原稿執筆時点でカーセンサーnetに1台のみ掲載されている希少車を紹介するこの企画。今回、2013年10月22日に発見したのは「フェラーリ 599」です。世界限定399台のフェラーリ エンツォでさえ6台(!)もカーセンサーnetで掲載されているのに、“カタログモデル”である599がなぜ取り上げらのか? それは、NOVITECというドイツのチューナーが手掛けたコンプリートカーだからです!

NOVITEC自体はアルファロメオやフィアットのチューニングブランドとしてご存じの方もいらっしゃるかもしれません。そんなNOVITECですが、超高級車をターゲットにNOVITEC TORADO(ランボルギーニ専用)、NOVITEC ROSSO(フェラーリ専用)、NOVITEC TRIDENTE(マセラティ専用)のチューニングブランドも展開しています。

顧客は超富裕層、貴族、王族といった類の“特殊背景”の持ち主ばかりと言ってイイでしょう。そして今回、取り上げるのは599をベースにたった3台しか作られなかったコンプリートカーです。要は外観をイジっただけの“ドレスアップ”ではなく、ルックスも走りも599を超越するんウルトラスーパーカーです。ターゲットも中身も、そして値段もウルトラスーパーです。なんせ新車時には6300万円しましたから(笑)。

「NOVITEC ROSSO F599 RACE848」という名前をもつこの599はツインターボチャージャーを装着し、最高出力は848psまでパワーアップです。ノーマルが620psですから実に200ps以上も引き上げられています。もちろん、エキゾーストやブレーキ、空力など全面的に手が入れられています。ちなみに、インターネット動画共有サイトで「Novitec Rosso F599」と検索すれば、ロンドンの高級エリアを疾走する姿を見ることができますよ。

当該物件、2011年登録の2年落ちで走行距離はたった3000㎞。それが車両価格3780万円で、新車時の60%程度のプライスとなっています。買える買えないは別として、新車時価格や経過年数、中身、レア度などを考えれば、物件としては格安と言えるでしょう。

日本にもこういう車を買える超富裕層が存在する表れですし、そんな車がカーセンサーnetに掲載されていることも感慨深いです。

Text/古賀貴司(自動車王国)

フェラーリ 599

フェラーリ 599

本体価格(税込)3780.0万円
支払総額(税込)---万円
走行距離0.3万km
年式2011(H23)年式
車検2014(H26)年4月
整備
保証
地域大阪