タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ 2019から見える、アジア市場
カテゴリー: レース&イベント
タグ: イベントレポート / モーターショー / 自動車関連のイベント
2020/01/24
▲車はもちろんのこと、ほほ笑みの国の美女たちもインパクトがあった
プラグインハイブリッドが流行
タイの首都、バンコクで毎年開催される、最大規模のモーターショーが、タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ、通称タイモーターエキスポだ。
2019年は11月29日から12月10日にかけて、バンコクのコンベンションセンター、インパクトで開催。自動車生産国でもある、タイで行われたショーだけあって、見どころもあったように感じた。
日本からは、カローラがハイブリッドをメインに据えて展示していたが、他メーカーは、ブランドごとにバラツキはあったものの、プラグインハイブリッド車の展示が目立っていた。日本は半周遅れとなっているのか?
現地の事情通によると、バンコク市内などでは、富裕層がこぞってプラグインハイブリッド車に興味を示し、積極的に乗っているとのこと。
高級ショッピングモールなどでは、モール入口に近い駐車場に充電施設があり、そこに車を止めて充電するのが富裕層の間のステイタスになっているそうだ。
ショーに登場した車から目立ったものを紹介していく。
▲トヨタは、2019年9月に発売した、カローラアルティス(現地名)を前面的に打ち出してきた。中でも初お披露目となったのが、写真のGRスポーツだ。1.8Lエンジンは専用ユニットが与えられているという。アルミやエアロパーツなど、専用パーツが組み合わされている
▲日本でもグランエースは大人気となっているが、ここタイでもマジェスティの車名で展開。注目度は高い。最上級グレードのグランデ(懐かしいグレード名である)には、Tコネクトテレマティクスシステムも標準装備される。正直、ブース内で最も熱い視線が注がれていた
▲モーターエキスポ開催のタイミングで、日産はアルメーラ(日本で販売されていたラティオ)の新型を投入。北米でも2019年秋にヴァーサという車名でデビューをしている。タイでは同クラスのホンダ シティが人気を集めている。どこまでシティの牙城に迫れるのか!
▲というわけで、日産に刺客を放たれた、ホンダのシティだが、フルモデルチェンジを行い、会場に展示されていた。日本でもグレイスの車名で販売されているモデルだ。日本で唯一の5ナンバーセダンだったのだが、新型は3ナンバー幅へと拡幅。日本での次期型はどうなるのか
▲2019年春に、インドネシアでワールドプレミアされた商用トラックが、スズキ キャリイだ。日本の同名モデルとは違うものである。ここタイでも輸入販売されており、標準車の他に、靴の移動販売車が展示してあった。様々な架装ができることをアピールしたもののようだ
▲ダイナミックシールドフェイスが採用された、三菱 トライトンは都市部のウケは良かったものの、バンコク以外では押し出しの強さから苦戦が強いられているようだ。都市部で開催されたショーにはさらにワイルドな、キャブプラスアスリートATが展示されていた。2.4Lディーゼルターボを採用
▲海外市場における、いすゞのドル箱モデルがこのD-MAXだ。2019年7月に8年ぶりとなるフルモデルチェンジが実施された。インフォテインメントシステムの充実が行われた。3Lディーゼルが搭載され、クルーキャブで全長5265mmという堂々たる体躯の持ち主
▲モーターエキスポでデビューを果たした、メルセデス・ベンツ GLS。展示車は350dで、最高出力286psを発生する3L直6ディーゼルターボと9速ATの組み合わせだ。駆動方式は当然ながら4WD。価格は3200万円オーバーとのことで、富裕層御用達となるだろう
▲BMWは、X5 xDrive Mスポーツを展示。ご覧のとおり、充電コンセントが備えられたこの車は、プラグインハイブリッドモデルとなる。298psを発生する3L直6に113psを発生するモーターが組み合わされる。前述のとおり、プラグインハイブリッド好きが多い、富裕層に刺さるモデルだ
▲アメリカ勢は、強みであるピックアップトラックを大量展示。中でもシボレーは、アメリカの街角にいそうなローダウンのストリート仕様風モデル、コロラドRSストリートで注目を集めていた。18インチホイールやブレンボブレーキ、レカロシートなど、思いっきりアメリカンな演出が憎い
▲MGといえば、英国のオープンカーを連想する人も多いだろう。いまでは中国上海汽車のいちブランドとなっている。ここバンコクではSUVタイプのEV、ZS EVが登場。2019年6月に現地では正式発表されており、真新しいモデルではないが、我々には新鮮なので紹介しておく
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