世界COTYも受賞した買い得コンパクト
燃費効率に優れる軽自動車やコンパクトカーばかりが売れている現在の自動車業界。となれば、この手の車はどのメーカーから出されている車も大人気。「どうせおいしい車なんてないだろう」などと、何の気なしにチェックしていたのですが、なぜか妙にお安い一台を発見。それはマツダのデミオです。2007年に出たばかりなのに、最安値は修ありで62.5万円。修なしでも79万円という価格です。

マツダの車って、MPVプレマシーといったミニバン系は、以前ご紹介したとおりかなり安いのですが、デミオも同じように安いとはちょっと意外。さすがにフィットとまではいかないものの、売れてはいるんですけどね…。まぁ、買う側の私たちにとって安いに越したことはありませんから。では、そのデミオを簡単にご紹介しましょう。
マツダ デミオ 走り(フロント)|おいしい中古車 マツダ デミオ 走り(リア)|おいしい中古車
↑日本車離れしたプロポーションは、見るものを“ハッ”とさせる。ターゲットは女性だが、オシャレでスポーティな人に狙いを定めたのだとか(左右)
3代目となるデミオは、環境・安全に対する関心やデザイン志向の高まりといった「新しい時代の価値観」を見据えて開発され、2007年7月に登場。全長は40mm短く、全高は55mm低くなり、取り回し性能とシャープなスタイリングを実現。ボディ拡大路線にあった他のコンパクトカーとは異なるアプローチをとっています。

ボディが小さくなったとは言え、居住性は先代(2代目)と同レベルを確保しているのがスゴイところ。また、先代からマイナス100kgという軽量化も、燃費の向上や走りの楽しさに大きく影響しています。

日本COTY vs 世界COTY ホントにおいしいのは!?
エンジンは直4DOHCの1.3Lと1.5L。ミッションは5MT、4AT、CVTがラインナップされています。走りにこだわるという人には、7速MTモード付きCVTを搭載し(5MTも選べます)、専用チューンドサスペンション、専用16インチアルミホイール、専用フロントグリル、精悍なエアロパーツなどを備えたスポルトも用意されています。ただ、スポルトはまだ値段が高め。狙い目は、1.3Lエンジンを搭載したベースグレードです。
マツダ デミオ インパネ|おいしい中古車 三菱 ラマツダ デミオ スポルト|おいしい中古車 マツダ デミオ 世界カー・オブ・ザ・イヤー受賞|おいしい中古車
↑エクステリアに負けない独特なデザインのインパネ(左) 多数の専用装備を備えたスポルト(中) M・ベンツCクラスなど、ライバルを抑えWCOTY大賞を受賞(右)
ということで、デミオがどれだけ安いのか、キングオブコンパクトのフィットと比較してみましょう。グレードや年式、走行距離、修復歴の有無といった中古車のスペックを揃えて比較してみると

デミオ:1.3 13C-V+2007年式+走行0.5万km+修復歴なし=79.5万円(新車価格131万円 ※現在は128万円)
フィット:1.3G+2007年式+走行0.5万km+修復歴なし=118万円(新車価格119.7万円)

新車価格はデミオのほうが11万円高いにもかかわらず、40万円近くデミオのほうが安いんです。フィットはほとんど値落ちしていません。あ、言っておきますが、この物件、HDDナビといった高額なオプションが付いている物件というワケじゃないんです。それでもこの価格。フィットの人気っぷりとデミオのバリュー感がよくわかります。

フィットは昨年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーをとった、誰もが認める良い車です。しかし、デミオだって2008世界カー・オブ・ザ・イヤー(車名はMazda2)を受賞しているのです。世界だからデミオのほうがスゴイというわけではありませんが、デミオだってとっても良い車であることは間違いありません。安くてデキの良いコンパクトをお探しのみなさん、デミオは今狙い目ですよ!

Text/金子剛士

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