シボレーコルベット
新車でも中古車でも、変わったボディ色よりもホワイト/ブラックなどの人気色のほうがリセール価格が高めとなることに変わりはない。が、たとえば新車で買ってから3年後に売却する際のリセール額は人気色と不人気色とでかなり違うが、数年落ちの中古車を買い、それを数年後にもう一度売却する際の価格は、3年落ちのときほどの大差はないものだ。
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「レアカラー中古車」ほどステキなものはない

ここ日本において車の「人気ボディ色」はホワイトまたはブラックで、その次に無難なシルバー系が入る。これは、単純にそれらの色が好まれるという趣味の問題に加え、「赤や黄、青、緑などの派手系不人気色と比べて高値でリセールできるから」という損得勘定の結果でもある。

「損得勘定とかどうでもいいじゃん! みんな、もっと好きな色の車に乗ろうよ!」などと街頭演説したい気持ちもあるが、とはいえ損得勘定を無視するのは得策でないことも知っている。なにせ、たとえばアルピンホワイトのBMW3シリーズとジャパンレッドのそれでは、走行距離などの条件が同じだと仮定してリセール額10万円以上は違いますからね。デカいです。

しかし、それはあくまでも新車を買い、そしてそれを初回車検時などに売るときの話だ。中古車ではちょっと事情が変わり、損得勘定で見ても「レアカラー」は決して筋の悪い選択肢ではないのである。


買うとき安く、しかし売るときは人気色と大差なし?

説明しよう。新車を買って数年間乗り、そして手放す際は、たしかに白や黒などの人気色のほうが圧倒的にリセール額は高い。結果、それら元・新車が中古車として市場に再デビューする際の車両価格も「白/黒系=人気があるから割高」「派手系不人気色=割と格安」という図式になる。

そういった中古車が数年間乗られた後、再び売却されるとしよう。そのときのリセール額はどうか? 無論ここでもやはり白/黒系が高く、派手系が安い。しかしその差は実は、新車で買った車を売却するときほどではないのだ。

中古車の売却額は、もちろんボディカラーによっても変わるが、それ以上に「コンディションの差」で決まる部分がデカい。ということは中古車の場合、派手めな色の車は「買うとき安く、売るときの価格は白/黒系とさほどの大差はなし」ということにもなるのだ。もちろん、好調なコンディションと美観を保ち、走行距離を伸ばしすぎない場合は、という条件つきだが。

サマライズする。あなたが新車ではなく中古車狙いの人で、かつ「実はちょっとヘンな色が好きなんだよね」という人であるならば、迷うことなく派手系不人気色に走ってほしい。それは損得勘定的にイケてるだけでなく、あなたのココロを満足させ、そして「街の彩り」にも寄与する、本当にステキな選択なのだ。

ということで、今回の伊達セレクションはずばり・・・
「派手なボディカラーの輸入車、好きならいっちゃいましょう!」


文・伊達軍曹 text/Sergeant DATE