ロードスターが大集結する「軽井沢ミーティング」で、オーナーのリアルな声を集めてみた【3代目・NC型&4代目・ND型編】
2019/07/02
3代目・NC型&4代目・ND型って何が魅力なの!?
「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネス記録をもっているほど、全世界のユーザーに愛されているマツダ ロードスター。
5月26日に開催された日本最大級のロードスターオンリー・イベントである「軽井沢ミーティング」にもたくさんのオーナーが参加していました。
誕生から30周年となるロードスターですが、その全世代がいまだに愛され、中古車の流通も豊富。今乗っているオーナーさんたちは、どんなロードスターとどんな時間を過ごしているのか、聞いてきました!
~聞いてみたこと~
①購入した時期は?
②いくらで購入したの?
③購入の際にチェックしたところ
④今までに起こったトラブルや悩み
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ
今回は3代目のNC型ロードスターと、4代目であるND型ロードスター編です。(取材時間の関係上、この2世代だけ少なくてゴメンナサイ!泣)これから同じ型を買おうと思っている人の参考にもなりそうなリアルな声、ぜひご覧ください!
赤の2005年式NCロードスターに乗る「イケダ」さん
①購入した時期は?:2014年
②いくらで購入したの?:100万円くらい
③購入の際にチェックしたところ:特になし
④今までに起こったトラブルや悩み:幌のダメージ
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:NCでは少数派のエアロスタイル
元々はNAロードスターに乗っており、その車両にトラブルが続発するようになったことで買い替えを決意したイケダさん。
もう一度NAに乗るかどうか悩んだそうですが、当時カスタムをしている人が少ないNCロードスターなら目立てるかも、とNC型を購入しました。
軽井沢ミーティングでも一番参加台数が少なく、不人気といわれがちなNC型ですが、NAやNBではかなり手を入れないと体感できないボディ剛性やパワー感をノーマルで味わえます。
そのうえトラブルも少ないモデルということで、その分の費用をカスタムに回すことができるのが魅力と話してくれました。
購入時から着実にステップアップしているカスタマイズは、迫力のエアロスタイルに負けないように18インチで極限のツライチを実現しています。
その他にも、ボディに合わせてあえて赤をチョイスした幌など、次世代のNCロードスターカスタムの手本となる1台といえるかもしれません。
白の2014年式NCロードスターに乗る「マルシマ」さん
①購入した時期は?:2014年
②いくらで購入したの?:新車価格
③購入の際にチェックしたところ:特になし
④今までに起こったトラブルや悩み:特にノントラブル
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:リアスポイラーと希少な後期型の顔つき
購入する際に、先々代のNB型ロードスターやRX-8、86/BRZなどと検討した結果、NC型のロードスターをチョイスしたマルシマさん。
サーキット走行も積極的に参加するだけに、不満な点としてかなり無理をしないとタイヤを4本積むことができないということを挙げていました。特に純正サイズよりも幅広なタイヤなどを装着しているとかなり大変そうですね。
また、サーキット走行などをしているNCロードスターの定番トラブルとして、デフオイル漏れがあるようです。
街乗りレベルであればにじむ程度ですが、サーキット走行のように負荷が大きい走行をするとサイドシールから垂れるようになってしまうとか。シール類は消耗品ですが、中古車で狙うときはチェックしたいポイントです。
白の2016年式NDロードスターに乗る「オノ」さん
①購入した時期は?:2016年ごろ
②いくらで購入したの?:新車価格
③購入の際にチェックしたところ:特になし
④今までに起こったトラブルや悩み:マツダコネクトの不調
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:全体のフォルムと車高
それまではBMW M3を乗っていたということですが、軽さが武器のロードスターに乗り替えて、軽量化に力を入れているオノさん。
運動性能はもちろん、燃費にも影響する軽量化だけに、今後はカーボンボンネットや16インチホイールへのインチダウンも視野に入れています。
新車で購入したということもあり、大きなトラブルはないとのことですが、ナビなどのコネクティビティシステムである「マツダコネクト」の不具合があったそう。
もっともこれは保証修理で対応したそうですが、中古車として購入するときは一通りのチェックが必要かもしれません。
オノさんはBRIDE製のバケットシートに交換し、ホールド性や着座位置が下がったことでよりスポーティになったことで大満足していました。
ですがその結果、純正シートに内蔵されるヘッドレストスピーカーがなくなり、音楽が聴こえにくくなるという事態が発生。
シートを交換したことを忘れて、ディーラーに「音が小さくなった」と相談したというエピソードを話してくれました。
グレーの2019年式NDロードスターRFに乗る「サワタリ」さん
①購入した時期は?:2019年ごろ
②いくらで購入したの?:新車価格
③購入の際にチェックしたところ:特になし
④今までに起こったトラブルや悩み:小物を置ける場所が少ない
⑤マイ・ロードスターの気に入っているところ:屋根を開閉するときのギミック
元々はソフトトップモデルが欲しかったそうですが、雪が降る地域にお住まいということで、ルーフに強度のあるRFをチョイスしたサワタリさん。
過去にはMR2を乗っていたこともあったというサワタリさんは、子供が成長したことで再び2シーター車に戻ったというカムバック組。
とはいえ、娘さんも乗ることがあるということでATをチョイスしましたが、6速ATでも走りが楽しいという点は変わりないそうです。
唯一の不満点は小物を置くスペースが少なく、スマホや財布などを置くのに苦労することだとか。
ちなみにサワタリさんはホイールを交換する前提で、あえてブレンボ製の大径ブレーキを装着するRSではなくVSグレードをチョイス。
ホイールを自由にチョイスしたいのであれば見習いたいところですね。
ということで、今回お話を聞いたNC型ロードスターは、余裕のあるボディと2Lという排気量のおかげで、ノーマル状態でもNAやNBでは味わえない領域に到達できる非常にコストパフォーマンスに優れるモデルという印象。
消耗品の劣化は避けられないところではありますが、年式的にも大きなトラブルは出にくいようなので、チューニングやカスタマイズに予算を割けるという点も楽しむ車としては嬉しいところ。
ただ幌は使い方や保管方法で状態にかなり差があるようなので、状態の確認は必須といえます。
一方、現行モデルとなるND型はまだそこまで年月も経過していないので、よっぽど過走行のようなものを選ばない限りは大きなトラブルを抱えた個体に出会う可能性は低そうです。
ただ、マツダコネクトにマイナートラブルが発生するケースがあるようなので、気になる人はディーラー系中古車店で購入し、延長保証などに加入するとより安心してロードスターライフを楽しむことができるでしょう。
初代から始まり、2代目、3代目、現行型の4代目と愛用しているオーナーに話を伺ってきた今回のシリーズですが、ロードスターに共通している点は所有すれば「だれもが、しあわせになる」というところ。
このフレーズは初代のカタログに掲載されたものですが、まさにその言葉に尽きるといえるのではないでしょうか。
ぜひみなさんも自分だけの1台を手に入れて、しあわせになってみてください!
自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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