世界累計100万台の実績はダテじゃない!?世界115カ国で評価されるスズキ・スイフトの実力は?
さらに日本市場では苦戦を強いられているもののアメリカで圧倒的な人気を誇るセダンとは?

SUZUKI SWIFT
スズキ スイフト(現行) 

PEUGEOT 207
プジョー 207(現行)

スズキ スイフト|世界で戦う日本車を狙え プジョー 207|世界で戦う日本車を狙え
かたまり感のあるスポーティなスタイリングは欧州と日本のデザインのシナジー効果がうかがえる。開発時に欧州で走り込んだと言われるだけあって、しっかりとした操舵感や接地感の高い足回りは日本車らしからぬものだ。

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
輸入車だけでなく多くの国産コンパクトがしのぎを削るBセグメント。同じシャーシを使用するC3に比べて、ホイールベースが長く室内スペースが拡大している。スポーティグレードにはターボエンジンを搭載する。

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
国内だと207に対して圧倒的なアドバンテージ
世界累計生産100万台、最近テレビCMでもおなじみのフレーズだ。スズキのコンパクトカー、スイフトもグローバルな人気を誇るモデルである。スイフトは、日本のほか、ハンガリー、インド、中国などで生産されるまさに世界戦略車。

100万台を突破した、今年5月までの累計生産台数を見てみると、日本で36万台、ハンガリーで30万台、インドで24万台、そして中国やその他地域で9万台が生産されている。2004(H16)年のデビューから3年8カ月、スズキの小型車としては最短記録で100万台を突破した。こうして各国で生産されたモデルは、現在世界115の国・地域で販売され各国の道路を走っているのである。

なかでも評判がいいのはコンパクトカー需要の高い欧州市場。プジョーやフィアット、そして日本のメーカーのコンパクトカーたちがひしめくBセグメントの激戦区だ。そんな欧州市場でスイフトは確固たる地位を築き上げた。

イギリスの人気週刊自動車誌は「高性能なエンジン、シャープなスタイリング、信頼性と質感の高いキャビンと走りの良さが魅力」と評価し、5つ星評価で4つ星をつけている。また別の自動車専門誌では「スズキはこのクルマでついにヨーロッパのメインストリームマーケットに参入してきた」とリポートするほどスイフトの評価は高い。

ずばりライバルはプジョー207。プジョーの地元フランスでは207のベーシックモデルが1万1850ユーロ( 約169万円)であるのに対して、スイフトは1万990ユーロ(約156万円)という価格設定。その差はわずかで、価格的にもいい勝負。しかし、日本国内で2台を比べると、スイフトの最廉価モデルが105万円なのに対し、207は210万円。最廉価モデルとの比較でも105万円もの差になってしまうのだ。ヨーロッパで207と互角に張り合うクルマが、これほど安く手に入れられるというのはやはり注目すべきポイント。中古車にまで選択肢を広げれば、さらにお得な買い物ができるはずだ。


北米や東南アジア、オセアニアで販爆発的に売れてる高級セダン

TOYOTA CAMRY
トヨタ カムリ(現行)

BMW 5Series
BMW 5シリーズ(現行)   

トヨタ カムリ|世界で戦う日本車を狙え BMW 5シリーズ|世界で戦う日本車を狙え
世界100以上の国と地域で販売され年間40万台以上も売れている。中東のドバイではタクシーにも使われるほど世界に浸透している。広大な室内空間やトランクスペースはFFのレイアウトを最大限に生かしたもの。

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
ミドルサイズセダンのベンチマークともいえるのがBMW5シリーズ。後席の室内空間やトランクスペース拡大のためボディサイズは大型化したが、アルミ素材を多用することで重量増を抑え、高い運動性能を実現している。

icon_popup.gifカタログを見る  icon_popup.gif中古車相場表  icon_popup.gif中古車を探す
BMW5シリーズをライバル視する
世界各国で1000万台以上を販売しているトヨタの世界戦略車がカムリである。北米では年間40万台を販売するモデルで、過去には乗用車部門で4年連続販売台数1位を記録、日本メーカーのモデルながら今ではアメリカを代表するセダンとして親しまれているのがカムリなのだ。

現行型カムリは、北米と中国、東南アジア、オセアニアなどで販売されている。北米仕様には3.5LのV6を搭載したモデルやハイブリッド仕様も設定されているほか、クーペやコンバーチブルの派生モデルも存在する。また、日本には設定のないスポーツグレード、SEもある。スポーツサスや17インチホイールを採用したモデルだ。

BMW5シリーズをライバル視し、静かで快適な室内、6速ATの採用によるスムーズな走り、そして経済性と安全性を追求しているモデルだが、5シリーズとの決定的な違いはその価格にある。北米では3.5LのV6エンジン搭載モデルがプリウスと同じ価格で買える激安の価格設定なのだ。モノがいいのに安い。これは日本の中古車市場にある物件にも言えることだ。

国内ではV6の設定こそないが、本革仕様のモデルでもかなりの破格値で見つけられる。人気薄ゆえの大きなメリットだ。長く乗れる、世界基準のセダンを安い価格で探している人は、必ずカムリをチェックリストに入れておきたい。
Report/ 河村康彦、編集部
※この記事は、カーセンサー関東版21号(10月16日発売)の特集をWEB用に再構成したものです