M・ベンツ 190E 2.5-16エボリューション1|伊達セレクション
この記事が公開される時点で物件リンクに入っているかどうかは未知数だが、例えば23年前の名車「メルセデス・ベンツ 190E 2.5-16エボリューション1(写真上)」や、BMWの初代M3(写真下)なども、「年式下限は2005年」などのありがちな検索条件では、巡り合うことすらできない。たまには「年式下限なし」「ワンオーナー」「記録簿付き」で検索してみると、かなり面白い物件に出くわすかも?
初代BMW M3|伊達セレクション
●伊達軍曹公式サイト「伊達軍曹.com」
http://www.sgt-date.com

バリバリのコンディションでも、古いというだけで査定0円になる理不尽

「自家用車の扱い方」というのは人それぞれである。テキトーに雑に、それこそ整備のせの字もほとんどしない者もいるだろうし、愛情2000%な徹底整備を己の車に施している者もいる。

で、仮にあなたが後者か、どちらかといえば後者に近いニュアンスの人であったとしよう。

愛車の走行距離は、例えばだが10万kmを大きく超え、そして新車からの経過年数も20年を軽く超えている。しかし車というのはある意味「たかが機械」なので、しっかりと整備し、そして替えるべき消耗部品を替えておけば、半永久的にとまではいかないが、かなりの年月快調に保つことができるものだ。あなたの車も、そうだった。例えばの話。

しかしそんな自慢の愛車も、なんらかの事情で買い取りや下取りに出せば、査定0円か、あるいは逆に廃車費用を要求されたりする。まぁプラス査定になったところで、希少なモデルでない限りせいぜい5万円程度か。

あなたは憤慨するだろう。「俺の車は下手な5年落ちよりよっぽど快調で、よっぽど美しいのに! ったく世の中間違ってるぜ! わかってないぜ!!!」と。

その憤慨する気持ちは、一人の自動車愛好家として筆者もよくわかる。

だがそんなあなたも、次の愛車を中古車のなかから探す場合、ついつい以下のような形でネット検索をしていないだろうか?

一般的な検索条件から漏れた先に「お宝」がある?

「え~っと年式は下限が05年で、走行距離は……そうだな、やっぱ5万km以下っつーことで。はいポチッとな、と」

先ほどの話と矛盾するかもしれないが、やはり中古車は年式なり・走行距離なりという部分もあるので、これまた自動車愛好家として筆者も理解できる検索方法ではある。

だが、その検索条件から漏れた物件のなかに、あなたが手放した、あなたが手塩にかけた「奇跡の1台」とよく似たコンディションの物件が存在する可能性も、大いにあるのだ。

おおむね20年落ちとなればどうしたって大したプライスは付かないが、しかしたった一人のオーナーが長年手塩にかけた、プライス以上の価値がある物件。そんな物件を、自動車愛好家として簡単に見逃していいものだろうか?

下記物件リンクは、カーセンサーEDGEnetに掲載されているすべての輸入車を「20年落ち以上」「しかしワンオーナー」「そして整備記録簿付き」「当然修復歴なし」という条件で筆者が検索した結果だ。筆者が1台ずつ現車を確認したわけではないので、「リンクにある物件のすべてが最高ですよ!」と保証することはできない。しかし何というかこう「最高の予感」がプンプンする物件も多いことはご確認いただけるはずだ。

最新モデルだけが大好きな人はさておき、そうでもない方は、騙されたと思ってぜひリンクを踏んでみていただきたい。

ということで、今回の伊達セレクションはずばりこちら。
ワンオーナー・記録簿付きの20年落ち以上車、意外とイケるかも!?


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE