第266回 プジョー 308SW(現行型)【おいしい中古車】
2013/04/19
「7人乗り」と聞くと誰しもミニバンを思い浮かべるはず。一般的にはミニバンこそが7人以上乗れる車と考えられていますが、それは絶対ではありません。SUVにもステーションワゴンにも7人乗りの車はあるのです。今回は、そんな7人乗りのステーションワゴン、プジョー 308SWをご紹介します。
同車が登場したのは、ベースとなるハッチバックの308登場から遅れること3ヵ月の2009年9月。ステーションワゴンとしては珍しい7人乗りの3列シート車としてデビューしました。
ボディサイズは前モデルの307SWに比べ、全長で95mm、全幅で60mm拡大。居住性はさらにアップしています。さすがに成人男性7名では多少窮屈さを感じますが、長距離ドライブなどでなければ、快適に過ごせる居住空間を実現しています。
ミニバンの弱点のひとつに、長い全長などからくる車内の暗さが挙げられます。しかし、308SWは全車に電動サンシェード付きのパノラミック・ガラスルーフを標準装備。1.68平方メートルもの広大なスペースを誇るガラスルーフのおかけで、車内は明るく開放感ある空間となっています。
また、左右独立調整式のエアコンや7エアバッグなど、装備の充実ぶりも308SWの魅力のひとつ。エンジンは直4の1.6Lターボ1種類で、ミッションは4ATのみとなっています(2010年のマイナーチェンジ後のモデルは6ATを搭載)。
さて、そんな308SWですが、登場から4年半が経過し狙いやすくなってきました。例えば、ベースモデルに当たるプレミアムの新車時価格は339万円ですが、最も安い中古車は129万円と200万円以上安い価格で売られています(4月8日現在)。
しかも修復歴なし+走行距離4.5万kmと、スペックを見る限り、程度の良さを予感させます。流通台数が50台前後と少ないので、めぼしい1台を見つけたらすぐに行動に移したほうが良さそうです。
安いだけでなく、希少性も魅力の308SW。ミニバンが必要だけど、まわりの人と同じはイヤという人にはより魅力的に映る1台ではないでしょうか。
Text/金子剛士
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