年式高額高級輸入車の超低走行物件」だ。