ライバルはレンジローバー?マラネロ謹製のSUV フェラーリ GTC4ルッソ(海外試乗)
カテゴリー: フェラーリの試乗レポート
タグ: フェラーリ / ハッチバック / 4WD / GTC4ルッソ / EDGEが効いている
2016/11/10
▲ブランド初の4WDモデルとなる“シューティングブレーク”FFの後継モデル。車名は歴史的名車の330GTCと250GT Berlinetta Lussoに由来、“4”は、4シーターで4WDであることを意味する背の高いSUVをきっぱり諦める決心がついた!
今現在、世界一のGTだ。スポーツカーとしての性能はもちろん大幅に向上(=スポーツ)していて、FFゆずりの実用性の高さ(=ユーティリティ)を引き継ぎ、さらに丸く上質になった日常性(=ビークル)を加えて、これぞまさにマラネロ謹製のSUV!開発者が「ライバルはレンジローバー」と言っていたけれど、レンジローバーに乗ってみたいという気持ちに、すっぱり諦めがつきました。ありがとう。
何が良いって、フェラーリなのにゆっくり走っていて気持ちのいいこと。乗り心地の良さと、見えている景色の素晴らしさ(=室内の上質さ)が、そう思わせるのだと思う。そして、音も力も、ぐっと抑え気味の演出になった、けれども、ずっとパワフルな12気筒NA(自然吸気)エンジンに、組み合わされたミッションのマナーも大変よく、微速域だって、乗っていて心地いい。こんなフェラーリ、初めて。ちょっととがったベントレーという感じ。
もちろん、飛ばしたければどうぞ!とばかり、ドライバーさえその気になれば、大柄なボディサイズをまるで感じさせない機敏な走りに、思わず、オレってこんなに運転、上手かったんだっけ?と脳みそにハテナがいっぱい浮かんでしまった。
12気筒の大排気量自然吸気エンジンだって、もうそろそろピュアに味わえる最後の世代かも。そりゃ、中古に戻りゃいつだって楽しめるけれど、歴史的な最後と思えば、それもまた一興というもので。
▲四輪を駆動/操舵させる4RM-Sにダンパーコントロールを統合、SSC4サイドスリップ・コントロールシステムが統合制御する
▲居住空間を確保しつつルーフ後端を低くした、スポーティなファストバックスタイルを採用。伝統のツイン・テールライトも備わる。前後重量配分は47:53
▲助手席からもスイッチ類に手が届くデュアルコックピット構成を採用。エアバッグの小型化でステアリングがコンパクトになった【SPECIFICATIONS】
■グレード:GTC4Lusso ■乗車定員:4名
■エンジン種類:V12DOHC ■総排気量:6262cc
■最高出力:690/8000[ps/rpm]
■最大トルク:697/5750[n・m/rpm]
■駆動方式:4WD ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4922x1980x1383(mm) ■車両重量:1920kg
■車両価格:3470万円
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