中古車を見てみれば、結構な個性派が揃っている

コンパクトカーと一言で片づけられますが、様々な味わいをもった車が存在します。コンパクトカーだからといって、肩身の狭い思いをするわけではありません。予算や自分のタイプに合ったものを選べば、コンパクトカーでも差別化が図れます。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。幸せカーライフが待っているはずです。

第5位はホンダシビックタイプR(旧型)。コンパクトカーであるシビックをベースに、ホットハッチに仕上げています。現行モデルはデビューから時間があまりたっていないこともあって高値安定していますが、旧型は割安感があります。レカロ製シート、モモ製ステアリング、そしてインパネから生えたアルミ製シフトノブが気分を盛り上げてくれます。ずんぐりむっくりしたカタチとは裏腹に、キビキビしたレスポンスが特徴です。“そんなに速いんだ"と周囲が驚くことでしょう。

第4位はVWルポGTI(絶版)。全長3525mmしかない、本当に小さな車です。しかし大人4名乗車も至難の業ではありません。出だしはトルクの細さを感じますが、0→100km/h加速は8秒ちょっとで遅くありません。驚かされるのは素晴らしい高速安定性です。全長が短くホイールベースも2320mmしかないのに、ビシッと走ってくれます。キュートなルックスですが、妥協点の少ない実力派なんです。中古車の台数も減りつつあるので、早めに購入しておくべき車かも。

第3位はM・ベンツAクラス(現行)。コストパフォーマンスでオススメします。キュートなルックスに、M・ベンツというブランド。簡単に差別化を図れるコンパクトカーです。100万円台で狙えるので、国産コンパクトカーと値段において差は少ないでしょう。旧型に比べて質感がグッと高まり、“さすが”と思わせてくれる仕上がりです。視界が広いので、コンパクトカーに乗っていることを忘れさせてくれます。高速安定性も優れていて、燃費も良く、満足度が高い選択でしょう。

第2位はアルファロメオアルファ147(現行)。速さで差をつけるならGTAがオススメですが、フツーのアルファ147でも差はつけられます。フラッグシップであるアルファ166と似たようなエグれた感じのドアパネル、ウルトラマンの目のようなブレーキランプ、誰が見てもセクシーに感じるインテリア、など枚挙に暇がありません。コンパクトカーなのに小回りが利かないという不満点もありますが、慣れてしまえば問題ありません。予算に応じて前期型か後期型を選べばハッピー。

第1位はホンダエディックス(現行)。コンパクトカーで3列シートを前後に備えた6人乗りです。このレイアウトのコンセプト自体はフィアットムルティプラと同じですが、エディックスは磨きがかかっています。真ん中シートをちょっと後方にズラすことで、より快適に3人が1列に座れるように工夫されているのです。低床コンセプトはホンダのDNAとなりつつあり、走りには軽快感と低重心がみなぎっています。しかも街中であまり見かけないので、珍しい存在でもあります。

フォトコレクション

写真:第5位:ホンダシビックタイプR(旧型)|なんでもベスト10

第5位:ホンダシビックタイプR(旧型)

写真:第3位:M・ベンツAクラス(現行)|なんでもベスト10

第3位:M・ベンツAクラス(現行)

写真:第2位:アルファロメオアルファ147(現行)|なんでもベスト10

第2位:アルファロメオアルファ147(現行)

写真:第1位:ホンダエディックス(現行)|なんでもベスト10

第1位:ホンダエディックス(現行)

Report / 古賀 貴司