【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹、「500万円弱ゾーン」を語る
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2013/06/07
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人はいつだって「0」や「5」といった切りの良い数字に弱い
人間というのは不思議なもので「切りの良い数字」にどうしても影響される。例えばドル円レートにしても、1ドル=100.00円と99.99円との間にそう大きな違いなどないはずなのだが、「100円」という切りの良い数字はなぜか世界的な攻防戦の場となり、そこを抜けるか跳ね返されるかでレートの進み方は大幅に変わる。俗にトリプルゼロといわれる100.00円や110.00円など「0が3つ付く最強のライン」の次に意識されるのが、「5」という数字の切りの良さだろうか。
車の購入においても、なぜか意識される最強のラインはトリプルゼロだ。「次の車の予算? うーん、200万円以内ってとこかな」と。この場合トリプルゼロじゃなくてダブルゼロじゃないか? というツッコミはおいておくとして、トリプルゼロの次に意識されるのが「5」が付く金額だ。250万円や350万円といったラインも心理的障壁としてなくはないが、カーセンサーEDGEnetの読者としては「500万円」というラインがひとつの山場となるだろう。「500万円までならなんとか手が届きそうな気はする。根拠ないけど」といった具合に。
そして今、5が付く心理的障壁ラインすなわち車両価格500万を少々割るプライスゾーンに注目のモデルいくつかが入ってきている。世界最強にして最良のスポーツセダン/クーペと評しても決してオーバートークではない3台、メルセデス・ベンツ C63 AMGと現行BMW M3、そして997型のポルシェ 911だ。
この3モデルなら、間違いなくプライス以上の価値がある
もちろん、ここに挙げた3モデル以外にも「500万円を少々割り込んでいる輸入中古車」というのはたくさんある。しかし富裕層さんは別として、筆者のような中流市民にとって500万円弱とは大金である。いや、より正確に表現するなら「決して出せないこともないけど、出すからにはかなりの見返りがないことにはちょっと嫌になっちゃうよね」といったニュアンスの大金だ。出すからには、ウルトラ大満足したい。そしてできれば、友人や婦女子などから「すごいね!」と言われたい。それが、中流市民にとっての偽らざる「500万円弱」である。
その点、ここで挙げた3モデルは完璧である。タイプは違うが3モデルとも非常に優れたハードウェアであることは言わずもがなで、それに加えてワン・オブ・世界一と言って間違いないイメージ訴求力を備えているからだ。
友人「何乗ってるの?」
自分「んとね、今型のC63 AMG(あるいは「んとね、今型のM3」)」
あるいは、
婦女子「何乗ってるんですかー?」
自分「んとね、ポルシェ。いっこ前のだけどね、ハハ」
自動車愛好家的男子たるもの、一度はサラリと言ってみたいセリフである。
ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
400万円台後半からイケる「世界の名車」、大注目に値します!
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