BIG MINIVAN バイヤーズガイド Part2

カテゴリー: クルマ

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2008/08/07

CLASS: 100万円～200万円

PRESAGE

日産プレサージュ(2003～)

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小幅な上げ下げはあるものの、完全な値落ちトレンドとなっている。すでに100万円以下の物件も多く出回っており、人気薄も手伝ってかなりバリュー感が高い

2.5L車が主流。オーディオなどが充実した2.5Xのバリュー感が高い

日産のミドルサイズミニバンだが、極めて存在感の薄いクルマになっている。現行モデルは2003年6月に登場し、2006年5月にマイナーチェンジを受けてフロントマスクが大きく変わったが、アピールポイントは少なく、各年式とも平均して流通量は少なめ。ただし人気薄の分だけ割安感は十分だ。2.5Lと3.5Lがあるが、3.5L車は2.5L車に比べて40万円ほど高かった上に、燃費も20％ほど悪くあまり売れなかった。中古車も大半が2.5L車で、主力のVとXではオーディオの仕様や本革巻きステアリング、アルミホイールなどが異なる。その割に相場の差が小さいのでXのほうが魅力的だ。

ESTIMA

トヨタエスティマ(2000～2006)

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今年の3月までの高値安定傾向から一転、4月からは大幅DOWNし、これまでの割高感が一気に解消された。2000～2004年式まで単年で100台以上流通しじっくり選べる

圧倒的な流通量で選び放題だが装備を重視して2.4Gを選びたい

初代の床下ミッドシップレイアウトからFF方式に変更された2代目エスティマは2000年1月から2006年1月まで販売された。エスティマブランドを定着させ、ヒットモデルとして安定した売れ行きを続けた。その結果中古車市場に大量に流通し、幅広い年式の様々なグレードから自由に選べる。中でも流通量が多くかつ人気も高いのがアエラス。ただし、旧型のアエラスは2.4L、3L問わず最小回転半径が5.8mもあって車庫入れなどで苦労することが多い。見た目より中身という人にはオプティトロンメーターやディスチャージヘッドランプを標準装備した上級グレードの2.4Gをオススメしたい。

LAGRAET

ホンダラグレイト（1999～2003）

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登場から9年も経過しているので、中古車の走行距離も多め。ほとんどが5万km以上となっている。2月から3月にかけて大きく値を下げたが、今は横這いといえる状態だ

価格差が解消された本革シート装備のエクスクルーシブをゲットしたい

カナダで生産されていた北米版2代目オデッセイをラグレイトとして輸入した。輸入開始は1999年6月で、全幅1900mmを超える大柄なボディはビッグミニバンの名にふさわしく、デビュー当初は一定の売れ行きを示した。といっても大ヒットしたわけではなく、中古車の流通量も限られている。ベースグレードとエクスクルーシブの2グレードの設定で、ちょうど半々くらいの流通比率だ。エクスクルーシブには本革インテリアやクルーズコントロールなどが装備されている。新車時の価格差は30万円だったが、中古車での差は縮小しているので、買うならエクスクルーシブが買い得だ。

CLASS: 100万円～200万円

ELGRAND

日産エルグランド(1997～2002)

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全年式を通じて中古車の流通量が安定している。オススメした後期型もまだまだじっくり選べる。値落ちトレンドが続いていたが、最近になってやや横這いへと変わりつつある

初代エルグランドらしさを味わうなら後期型3.5Lハイウェイスターを選ぼう

1BOX車のキャラバン／ホーミーを発展させる形で1997年に登場したのが初代エルグランド。1BOXからフロントノーズをもつ1.5BOXのミニバンに進化すると同時に、迫力ある外観で人気を集めた。当初は3.3Lエンジンを搭載、2000年8月からは3.5Lエンジンを搭載するようになった。年式の幅が広く、最終年式でも2002年式なので、相場は相当にこなれていて50万円を切るような物件も多くなっている。そんな中で、お勧めできるのは後期モデル。それも2000年からの3.5Lエンジンを搭載したハイウェイスターを選べば、走りに大きな違いがあり、満足感も高いはずだ。

GRANVIA

トヨタグランビア(1995～2002)

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フロントマスクを変更した1999年式の流通量が最も多くなっているが、年式による差は小さい。流通量が少なく、相場の変動が大きいのが目立つ。今後は緩やかに値落ちしそうだ

安くて広いクルマが欲しいなら3.4LV6搭載車をオススメ

アルファードの前身となるトヨタの最上級ミニバンとして1995年から2002年まで作られていたグランビア。ヨーロッパで商用車として販売することも想定してFR（後輪駆動）方式のミニバンとして作られたが、フロントグリル回りを中心にした外観デザインが迫力不足でエルグランドに大差をつけられた。フロントマスクを変更したのは1999年だが、それ以降も売れ行きは鈍く、流通量は非常に少ない。買うならエンジンが2.7L直4から3.4LV6に変更された1997年8月以降のモデル。だが、それでも特にオススメというほどではない。とにかく安くて広い室内が欲しいという人はぜひ。

MPV	マツダ MPV(1999～2006)

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3月の需要期前まではほぼ横這いで推移していたが、その後は大きく値落ちが進んだ。MC後の2003年式が最も多く流通しており、走行距離も5万km未満の物件が多くなっている

エンジンや乗り味が進化した2002年以降の2.3Lを狙おう

1999年にデビューした2代目のMPVは2006年2月の生産終了まで、何度もマイナーチェンジを重ねて熟成を進めていった。さらにライバル車と比べて、価格設定が魅力的だったこともヒットの要因の一つ。結果、長期にわたって売れていたので、中古車の流通量もそれなりに豊富で、現在では相場も十分にこなれている。買うなら直列4気筒エンジンが2.3Lに排気量アップされ、両側電動スライドドアが設定されるようになった2002年4月以降のモデルがオススメ。このときにはサスペンションにも改良が加えられ、走りのフィールが格段に良くなっている。

Report／　岡崎五朗、松下宏

※この記事は、カーセンサー関東版15号（7月17日発売）の特集をWEB用に再構成したものです