デリーオートエキスポ2020は、カオス?
カテゴリー: レース&イベント
タグ: イベントレポート / モーターショー / 自動車関連のイベント
2020/03/01
▲インドのデリーで隔年開催される、オートエキスポ。今回は2020年2月6日から9日にかけて、市内にあるPragati Maidanにて開催された。象さんが鎮座するエントランスは、インドならでは史上最悪の新車販売不振の中、開催
インドのデリーで隔年開催される、オートエキスポ。前回のオートエキスポでは、スズキ、トヨタ、ホンダなど、日系ブランドが目立ったが、今回はインド自動車界の雄ともいえる、スズキ(マルチスズキ)のみが出展。
そういった事情もあり、いまひとつ活気が感じられなかった。会場で話を聞くと、いま、インドの新車販売は史上最悪ともいわれる、不振状況が続いているとのこと。ただ、出展していたブランドは元気全開であった。
真新しい新車の発表予定もないこともあり、トヨタやホンダは出展を見送ったようだ。地元、インド勢は政府の意向が反映されたのだろうか、EVモデルの展示が目立った。
日本勢の手薄感をついて、中国勢が限りなく、「中国色」を消しながらも熱心に、メディアや消費者にアピールしていたことも印象的。世界における自動車メーカーの勢いの違いを、感じさせられた。
販売ボリュームでいけば、日系、アジア系などにはかなわないが、身の丈にあった堅実性が目立つ、欧州勢。ルノーだけは、インド向け戦略車などを強く推していたのが印象的だった。
各地域ごとの思惑が複雑にからんだ、混沌としながらもエネルギッシュな展示は、インド映画さながら。会場で目立ったモデルを紹介していく。
▲スズキのインド子会社、マルチスズキは、「ミッション・グリーン・ミリオン」を掲げ、今後数年間で100万台のクリーンエネルギー車を販売する計画を発表。その一環となるスタディモデルが、電動SUVクーペの「コンセプト・フュートゥロe」だ
▲TATAのプレスカンファレンスで発表されたコンセプトカーが、「HBXコンセプト」。全世界的にブームのマイクロSUVモデルで、TATAが上級SUVにも採用する、ALFAプラットフォームが用いられ、2020年半ばに市場投入される
▲同地では上級コンパクトハッチバックに該当する、「TATAアルトロズ」。ショーでは、そのEV版が披露された。航続距離は300kmとなっており、2020年後半に市販される予定だ。日本でも使いやすそうなサイズ感だと思った
▲日本でもお馴染みの「ハリアー」を発見。だが、車名が一緒なだけで、このモデルはTATAの上級SUVだ。BS6(インドにおける環境基準、欧州のユーロ6に相当)規制への対応として、新たに6ATが設定されている。ディーゼルには6MTも用意
▲トラックやSUVが目立つ、インドのマヒンドラから異色のコンセプトカーが発表された。それがこの「ファンスター・コンセプト」。オープンモデルで、なおかつバタフライドアを採用。四輪にそれぞれモーターが配置され、システム総合で312馬力を発生
▲当地の人気モデル、マヒンドラ「KUV300をベースとしたEVモデル」がプレスカンファレンスで発表された。グリルレスマスクに青いシャドーのようなアクセントが入ったヘッドライトまわりなど、EVムード満々のエクステリアに仕立てられている
▲3列シートが採用され、7名もしくは8名乗車となるMPVが「マヒンドラ マラッツォ」だ。全長4585mm、全幅1866mm、全高1774mmと、全幅こそ引っかかるが、日本でも使いやすそうなサイズ感である。リアドアは通常ヒンジとなる
▲新興国では、ベンツ Gクラスの人気はとくに高いようで、ここインドでもなんとなく似ているモデルが展示され、活況を呈していた。それが、この「フォース グルカ」。会場には3ドアしかなかったが、5ドアモデルもあるらしい
▲ルノーは、インド現地で生産する、インドを強く意識した、多人数乗車が可能なコンパクトモデル「トライバー」を展示。4mを切る全長に、72馬力を発生する、1L直3エンジンを搭載。3列シート7人乗りが可能
▲ルノーのような現地特化型ではないものの、フォルクスワーゲンも全長4.2mとコンパクトなSUV「タイグン」をデビューさせた。インドでは人気の高いジャンルだが、全長4mで税制が変わるかの国でどのような反応が得られるか
▲「AMG A35セダン」がインド人の注目を集めていた。302馬力を発生する、AMGチューンの2L直4ターボを搭載し、0-100km/h加速4.8秒を実現する。本格的な走り仕様のモデルが、まだ数少ないことも影響しているのだろう【関連リンク】
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