【伊達セレクション】異端の中古車評論家・伊達軍曹オススメのボディ色とは?
カテゴリー: クルマ
タグ: EDGEが効いている / EDGE SELECTION
2012/07/05
http://www.sgt-date.com
「レアカラー中古車」ほどステキなものはない
ここ日本において車の「人気ボディ色」はホワイトまたはブラックで、その次に無難なシルバー系が入る。これは、単純にそれらの色が好まれるという趣味の問題に加え、「赤や黄、青、緑などの派手系不人気色と比べて高値でリセールできるから」という損得勘定の結果でもある。
「損得勘定とかどうでもいいじゃん! みんな、もっと好きな色の車に乗ろうよ!」などと街頭演説したい気持ちもあるが、とはいえ損得勘定を無視するのは得策でないことも知っている。なにせ、たとえばアルピンホワイトのBMW3シリーズとジャパンレッドのそれでは、走行距離などの条件が同じだと仮定してリセール額10万円以上は違いますからね。デカいです。
しかし、それはあくまでも新車を買い、そしてそれを初回車検時などに売るときの話だ。中古車ではちょっと事情が変わり、損得勘定で見ても「レアカラー」は決して筋の悪い選択肢ではないのである。
買うとき安く、しかし売るときは人気色と大差なし?
説明しよう。新車を買って数年間乗り、そして手放す際は、たしかに白や黒などの人気色のほうが圧倒的にリセール額は高い。結果、それら元・新車が中古車として市場に再デビューする際の車両価格も「白/黒系=人気があるから割高」「派手系不人気色=割と格安」という図式になる。
そういった中古車が数年間乗られた後、再び売却されるとしよう。そのときのリセール額はどうか? 無論ここでもやはり白/黒系が高く、派手系が安い。しかしその差は実は、新車で買った車を売却するときほどではないのだ。
中古車の売却額は、もちろんボディカラーによっても変わるが、それ以上に「コンディションの差」で決まる部分がデカい。ということは中古車の場合、派手めな色の車は「買うとき安く、売るときの価格は白/黒系とさほどの大差はなし」ということにもなるのだ。もちろん、好調なコンディションと美観を保ち、走行距離を伸ばしすぎない場合は、という条件つきだが。
サマライズする。あなたが新車ではなく中古車狙いの人で、かつ「実はちょっとヘンな色が好きなんだよね」という人であるならば、迷うことなく派手系不人気色に走ってほしい。それは損得勘定的にイケてるだけでなく、あなたのココロを満足させ、そして「街の彩り」にも寄与する、本当にステキな選択なのだ。
ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「派手なボディカラーの輸入車、好きならいっちゃいましょう!」
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