ワイルド・スピード最新作に登場するなら、こうなる!? まるで新型スープラなレクサス SC430【東京オートサロン2020】
2020/01/24
学生の作品だからといって侮れない力作!
2020年1月10日~12日まで千葉県にある幕張メッセ行われていたチューニングカーの祭典『東京オートサロン2020』。展示車両の中で「あっ!」と驚くようなカスタムが施された車両にフォーカスしレポートする。
お、さっそく新型5代目スープラをオープンカー化? と思いきや、中身はちょっと懐かしのレクサス SC430(2代目ソアラの北米版)。
映画『ワイルド・スピード(初代)』に登場していたエアロトップ仕様の4代目A80型スープラをイメージし、「もし5代目スープラがワイスピに出るなら、こんな感じに違いない!」というコンセプトで仕上げられたカスタムカーなのだ。
東京オートサロンの常連、NATS日本自動車大学校から出展された車両のひとつで、自動車業界での活躍を目指す学生さんたち渾身の作品。
肝心のカスタムメニューはSC430の骨格に、新型スープラのボディをコンバート……と話はそれほど単純ではなく、スープラ純正部品を使用しているのはF&Rバンパー、ヘッドライト程度で、ほとんどの部分はワンオフというから恐れ入る。
中でも苦労したのはボンネットとのことで、アルミ板を叩き出しで製作、裏側のフレームまでワンオフ、という力作だ。
中身にまでワイスピへのリスペクトが
外観だけでなく中身についても相当にこだわっていて、エンジンはSC430のV8(3UZ-FE型)から、4代目スープラの2JZ-GTE型にコンバート。
トランスミッションもMT(R154)に載せ替えられている。
NOSもちゃんと積んでるあたりは、ワイスピへのリスペクト具合がひしひしと感じられる部分。
ショーモデルで終わらせるつもりはなく、サロン出展後に公認を取得する予定で、エンジンやミッションはガス検も考慮した結果のセレクトなのである。
ちなみに国産のソアラではなくSC430をベース車両に選んだ理由は、NATS他チームがカスタムカー部門にエントリーしていて、ガチンコになるのを避けるため。
無事、公認を取った暁には、NATSの他チームが製作した車両とともに卒業旅行に行く予定とのことだ。
オジサンたちが嬉しくなっちゃうほど車好きな学生さんたちであった。
■エンジン系
型式:2JZ-GTE
排気量:2997cc
出力:280ps(205.9kW)/5600rpm
トルク:44.1kg(432N・m)/3600rpm
■吸気系
タービン:TRUST Greddy T78タービンキットウエストゲートタイプ
■伝動系
ミッション:R154(AT→MT)
クラッチ:ORC強化クラッチ
デフ:KAAZ LSD(2WAY)
■外装関係
エアロキット名:NATSオリジナル
ボディカラー:ARANCIO ATLAS
■内装関係
シート:BRIDE ZETAⅢ
ステアリング:sparco R383
メーター:Defi
オーディオ:DIECOCK
■サスペンション
サスキット名:Air Force SUPER PERFORMANCE
ショック:Air Force SUPER PERFORMANCE
スプリング:Air Force SUPER PERFORMANCE
ブレーキ:326POWER Gachi Stop
■ホイール
ホイールメーカー・名称:KUHL VERZ-DESIGN KCV-03
サイズ(F):20in10.5J
サイズ(R):20in12.5J
■タイヤ
タイヤメーカー・名称:TOYO TIRES PROXES R888 R
サイズ(F):255/35R20
サイズ(R):305/35R20
■その他チューニング
ART FACTORY(バイナルグラフィック)
自動車ライター
田端邦彦
自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。
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