国土交通省が3月12日に発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」。小型・普通自動車ではトヨタ自動車のアクアが、軽自動車ではスズキのアルトおよびマツダ キャロルが最も燃費の良い車だった。

■小型・普通自動車のベスト5は以下のとおり
1位 トヨタ アクア 35.4km/L(JC08モード)
2位 トヨタ プリウス 32.6km/L(JC08モード)
3位 レクサス CT200h 30.4km/L(JC08モード)
4位 ホンダ インサイト 27.2km/L(JC08モード)
4位 三菱 ミラージュ 27.2km/L(JC08モード)

2位のプリウスは、昨年まで6年連続のトップだったが、より車両重量が軽いハイブリッド車「アクア」にその順位を明け渡す結果となった。ちなみに10位まででは実に7車種がハイブリッド車。燃費性能でのアドバンテージを見せつける結果となった。

■軽自動車のベスト5は以下のとおり
1位 スズキ アルト 30.2km/L(JC08モード)
1位 マツダ キャロル 30.2km/L(JC08モード)
3位 ダイハツ ミラ イース 30.0km/L(JC08モード)
3位 スバル プレオ プラス 30.0km/L(JC08モード)
3位 トヨタ ピクシス エポック 30.0km/L(JC08モード)

1位のマツダ キャロルはアルトのOEM車。CVT車の燃費が採用されている。

実は国土交通省では、燃費性能の向上度合いを異なる車両重量間で比較できる「燃費基準達成・向上達成レベル」も発表している。もしも、すべての車の重さが全く同じだったら、どの車の燃費が一番良いのか? いわゆる、燃費の良い車、パウンド・フォー・パウンドがこれだ。

■燃費基準達成・向上達成レベルのベスト3は以下のとおり
1位 トヨタ プリウス 30.4km/L(JC08モード)
192%(燃費基準達成・向上達成レベル)
1位 レクサス CT200h 30.4km/L(JC08モード)
192%(燃費基準達成・向上達成レベル)
3位 レクサス RX450h 16.4km/L(JC08モード)
188%(燃費基準達成・向上達成レベル)
4位 トヨタ アルファード,ヴェルファイア 16.2km/L(JC08モード)
186%(燃費基準達成・向上達成レベル)
5位 トヨタ プリウスα 26.2km/L(JC08モード)
181%(燃費基準達成・向上達成レベル)

ここでも圧倒的な存在感を見せたのがハイブリッド車。実は、ベスト10では5位以下もすべてハイブリッド車だった。

この自動車燃費一覧だが、過去の資料であっても、「平成●●年度 自動車燃費一覧」で検索すれば、国土交通省のホームページから閲覧できる。燃費にこだわって中古車を選んでいる人は、数年前の燃費のデータを確認してみるのも手かもしれない。

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現在(平成23年度)、ガソリン乗用車の平均燃費値は19.5km/L(10・15モード)まで伸びている。1位に輝いたアクアはその筆頭だ

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