▲ルーフを開けることで景色を遮るものがなくなるオープンカー。大自然の中を走れば気持ちの盛り上がりもハンパじゃないです! ウイークポイントは積載性ですが、4シーターオープンでそれを解決できますよ! ▲ルーフを開けることで景色を遮るものがなくなるオープンカー。大自然の中を走れば気持ちの盛り上がりもハンパじゃないです! ウイークポイントは積載性ですが、4シーターオープンでそれを解決できますよ!

家族ができたら自分中心の車選びは難しい……なら独身時代に思い切った車を!

結婚して家族が増えると自分中心の車選びから子供中心、家族中心の車選びへとシフトしていきます。車の選び方は子供の年齢や人数などによっても変わりますが、この状態は子供が成人する頃まで続きます。

子供が生まれて選ぶ車が大きく変わるという感覚は、独身者にはまったく想像がつかないでしょう。でもこれは瞭然たる事実。だからこそ独身時代は今しかできない車選びで思い切り楽しんでみませんか?

さて、ここで筆者がオススメしたいのが4シーターオープンモデル。中でも個性的なルックスで人気の高いミニコンバーチブルです。特に、「休日は恋人や仲のいい友人数人と自然の中へと出かけたい」なんて楽しみ方に憧れている人に、ぜひとも注目してほしいんです。

▲アウトドアレジャーを楽しむ車でミニを勧められてもピンとこないかもしれないですね。でも荷物さえ積めれば、開放感抜群でアウトドアにはぴったりなんです! ▲アウトドアレジャーを楽しむ車でミニを勧められてもピンとこないかもしれないですね。でも荷物さえ積めれば、開放感抜群でアウトドアにはぴったりなんです!


アウトドアといえばSUVやミニバン、ステーションワゴンを選びがちですが、それじゃあ周りと一緒でつまらない! しかも、こういった車は家族ができてからでも所有できるので、ちょっとハードル高めのオープンカーをオススメしたいんです。

オープンカーの魅力は、ルーフを全開にすることで、街にいたら絶対に味わえない開放感と心地よさを堪能できること。木漏れ日溢れる山の中の道、青い空が広がる海沿いの道。ルーフという風と景色を遮るものがない状態で走るのは異次元の感覚です。

アウトドアレジャーはたくさんの道具が必要? いや、そうでもないんです

とはいえ、オープンカーじゃキャンプなんかに行く荷物が入らないんじゃ? と心配した方もいるでしょう。では実際、あなたはどれくらいのキャンプ道具を持っていますか? おそらく、SUVやミニバンで満載になるほどの道具は持っていないはずです。独身者だとそれだけの道具を揃えるのは金銭的にも厳しいですし、一人暮らしだと道具を置いておく場所もないでしょう。

キャンプを楽しむときは無意識のうちにレンタル品が充実している高規格キャンプ場をチョイスすることが多いはず。そういった場所なら、そんなにたくさんの荷物はいらないのでオープンカーでも十分なんです。また、子供が生まれるとどうしても荷物が多くなってしまうので、オープンカーに荷物を積み込むのはなかなか難しくなります。やはり、オープンカーでアウトドアというのは独身のうちの特権なんです。

▲ちなみに筆者はミニより一回り小さいフィアット 500Cに乗っています。上の写真は3人で1泊のフェスに行ったときの積載状態。後方視界を確保しつつ後部座席にも人が乗れるだけの余裕があります ▲ちなみに筆者はミニより一回り小さいフィアット 500Cに乗っています。上の写真は3人で1泊のフェスに行ったときの積載状態。後方視界を確保しつつ後部座席にも人が乗れるだけの余裕があります
▲荷室から見ると荷物はギュウギュウですが、大きなものはルーフを開けて上から積めるので案外楽ですよ ▲荷室から見ると荷物はギュウギュウですが、大きなものはルーフを開けて上から積めるので案外楽ですよ


独身時代のアウトドアといえば一般的なキャンプ以外に音楽フェスなどに行く人も多いはず。数泊のキャンプインフェスでテントサイトを快適にするなら話は別ですが、夏に1泊という場合は数人で寝られるドームテントか人数分のソロテント、あとは寝袋と椅子に着替えを積めば十分。ほとんどの時間をステージ周辺で過ごすのでタープなどを持っていく人は少数でしょうし、フェスなら屋台が充実しているのでクッキングツールは必要ないですからね。

▲フェスのジャンルにもよりますが、大きなテントとタープで快適な基地を作るケースは稀。夏場なら意外に荷物は少なくて済みます(晩秋のフェスは防寒対策をしっかりしないと夜中がつらいですが……) ▲フェスのジャンルにもよりますが、大きなテントとタープで快適な基地を作るケースは稀。夏場なら意外に荷物は少なくて済みます(晩秋のフェスは防寒対策をしっかりしないと夜中がつらいですが……)

ハッチバックオープンなら後席を倒したときの積載性が◎

独身時代のアウトドアレジャーは荷物が少なくて済むとはいえ、やはりオープンだと積載性に不安を感じる人もいるでしょう。でもご安心を。ロードスターのような2シーターライトウェイトオープンではなくミニコンバーチブルをオススメする理由がここにあります。

ハッチバックベースの4シーターオープンカーは後部座席を折り畳むことで思いのほか広い荷室が現れます(←セダンベースだと後席を倒せないものもあるんですよね)。トランク開口部は小さいためそこから荷物を積むのは大変なものの、ルーフを開ければ上から後席部分に荷物をどんどん積めます。

筆者の経験では、2人でのキャンプなら一通りの荷物を積むことが可能。荷物でネックになるのはクーラーボックスですが、ソフトタイプを選ぶかキャンプ場でレンタルするかで乗り切りましょう。

▲こちらは2代目ミニコンバーチブルのトランク。開口部はやっぱり小さいです。ただトランク上部も少し上に開くのでその分荷物は積みやすくなっています ▲こちらは2代目ミニコンバーチブルのトランク。開口部はやっぱり小さいです。ただトランク上部も少し上に開くのでその分荷物は積みやすくなっています
▲後席を倒せば広大な荷室に。テントのインナーマットなど軽くて風を受けやすいものは走行中に飛んでいってしまいそうになるので、重い荷物を上に載せるなど飛ばされないよう気をつけてください ▲後席を倒せば広大な荷室に。テントのインナーマットなど軽くて風を受けやすいものは走行中に飛んでいってしまいそうになるので、重い荷物を上に載せるなど飛ばされないよう気をつけてください

総額100万円台でもミニコンバーチブルが見つかります!

さて、ミニコンバーチブルは今年3月にフルモデルチェンジ。その影響で初代、2代目ともに相場が大きく下落。とくに2代目は3度目の車検時期も重なったことで昨年末より平均価格が50万円近く下がりました。

▲6月14日時点で2代目ミニの平均価格は212万円。2010年9月までの前期型なら走行5万km前後のクーパーが150万円前後で見つかります ▲6月14日時点で2代目ミニの平均価格は212万円。2010年9月までの前期型なら走行5万km前後のクーパーが150万円前後で見つかります


ミニはグレードや色の種類が豊富なので、どの車を選ぶか、中古車探しで他のモデル以上にワクワクできます。ハッチバックに比べるとコンバーチブルはかなり流通量が少なくなりますが、それでも自分の条件に近いものは見つかるはず。ぜひお気に入りの1台を見つけて、今だからこそできるアウトドアライフを楽しんでください!

▲初代ミニコンバーチブルは平均価格が107万円まで下がっています。後期型の特別仕様車でブラウンレザーインテリアになる“サイドウォーク”とか、かなりいいですよ! ▲初代ミニコンバーチブルは平均価格が107万円まで下がっています。後期型の特別仕様車でブラウンレザーインテリアになる“サイドウォーク”とか、かなりいいですよ!
text/高橋 満(BRIDGE MAN)
photo/ミニ、高橋 満、ピクスタ