ジャパンキャンピングカーショー2020 ▲2020年1月31日から2月2日に、幕張メッセの1~4ホールで行われたジャパンキャンピングカーショー2020。所狭しと並ぶキャンピングカーを見ていると、豊かなキャンプライフを過ごす、自分の姿を想像できて楽しかった

アウトドアライフへの誘い

幕張メッセで2020年1月31日から2月2日にわたって開催された、ジャパンキャンピングカーショー2020。空前のアウトドアライフブームに、キャンピングカーへ熱視線を送る来場者も多かった。ここでは、気になるモデルを紹介していく。

キャンピングカーと言ってもいくつかのタイプがあることをご存じだろうか。ここでは以下に分類して紹介していく。

[トレーラー]
キャンピングトレーラー。一般的にキャンピングカーといわれて、想像するタイプの車がこれ。けん引装置でけん引できるフレームに、キャビンを架装し、製造したもの。別名トラベルトレーラー。

[フルコン]
フルコンバージョン。エンジンや駆動系など、シャシー以外のキャビンすべてを架装メーカーが製造した。

[バスコン]
バスコンバージョン。バスやマイクロバスをそのまま用いて、室内装備などを架装メーカーが改造したもの。

[キャブコン]
キャブコンバージョン。トラックなどのキャブ付きシャシーをベースに、キャビン部分を架装メーカーが改造したもの。

[バンコン]
バンコンバージョン。バンやミニバンをそのまま用いて、室内装備などを架装メーカーが改造したもの。

[軽キャン]
軽キャンパー。軽自動車の貨物車や乗用車をベースに、架装メーカーがキャンピング目的に改造、製造したもの。

トレーラー

▲エアストリームCaravel 22FB▲エアストリームCaravel 22FB
▲エアストリームCaravel 22FB内装。就寝定員は4人で、価格:1199万円▲エアストリームCaravel 22FB内装。就寝定員は4人で、価格:1199万円

エアストリームCaravel 22FBは、世界中のキャンパーの憧れの的。特徴的な丸みを帯びたアルミボディ。Caravelは、シングルアクスル(1軸)の上位機種で、それにふさわしいモダンかつアーバンな内装。インバーターや2wayボイラー、パワージャッキなども標準装備。最新2020年モデルが初披露された。

▲レジストロクコ▲レジストロ・クコ
▲レジストロクコ内装。就寝定員は3人で、価格:267.7万円▲レジストロ・クコ内装。就寝定員は3人で、価格:239.8万円

MYSミスティックの小型キャブコン、「レジストロ」シリーズのキャビンをトレーラーにした新提案。重量は480kgでけん引免許が必要なのはもちろん、軽量なので軽自動車でもけん引できるのがうれしい(登録は小型自動車になる)。普段は普通に車を使いたい人にオススメ。

フルコン

▲デスレフGLOBUS I-1 GT▲デスレフGLOBEBUS I-1 GT
▲デスレフGLOBUS I-1 GT 内装。就寝定員は4人で、価格:1180万円▲デスレフGLOBEBUS I-1 GT 内装。就寝定員は4人で、価格:1180万円

車両部と架装部とが統合されたデザインのAクラスモーターホームで、定評のあるドイツ、デスレフ社。GLOBEBUS GTは、全幅2.2mとコンパクトなので、日本でも使いやすいロングセラーモデル。フロントのプルダウンベッドと、リアベッドで大人4人がゆったりと就寝できる。こちらも2020年モデル。

バスコン

▲ACSエテルノオクタービアM▲ACSエテルノオクタービアM
▲ACSエテルノオクタービアM内装。就寝定員は4人で、価格:1180万円▲ACSエテルノオクタービアM内装。就寝定員は4人で、価格:1180万円

マイクロバスをベースにした、セミフルコン、バスコンは、その広さと大人数を乗せることを前提とした、走行性能の高さが魅力。新型リエッセ(コースター)に無垢調材で製作した家具が使用された、ACSエテルノオクタービアMは、リア常設ベッドは大人がゆったりとくつろげる大型サイズ。太陽光発電システム搭載で、IH調理器も導入されている。

キャブコン

▲サンリビングS65 SL▲サンリビングS65 SL
▲サンリビングS65 SL内装。就寝定員は4人で、価格は897.8万円▲サンリビングS65 SL内装。就寝定員は4人で、価格は897.8万円

スロベニアの架装メーカー、ADRIAのサブブランド、SUN LIVINGは、最新のデザインや快適性を備えながら、リーズナブルな価格を実現。特徴的なハイダウェイバスルームは、普段はフロアの一部だがシャッターを回転させれば広いバスルームに早変わり。Kampa DOMETICのエアーオーニングも会場で初披露。

▲コルドバンクス4.1.1▲コルドバンクス4.1.1
▲コルドバンクス4.1.1内装。就寝定員は5人で、価格は897万円▲コルドバンクス4.1.1内装。就寝定員は5人で、価格は897万円

バンテックといえば、シリーズ累計3500台以上を販売している、国内キャブコンのトップメーカーだ。究極のホビーカーを目指して作られた、「コルドバンクス」が、10年ぶりにバージョンアップされて、会場で初披露を果たした。外からアクセスできるマルチルームや、外部ゴミ収納庫、網戸つきドアなど、機能面も充実。

▲クレア5.3X Evolution Wタイア▲クレア5.3X Evolution Wタイヤ
▲クレア5.3X Evolution Wタイア内装。就寝定員は6人で、価格は875.2万円▲クレア5.3X Evolution Wタイヤ内装。就寝定員は6人で、価格は875.2万円

昨年のキャンピングカーオブザイヤーに輝いた、クレアのダブルタイアシリーズ、「クレア5.3X Evolution Wタイヤ」。クレアは、「ボーダーバンクス」と、最廉価の「クレソンボヤージュ」の中間に位置するモデルで、5.3Xは、全長5m未満ながら、常設セミダブルベッドや、マルチルームを備えた2人旅にぴったりのレイアウト。Wタイヤなので、走行も安定している。

▲レジストロ アウル リチウムEdition▲レジストロ アウル リチウムEdition
▲レジストロ アウル リチウムEdition内装。就寝定員は5人で、価格は604.6万円▲レジストロ アウル リチウムEdition内装。就寝定員は5人で、価格は604.6万円

トラックの荷台に脱着できるキャビンを載せる、トラックキャンパーを得意とするMYSミスティックが、ライトエースをベースに仕立てた、「レジストロ アウル リチウムEdition」。昨秋からリチウムイオン電池の搭載も可能となり、「レジストロアウル」装着のクーラーであれば、約7時間の運転が可能になった。

バンコン

▲リトリート スーパーロング▲リトリート スーパーロング
▲リトリート スーパーロング内装。就寝定員は2名からで、価格は625.3万円▲リトリート スーパーロング内装。就寝定員は2名からで、価格は300万円代

最近注目を集めている「アメリカンVAN LIFE」とは、カスタムしたVAN(クルマ)で旅をしながら豊かな人生を送る車上生活のこと。「ハイエース」をベースにダイレクトカーズにより、開発されたモデルが、「リトリート スーパーロング」だ。RETREATとは「隠れ家」を意味しており、移動できる趣味の部屋として製作されている。内装にはリアルウッドを多用してゆったりと過ごせる空間を作り出された。

▲ウイングスプレミアム▲ウイングスプレミアム
▲ウイングスプレミアム内装。就寝定員は3人で、価格は460万から▲ウイングスプレミアム内装。就寝定員は3人で、価格は556.7万円

まさに“グランピング”という名にふさわしい、ゴージャスな空間に仕立てられた、セカンドハウスのハイエース、「ウイングスプレミアム」。前後スライドおよび回転、リクライニング機能を備えたキャプテンシート仕様。他にも、ロールーフながら白黒モノトーンでシックに仕上げたベンチシートのグレースもラインナップされる。

▲rem WONDER-SA▲rem WONDER-SA
▲rem WONDER-SA内装。就寝定員は4人で、価格は679.7万円▲rem WONDER-SA内装。就寝定員は4人で、価格は679.7万円

エンジンを停止しても家庭用エアコンが連続約13時間稼働可能な高性能リチウムバッテリーを搭載した、キャンパー鹿児島による、「rem WONDER-SA」。このモデルは、新たに登場したシリーズで、ペットとの旅を快適にする専用オプションを満載した仕様。同社のモデルは一部オートバックスの店舗でも販売を行っている。

軽キャンパー

▲給電くんPOPUPルーフ▲給電くんPOPUPルーフ
▲給電くんPOPUPルーフ内装。就寝定員は4人で、価格は304.1万円▲給電くんPOPUPルーフ内装。就寝定員は4人で、価格は304.1万円

軽キャンパー専門店オートワンの「給電くん」は、エブリイがベース。業界で初めて軽キャンパーにソーラーシステムを備えて家電が使えることで人気となった。車外にも100Vコンセントがあるので野外での調理も可。オプションのイギリス製エアーオーニングを使えば狭い軽自動車でも広々した空間が使える。

▲ルートライダー▲ルートライダー
▲ルートライダー内装。就寝定員は2人で、価格は249.5万円▲ルートライダー内装。就寝定員は2人で、価格は249.5万円

フォード F-100(パンプキン)より前の1950年代COE(キャブオーバーエンジン)をイメージして、レプリカを得意とするブローが製作したコンプリートカーが、「ルートライダー」。NV100クリッパーがベースには見えない。レトロだけどどこか新しい車中泊仕様車に仕上がっている。天井には網棚とフリップダウンモニターがあり、厚みのあるベッドマットでゆったりできる。

text&photo/マガジンX編集部