86

スポーツカーのおすすめ・人気ランキングを、王道モデルからちょいハズシまで一挙紹介!

見ているだけで心躍り、実際にハンドルを握れば存分に走りを楽しむことができるスポーツカー。特に車好きからすれば、実際に購入するかしないかは別としても、気になる存在ですよね。

この記事では、スポーツカーのおすすめを20モデル(王道車種からちょっとハズした「ちょいスポ」タイプまで)に加え、カーセンサーの独自データを用いたランキングも一挙紹介します!
 

 

目次

 

スポーツカーとは?

スポーツカーとはスポーツ走行を積極的に楽しめるよう、ボディやエンジンなどをスポーツ走行に適した設計に仕上げた車のこと。ハイパワーなエンジンを搭載するモデルは爆発的な加速力が、ボディやサスペンションなどの性能を高めたモデルはコーナーを舞うようにヒラヒラとクリアできるハンドリングなどが魅力です。
 

86▲こちらはガチなスポーツカー、現行型スバル BRZ

ただ、一口に「スポーツカー」といっても範囲は広く、メーカーが走りに特化し鍛え上げた本格的な2シーターモデルはもちろんのこと、4ドアセダンのように実用性もある程度ありつつスポーツ性能を高めた車種もラインナップしています。

つまり、ガチなスポーツタイプから、実用性とのバランスが取れたモデルまで、スポーツカーには幅広い選択肢が用意されているのです。
 

 

タイプ別スポーツカーの特徴(王道・バランス・ちょいスポ)

幅広い選択肢が用意されているスポーツカーですが、この記事ではグラデーションをつけながら独自の3タイプに分類しています。

その1:王道 タイプ
メーカーが走りに特化して鍛え上げ、ゴリゴリのスポーツモデルとして売り出している「Theスポーツ」な王道タイプ。

室内はスポーツカーらしくタイトな空間となっており、2シーターもしくは2+2の4人乗り。実用性よりもスポーツ性に振り切った、趣味性の高いモデルが多数ラインナップしています。

ボディタイプとしては、スポーティなスタイルをもつクーペや、それに準じたハッチバック、オープンカーなどが挙げられます。
 

86▲こちらは初代86。車に詳しくない人でも「あ、スポーツカーだな」と思えるような、低くてシュッとしたデザイン

その2:バランス タイプ
スポーツ性と実用性が両立したバランスタイプ。いわゆる“ホットハッチ”などが挙げられます。

4ドアや5ドアボディを採用したベース車両があり、そこにスポーティなエンジンや足回り、エクステリアなどが追加されたモデルが中心です。

普段使いしやすい点が長所ですが、本格的なスポーツ走行を楽しめる車種も多く、中には王道タイプ並みの実力を備える車種も存在します。 「日常でも使えるスポーツカーが欲しい」という方にピッタリでしょう。
 

スイフトスポーツ▲こちらはスズキ スイフトスポーツ(現行型)。荷物も気軽に載せられるハッチバックですが、スポーティな外観と走りを楽しめるモデルです

その3:ちょいスポ タイプ
一般的なスポーツカーとは少し毛色が異なり、高いスポーツ性能を持ち合わせているとは言えないものの、スポーティな走りを楽しむことができる変わり種タイプ。

ミニバンやステーションワゴンなど、ゴリゴリのスポーツモデルとして売り出されていないものの、そのジャンルの車種としてはスポーティな性格を持ち合わせたモデルがラインナップしています。

家庭の事情でスポーツカーは所有できないけれど、せめてその雰囲気だけでも「ちょこっと」味わいたい……そんな方におすすめです。
 

セレナ▲こちらは日産のセレナ NISMO。このようなミニバンでもスポーティさを味わえるんです
 

スポーツカーの選び方・ポイント

どのタイプのスポーツカーであっても、ライフスタイルに合った車種を選ぶことが大切。加えて、乗り味やドライブフィーリングなどが自分に合っていることも重要です。以下5つのポイントに注目すれば、自分にピッタリの車種が見つかるでしょう。
 

ボディタイプ・形状
スポーツカーにとって、ボディタイプは大きな要素となります。ルックスや走行性能を重視するならクーペやオープンカーが最適でしょう。しかし、両タイプは基本的に2シーターで、多くても4人乗り。積載性もハッチバックより劣り、大きな荷物を積むことは難しいでしょう。

また、同じボディタイプであっても、車種によって形状は微妙に異なります。スポーティなモデルほど車高が低かったり、ノーズ(車の先端部分)が長かったりする傾向にあります。重心が低いモデルの方が走行安定性は高まりますが、乗降性など日常使いには不向きとなります。

ボディタイプ・形状において、走行性と実用性はある種トレードオフの関係にあるため、自分にとって最適なバランスを見極めましょう。
 

GRカローラ(初代)▲ハッチバックはクーペなどよりアイポイントが高いため、視界が広く、運転しやすくなります。写真はトヨタ GRカローラ(初代)

スペック
スポーツ走行を楽しみたいなら、スペックは要チェックです。単純な速さや余裕がある走りを求めるなら、最大出力と最大トルクが重要です。専門的な説明は省きますが、出力は速度、トルクは加速に関係し、数字が大きいほど高性能となります。

ボディサイズや重量も、運動性能を左右します。小型で軽量であるほど加速が良く、回頭性に優れ、扱いやすくなります。一方で、大柄な車種は大排気量のエンジンを搭載でき、ボディが重たい分、直進安定性が高まります。

これらは当然、乗り味にも影響します。基本的には、軽やかな走りが好みならコンパクトで軽量な車種、力強い走りを楽しみたいならハイパワーなエンジンを搭載したミドルサイズ以上の車種を選ぶのがベターでしょう。
 

ロードスター(初代/NA型)▲乗り味重視なら、そこまでスペックにこだわらなくてOK。例えばマツダ ロードスター(初代/NA型)など、古い車種を選ぶのも面白いでしょう

エンジン種類
エンジン種類は最大出力や最大トルクに関係し、乗り味にも結びついています。現在の車は電気モーターやハイブリッドなど動力源が多彩となっていますが、スポーツカーにおいてはガソリンエンジンのNA(自然吸気)およびターボがいまだ主力です。

ただ、ガソリンエンジンと一言で言っても、直列やV型、水平対向エンジン、ロータリーなど種類が豊富で、気筒数によってさらに細かく分類されます。ガソリンエンジンは「高回転で高出力」という特徴があり、基本的に排気量が大きいほどパワフルで、気筒数が増えるほど高回転時の出力が高くなくなる傾向にあります。

しかし、同じ種類でもエンジンによって、スペックやレスポンスの速さなど個性が異なります。そのため、スペックを確認するだけでなく、試乗して自分好みか確認することをおすすめします。
 

タイカン(初代)▲電気自動車やハイブリッド車のスポーツカーも存在しますが、全体としてはまだ少数派。写真はポルシェ タイカン(初代・現行型)

トランスミッション
トランスミッションはスポーツカー選びの大きなポイントです。当然ですが、ギアを自分で変えられるMTの方が、ATやCVTよりも操作感に勝ります。

ただ、MTで上手に走るには技術が必要ですし、最近では高性能なパドルシフトが増えて、MTでなくても十分以上に「車を操る楽しさ」を満喫できます。むしろ普段使いすることを考えればAT車の方が便利ですし、AT車の方が安価に楽しめるケースも少なくないでしょう。

「スポーツカーならMTで」という声が多いのも事実です。しかし、MTに魅力をさほど感じないのであれば、無理してまで選ぶ必要はありません。自分の楽しみ方に合った方を選択するのがベストです。
 

86(初代)▲MTならシフトノブの長さやクラッチの配置など、細部にこだわると満足度が高まるかも。写真はトヨタ 86(初代)のシフトノブ

駆動方式
駆動方式は、スポーツカー選ぶにおいて注目すべき要素です。駆動方式はエンジンをどこに配置し、前後のどちらが駆動輪かによって分類されます。

結果として「FF」「FR」「MR」「RR」「4WD(AWD)」の5つに大別でき、以下のように特性が異なります。いずれにも一長一短があるため、自分の好みや理想とするスポーツカー像に適した方式を選ぶのが鉄則です。
 

FF フロントエンジンの前輪駆動。軽量化しやすく、推進力と直進安定性も高めやすい
FR フロントエンジンの後輪駆動。車重を前後で均一化しやすく、コーナリングや加速に優れている
MR ミッドシップエンジンの後輪駆動。車両バランスが良くて運動性能に優れるが、室内が狭くなりやすい
RR リアエンジンの後輪駆動。加速性能とブレーキ性能を高めやすいが、コントロールが難しくなりやすい
4WD 四輪駆動。走行安定性やコーナリングが良くなるが、車重が重くなりやすい
FF フロントエンジンの前輪駆動。
軽量化しやすく、
推進力と直進安定性も高めやすい
FR フロントエンジンの後輪駆動。
車重を前後で均一化しやすく、
コーナリングや加速に優れている
MR ミッドシップエンジンの後輪駆動。
車両バランスが良くて運動性能に優れるが、
室内が狭くなりやすい
RR リアエンジンの後輪駆動。
加速性能とブレーキ性能を高めやすいが、
コントロールが難しくなりやすい
4WD 四輪駆動。
走行安定性やコーナリングが良くなるが、
車重が重くなりやすい
718ケイマン(3代目/982型)▲MRとRRはスポーツカー以外ではなかなか見られない駆動方式。写真はMRを採用するポルシェ 718ケイマン(3代目/982型・現行型)
 

スポーツカー「王道」おすすめ10選

それではこれから、スポーツカーのおすすめをタイプ別に計20車種を紹介します。王道スポーツカーから10モデルを選出。「純粋に走りを思いっきり楽しみたい!」という人におすすめのセレクトです!
 

 

1:トヨタ GR86(初代・現行型)/スバル BRZ(2代目・現行型)

86BRZ▲左がBRZで右がGR86

トヨタとスバルが共同開発したFRスポーツが「86」と「BRZ」です。2代目はBRZが2021年7月、86がGR86と名称変更して2021年10月に登場しました。基本的には兄弟車関係となりますが、内外装のデザインの他、足回りの素材やスタビライザーの取り付け位置、味付けなどが異なっている点が特徴です。

搭載されるエンジンは、先代よりも排気量が拡大され2.4Lとなった水平対向4気筒エンジン。トランスミッションは6速のMTとATが用意されています。
 

86BRZ▲こちらはGR86のコックピット

中古車としてはGR86が375台ほどに対しBRZは約180台とGR86の方が倍以上多く、平均車両価格もGR86が約337万円なのに対してBRZは約303万円とBRZの方が安い状態。どちらもMT車が7割以上を占めており、MT車に乗りたい人にはうれしいところでしょう。
 

▼検索条件

トヨタ GR86(初代)&スバル BRZ(2代目) × 全国

【トヨタ GR86(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.27m×全幅約1.78m×全高約1.3~1.31m
乗車定員:4名
最大出力:235ps
排気量:2387cc
燃費(WLTCモード):11.7~12.0km/L
駆動方式:FR
新車時価格:279.9万~399.5万円
中古車掲載数:約375台
中古車車両価格帯:215.9万~777万円
中古車車両平均価格:約337万円

【スバル BRZ(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.27m×全幅約1.78m×全高約1.3~1.31m
乗車定員:4名
最大出力:235ps
排気量:2387cc
燃費(WLTCモード):11.7~12.0km/L
駆動方式:FR
新車時価格:308万~381.7万円
中古車掲載数:約180台
中古車車両価格帯:209.7万~799.1万円
中古車車両平均価格:約303万円
 

 

2:日産 GT-R(R35型・現行型)

GT-R▲日産のスポーツカーといえば「GT-R」だ

2007年に登場して以来、今でもたゆまぬ進化を続けて一線級のポテンシャルを維持し続けている日本を代表するスーパースポーツのR35型GT-R。

GT-R専用に開発されたV6 3.8LツインターボのVR38DETT型エンジンは初期の480psから今や600ps(NISMOの数値)までパワーアップがなされ、足回りやエアロパーツも常に最適化がなされ続けています。
 

GT-R▲こちらはNISMOがチューニングを施したグレード

現在の中古車は約295台が掲載されており、最も安いものでも総額600万円ほど。億超えとなるオーダーメイドの限定車は例外としても、2022年式のNISMOが6000万円を超える高額となっています。これはGT-Rが終売するという噂もあってのことでしょう。ただ、2025年モデルが発表された現在、もう少し価格が落ち着いていく可能性も考えられます。
 

▼検索条件

日産 GT-R(R35型/現行型) × 全国

【日産 GT-R(現行型)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.65~4.71m×全幅約1.9m×全高約1.37m
乗車定員:2~4名
最大出力:480~600ps
排気量:3799cc
燃費(WLTCモード):7.8km/L
駆動方式:4WD
新車時価格:777万~3061.3万円
中古車掲載数:約295台
中古車車両価格帯:588万~23000万円
中古車車両平均価格:約1538万円
 

 

3:トヨタ GRスープラ(5代目・現行型)

5代目スープラ▲Z4をベースに復活したスープラ

2002年に80系が終売してからおよそ17年ぶりに復活したスープラは、GRブランド専売の「GRスープラ」として復活。一応プラットフォームはBMW Z4と共有しているものの、味付けなどはトヨタオリジナルのものとなっており、完全に別車種として考えていい仕上がりとなっています。

搭載エンジンは、スープラ伝統と直列6気筒3Lエンジンを搭載した「RZ」の他、直列4気筒2Lエンジンを搭載した「SZ-R」と「SZ」の3グレード構成。トランスミッションは当初8速ATのみの設定となっていましたが、2022年4月に「RZ」に新たに6速MT仕様が追加されています。
 

5代目スープラ▲スポーティで高級感も併せもつインテリア

中古車の掲載台数は70台ほどですが、RZグレードの走行1万km未満の車両でも総額600万円台後半から狙えます。直4モデルであれば、走行距離3万kmの物件が物件総額400万円台で見つけられるでしょう。
 

▼検索条件

トヨタ スープラ(5代目) × 全国

【トヨタ GRスープラ(5代目)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.38m×全幅約1.87m×全高約1.29~1.3m
乗車定員:2名
最大出力:197~387ps
排気量:1998~2997cc
燃費(WLTCモード):11.0~14.5km/L
駆動方式:FR
新車時価格:490万~789万円
中古車掲載数:約70台
中古車車両価格帯:435万~1450万円
中古車車両平均価格:約682万円
 

 

4:日産 フェアレディZ(7代目・現行型)

Z▲歴代Zをリスペクトしたデザインが話題の新型フェアレディZ

GT-Rと並び、日産を代表するスポーツカーのひとつであるフェアレディZ。2022年8月にデビューした7代目は、エクステリアデザインが先代から大幅に変更がなされており、歴代フェアレディZのモチーフがちりばめられています。

搭載するエンジンを405psを発生する3LツインターボのVR30DDTT型エンジンと、トランスミッションは6速MTと9速AT。2023年8月にはより高出力なエンジンを備えたNISMOグレードが追加されました。
 

Z▲内装のセンタークラスターにはブースト計、ターボ回転計、電圧計で構成された3連サブメーターを設置

2022年7月末から受注が一時停止されており、2024年7月現在でも再開されていません。そのため中古車は80台ほどで、中古車価格帯が総額で647.7万~1229.6万円と、プレミア化しています。当然、万人におすすめできる状況ではありませんが、新車の受注停止や再開後に想定される長期の納車待ちを避けたい方には、中古車での購入も選択肢のひとつとなるでしょう。
 

▼検索条件

日産 フェアレディZ(7代目) × 全国

【日産 フェアレディZ(7代目・現行型)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.38~4.41m×全幅約1.85~1.87m×全高約1.32m
乗車定員:2名
最大出力:2997cc
排気量:405~420ps
燃費(WLTCモード):9.2~10.2km/L
駆動方式:FR
新車時価格:524.2万~920万円
中古車掲載数:約80台
中古車車両価格帯:628万~1198万円
中古車車両平均価格:約763万円
 

 

5:マツダ ロードスター(4代目/ND型・現行型)

NDロードスター▲貴重な国産オープンスポーツカーのロードスター

ライトウェイトオープン2シーターの灯を再びともすきっかけになった初代ロードスターのキャラクターを受け継いだ4代目となるND型は、先祖返りがテーマとなってボディを軽量コンパクトに、排気量も歴代最小の1.5Lにするなど、ロードスターらしさを前面に押し出したモデルとなりました。

駆動方式もFRを採用し、6速のトランスミッション(MTとAT両方を設定)をライナンナップ。オープンエアだけでなく、スポーツカーらしい走りを味わえます。

また、2022年モデルからは車両の姿勢を安定化する「キネマティックポスチャーコントロール(KPC)」を搭載。2024年モデルには車の旋回挙動を安定させる「アシンメトリックLSD」も採用され、持ち味である軽快な走りに磨きがかかりました。
 

NDロードスター▲2024年モデルには8.8インチのセンターディスプレイを採用し、視認性や操作性がアップしている

中古車の掲載台数は約655台。初期型なら走行距離5万km以下の物件も総額100万円台で見つけられます。
 

▼検索条件

マツダ ロードスター(4代目/ND型)× 全国

【マツダ ロードスター(4代目/ND型)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.92m×全幅約1.74m×全高約1.24m
乗車定員:2名
最大出力:131~136ps
排気量:1496cc
燃費(WLTCモード):16.8~17.2km/L
駆動方式:FR
新車時価格:249.5万~368.3万円
中古車掲載数:約655台
中古車車両価格帯:113万~528万円
中古車車両平均価格:約243万円
 

 

6:ダイハツ コペン(2代目・現行型)/トヨタ コペン(初代・現行型)

2代目コペン▲こちらはローブグレードのコペン

執筆時点では、新車で購入できる軽自動車で唯一のオープンスポーツモデルとなったコペン。64psを発生する660ccのターボエンジンと5速MTもしくは7速MTモード付きCVTというパワートレインは全グレードで共通となりますが、「ローブ」、「エクスプレイ」、「セロ」という異なるエクステリアをもつ仕様と、スポーツコンバージョンモデルとなる「GR SPORT」が設定されているのが大きな特徴です。

GR SPORTのみトヨタブランドからも販売されていますが、装備や価格を含め両車に違いはありません(ただし、車両型式はダイハツがL400Kなのに対し、トヨタはL400Aとなる)。
 

2代目コペン▲こちらがコペン GRスポーツ

中古車としてはダイハツ版が550台ほど掲載があり、安いものでは総額100万円を切る物件も存在しています。グレード別に見るとローブが最多。次にセロが多く、エクスプレイが最も少なくなっています。

一方でトヨタ版のGRスポーツは80台ほど。ダイハツ版と比べると、だいぶ少なくなっています。そもそもダイハツ版より新車時価格が高いうえに登場が遅いこともあって、中古車価格も高く、おおむね総額180万円~。そのため、基本的にはダイハツ版を狙うのがおすすめです。
 

【ダイハツ コペン(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.28m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):18.6~19.2km/L
駆動方式:FF
新車時価格:179.8万~243.7万円
中古車掲載数:約550台
中古車車両価格帯:59.8万~291万円
中古車車両平均価格:約156万円

【トヨタ コペン(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.28m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):18.6~19.2km/L
駆動方式:FF
新車時価格:238万~243.7万円
中古車掲載数:約80台
中古車車両価格帯:136.8万~281.6万円
中古車車両平均価格:約226万円
 

 

7:ホンダ S660(初代)

S660▲残念ながら生産を終了してしまった貴重なスポーツカー

ミッドシップにエンジンを搭載し、後輪を駆動するというMRレイアウトを採用したS660は、軽自動車でありながら軽自動車とは思えない凝った作りとなっている点が特徴の1台です。

搭載されるエンジンは、N-BOXなどにも採用されていたS07A型660ccターボエンジンですが、専用ターボチャージャーを採用し、軽自動車としては初となる6速MTを採用(CVTも設定)するなど、かなり気合の入ったモデルとなっていました。

また、ルーフ部分をソフトトップとし、巻き取ることでタルガトップ風のオープンモデルとしてオープンエアモータリングを楽しむことができるようにもなっており、趣味性の高さと軽自動車ならではの維持費の安さが魅力的です。
 

S660▲シンプルながらスポーティなインテリア

中古車では終売のアナウンスがされた直後こそ価格がハネ上がりましたが、現在は価格も落ち着く、安い物件なら総額100万円から狙えます。

ただ、最後の特別仕様車である「モデューロX バージョンZ」はいまだに総額350万円からと高値安定。こちらは、まだ様子を見た方がいいかもしれません。
 

▼検索条件

ホンダ S660(初代)× 全国

【ホンダ S660(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.18m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):20.0~20.6km/L
駆動方式:MR
新車時価格:198万~315万円
中古車掲載数:約510台
中古車車両価格帯:89.8万~499万円
中古車車両平均価格:約210万円
 

 

8:トヨタ MR-S(初代)

MR-S▲今や貴重なMRレイアウトスポーツのMR-S

国産車初の量産ミッドシップ登録車モデルとして1984年に初代モデルが登場したMR2。2代目はパワーウォーズに巻き込まれる形で2Lへと排気量を拡大しましたが、実質的な3代目モデルとなるMR-Sでは一変、ライトウェイトオープン2シーターに生まれ変わりました。

引き続きミッドシップに搭載されるエンジンは実用車のビスタなどにも搭載された1ZZ-FE型で、最高出力は140psと控えめでしたが、最軽量モデルでは1トンを切る軽量ボディも相まって、国産車としてはトップクラスのハンドリングマシンに仕上がっていたのです。

また、トランスミッションには3ペダルMTの他、モデル途中で2ペダルMTのSMT仕様を追加。MT車同様ダイレクトな変速をAT限定免許で楽しめる稀有な存在でしたが、現在ではトラブルが発生してしまうと修理に苦労するという点は覚えておいてもいいかもしれません。
 

MR-S▲オープンモデルなので開放感もバッチリ

中古車としては約155台が掲載。安い物件ではMT車でも総額50万円台から見つけることができる一方で、フルノーマル・低走行・高年式の物件の中には新車価格を超えるものも存在しています。程度の良い物件は、今後も値上がりする可能性があるため、早めの動き出しをおすすめします。
 

▼検索条件

トヨタ MR-S(初代)× 全国

【トヨタ MR-S(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.89~4.04m×全幅約1.7~1.84m×全高約1.22~1.24m
乗車定員:2名
最大出力:140~155ps
排気量:1794cc
燃費(10.15モード):14.0~14.8km/L
駆動方式:MR
新車時価格:207.9万~240万円
中古車掲載数:約155台
中古車車両価格帯:40万~358万円
中古車車両平均価格:約120万円
 

 

9:ホンダ ビート(初代)

ビート▲平成のABCトリオのB担当はこのビート

軽自動車ながら量産車として世界初のミッドシップでフルオープンモノコックボディを採用したビートは、キャラクター的にはS660が後継車種といわれていますが、実はオンリーワンの魅力をもった車種と言えます。

中でもエンジンは、自然吸気でありながら3連スロットルを採用したMTRECを採用し、現在までNAエンジンとして唯一の自主規制値である64psを発生したものとなっており、そこに組み合わされるトランスミッションも5速MTのみという硬派な仕様なのです。

現在ではホンダが一部の部品を再販するなど、長く維持するための取り組みも始まっており、専門店も多く存在するのも特徴のひとつとなっています。
 

ビート▲独特な柄のシートも特徴的

中古車としては135台ほどが掲載。安価なものは総額50万円台から狙え、低走行車になると総額150万円からとチラホロと見つけることができるようになります。見方を変えると「仕上がったものを購入する」か「安価なものを購入してコツコツ直すことを楽しむ」か選べるのも魅力のひとつでしょう。
 

▼検索条件

ホンダ ビート(初代)× 全国

【ホンダ ビート(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.3m×全幅約1.4m×全高約1.18m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:656cc
燃費:不明
駆動方式:MR
新車時価格:138.8万円
中古車掲載数:約135台
中古車車両価格帯:44万~298万円
中古車車両平均価格:約102万円
 

 

10:BMW Z4(3代目・現行型)

Z4▲スープラのベースモデルとなったのがこちらのZ4

通算3代目となるBMWのオープン2シーターモデルのZ4は2019年に登場。プラットフォームなどはGRスープラと共有するものの、クーペボディを用意しないなど、キャラクターは全く異なるものとなっています。

ルーフ部分は初代と同じくソフトトップに先祖返りを果たし、走行中でも時速50kmまでなら電動開閉できる点も、より気軽にオープンエアモータリングを楽しむことができるうれしいポイントです。

グレードは、直4 2Lターボエンジンを搭載する「20i」系と直6 3Lターボエンジンを搭載する「M40i」系の2種類。スポーティさは直6モデルに分がありますが、直4モデルも鼻先の軽さを生かした軽快なハンドリングが魅力で、甲乙つけがたい仕上がりとなっています。
 

Z4▲質感の高さはさすがBMWといったところ

中古車としては80台ほどが掲載されており、直4モデルであれば総額450万円を切るものも存在。直6モデルでも総額580万円から狙えます。
 

▼検索条件

BMW Z4(3代目)× 全国

【BMW Z4(3代目)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約4.34m×全幅約1.87m×全高約1.31m
乗車定員:2名
最大出力:197~387ps
排気量:1998~2997cc
燃費(WLTCモード):11.6~14.1km/L
駆動方式:FR
新車時価格:566万~940万円
中古車掲載数:約80台
中古車車両価格帯:359.9万~979.9万円
中古車車両平均価格:約528万円
 

 

スポーツカー「バランス」おすすめ7選

続いてバランスタイプのスポーツカーを7モデル紹介します。スポーティさと実用性の両立をお求めの人は必見です!
 

 

1:スズキ スイフトスポーツ(4代目・現行型)

スイフトスポーツ▲1.6L自然吸気から1.4Lターボに進化した現行型

実用性の高いコンパクトカーであるスイフトをベースに、ホットなエンジンと足回りをプラスしたスイフトスポーツ。スイフト 自体は5代目(国内での世代)にフルモデルチェンジしましたが、2024年7月現在スイフトスポーツは4代目のまま販売されています。

その4代目スイフトスポーツは、1.4Lターボエンジンとシリーズ初の3ナンバーボディを採用。車両重量もターボ化や3ナンバー化を果たしながらも先代よりも軽量化し、1トンを切っています。また、新車価格で200万円を切るスタート価格やチューニングのノウハウの高さも相まって、ホットハッチ好きから熱い支持を集めています
 

スイフトスポーツ▲搭載されるK14C型エンジンは140psを発生させる

もともとリーズナブルな4代目スイフトスポーツですが、中古車ではさらにお買い得感が目立ちます。例えば、修復歴なしのMT車、走行5万km以下でも総額140万円台から見つけることが可能。チューニング済みの物件も多く掲載されており、希望にマッチするものであれば、さらにお買い得と言えるでしょう。
 

▼検索条件

スズキ スイフトスポーツ(4代目)× 全国

【スズキ スイフトスポーツ(4代目)の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約3.89m×全幅約1.74m×全高約1.5m
乗車定員:5名
最大出力:140ps
排気量:1371cc
燃費(WLTCモード):16.2~17.6km/L
駆動方式:FF
新車時価格:183.6万~223.6万円
中古車掲載数:約790台
中古車車両価格帯:85.0万~378.0万円
 

 

2:ホンダ シビックタイプR(6代目・現行型)

6代目シビックタイプR▲11代目シビックをベースとする6代目シビックタイプR

ホンダの5ドアハッチバックであるシビック(世界では4ドアセダンも販売)のホットモデル。外装ではエアアウトレットやエアスポイラー、内装では赤いセミバケットシートなどを装備し、スポーツカー然とした装いに仕上げられています。

6代目が搭載するエンジンは最大出力330ps/最大トルク420N・mの2Lガソリンターボで、トランスミッションは6速MT。出自としてはバランタイプに分類できますが、王道タイプ顔負けの運動性能を誇っており、2024年7月現在は「ニュルブルクリンク最速のFF車」となっています。

面白いのはタイプR専用となるデータロガー「ホンダログR」。走行データを自動解析し、運転スキルを採点してくれる他、国内13ヵ所のJAF/FIA公認サーキットでスピードリミッターを解除する機能を搭載されています。
 

6代目シビックタイプR▲ステアリングホイールもタイプR専用。インパネには偏光ガンメタリック塗装を採用

中古車は約145台で、価格帯は総額548.1万~800万円。2023年1月から受注が一時停止され、再開のめどが立っていないため、プレミア価格となっています。

ただ、受注再開後も相応の納車待ちが想定されていますし、排出ガス規制などの影響で受注が再開されないまま終売する可能性も否定できません。そうなると中古車価格はさらに跳ね上がるでしょう。そういったリスクを踏まえると、中古車で早めに購入するのも一案かもしれません。
 

▼検索条件

ホンダ シビックタイプR(6代目)× 全国

【ホンダ シビックタイプR(6代目)の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約4.6m×全幅約1.89m×全高約1.41m
乗車定員:4名
最大出力:330ps
排気量:1995cc
燃費(WLTCモード):12.5km/L
駆動方式:FF
新車時価格:499.7万円
中古車掲載数:約140台
中古車車両価格帯:533万~780万円
中古車車両平均価格:約623万円
 

 

3:トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目)

ヴィッツ▲専用のエアロパーツでノーマルと大きく差別化がされている

現在はグローバルネームであるヤリスに統一されていますが、その日本仕様として長らく愛されていたヴィッツ。1999年に登場した初代モデルからホットモデルとして「RS」グレードが存在していましたが、その最終形とも言えるのが、2017年9月に追加された「GRスポーツ」系です。

限定車などを除けばヴィッツの中で最もホットなモデルとなるGRスポーツは、ヴィッツシリーズとして唯一5速MTを設定するグレード(CVTも用意)。GRシリーズ共通のエアロパーツをまとっている他、専用チューニングサスペンションやスポット打点追加によるボディ剛性アップがなされていました。

さらに、「GRスポーツ“GR”」ではザックス製のサスペンションやブレース類の追加、CVTモデルでは10速シーケンシャルシフトマチックを採用するなど、よりホットな仕様となっている点も特徴です。
 

ヴィッツ▲サポートの付いたシートなどインテリアはまさにスポーツカー

そんなヴィッツ GRスポーツ系にはハイブリッドも用意されていましたが、おすすめなのは1.5Lガソリン車。35台ほどの掲載があり、総額100万円前半から狙えます。走行距離5万km以下の物件は総額160万円前後からとなっており、中には5000km以下の低走行車も見つけることができます。
 

▼検索条件

トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目)ガソリン車 × 全国

【トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目) ガソリン車の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約3.98m×全幅約1.7m×全高約1.49~1.5m
乗車定員:5名
最大出力:109ps
排気量:1496cc
燃費(JC08モード):17.2~19.6km/L
駆動方式:FF
新車時価格:229.3万~233.5万円
中古車掲載数:約35台
中古車車両価格帯:85.5万~195.8万円
 

 

4:スズキ アルトワークス(8代目)

アルト▲長くにわたりアルトに設定されたワークスグレード

5代目モデル途中に姿を消してから、およそ15年ぶりに2015年に復活したアルトワークス。このモデルは8代目アルトをベースとしたホットモデルであり、600kg台の超軽量ボディに64psを発生するターボエンジンの組み合わせは数値以上の速さを感じることができるものとなっていました。

また、比較的低価格な車両でありながら、レカロ社製のバケットタイプのシートを標準装備とするなど装備も充実しており、アルト譲りの経済性の高さも相まって安定した人気を獲得。しかし、アルトのフルモデルチェンジに伴って再び姿を消すこととなり、現在中古車価格は高値安定となっているのが現状です。
 

アルト▲標準装備されるレカロ社製のバケットタイプのシート

中古車の掲載台数は約360台。総額70万円台から狙えますが、3万km以下の物件は総額140万円を超えるものも珍しくない状態。新車時の車両価格が150万円台(FF/5MT車)であったことを考えると、悩ましい価格というのが本音でしょう。
 

▼検索条件

スズキ アルトワークス(8代目)× 全国

【スズキ アルトワークス(8代目)の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.5m
乗車定員:4名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):20.8~21.4km/L
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:151万~168.6万円
中古車掲載数:約360台
中古車車両価格帯:62.0万~308.0万円
 

 

5:日産 ノート NISMO S(2代目)

ノート▲設定はMTのみと硬派なグレードのNISMO S

2代目モデルにe-POWERモデルが追加されたことによって、一気に日産を代表するコンパクトカーの座に上り詰めたノート。このノートにも、先ほどのマーチと同じくNISMOが手がけたホッテストモデルが存在していました。それが2014年10月に追加となった「NISMO S」となります。

このNISMO Sはマーチと同じく通常のラインナップには存在しないエンジンとトランスミッションが搭載されている点が大きな特徴となりますが、マーチよりもやや格上のノートということでエンジンは1.6Lのものを採用。トランスミッションは5速MTとなり、通常モデルでは味わえないスポーティな走りを身上としていました。

また、ノートNISMO Sではリアブレーキもディスクブレーキとするなど、マーチ以上に手が加えられており、よりスポーツ度が高まっていたことも特徴。現行の3代目がe-POWER専売車となったことで、再び注目が集まっている1台と言えるでしょう。
 

ノート▲専用チューンが施されたHR16DE型エンジンは140psを発生

中古車は85台ほどで、安価なものは総額70万円台程度から存在。予算を160万円前後までアップできれば5万km前後の修復歴なしの物件も見つかります。
 

▼検索条件

日産 ノート NISMO S(2代目)× 全国

【日産 ノート NISMO S(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約4.17m×全幅約1.7m×全高約1.52m
乗車定員:5名
最大出力:140ps
排気量:1597cc
燃費:不明
駆動方式:FF
新車時価格:224.4万~237.2万円
中古車掲載数:約85台
中古車車両価格帯:55.0万~228.8万円
 

 

6:日産 マーチ NISMO S(4代目)

マーチ▲ベースこそファミリーカーですがこのグレードは別格

2022年末に惜しまれながらも日産のラインナップから姿を消したマーチ。初代から実用的なコンパクトカーという一方で、モータースポーツの入門車としても愛されるモデルであり、最終型の4代目モデルにもホットな仕様がラインナップされていました。

それが「NISMO S」という仕様で、名前のとおりNISMOがチューニングを手がけたもの。レースフィールドからフィードバックされたエアロパーツで武装されたエクステリアだけでも雰囲気がありますが、エンジンとトランスミッションを通常のマーチにはラインナップされていない1.5Lエンジンと5速MTに換装している点が最も大きな違いとなります。

エンジンとトランスミッションを換装しているため、車検証上は「改」が記載される改造車となりますが、メーカー謹製のためクオリティは通常のモデルと同等という点も魅力です。
 

マーチ▲シフトブーツに赤いステッチなどが施されています

中古車は約80台の掲載があり、安価なものは総額70万円台から。ただ、高年式モデルの低走行車は新車価格を超えるプライスとなっているものもあり、今後の動向が気になるところです。
 

▼検索条件

日産 マーチ NISMO S(4代目)× 全国

【日産 マーチ NISMO S(4代目)の基本データ】
ボディタイプ:ハッチバック
ボディサイズ:全長約3.87m×全幅約1.69m×全高約1.5m
乗車定員:5名
最大出力:116ps
排気量:1498cc
燃費:不明
駆動方式:FF
新車時価格:177万~194.4万円
中古車掲載数:約80台
中古車車両価格帯:59.8万~247.5万円
 

 

7:マツダ RX-8(初代)

RX-8▲一見クーペですが、4ドアのスポーツカーです

後部座席が狭すぎず大人4人が乗れる実用性と、ロータリーエンジンを搭載しスポーツ性もあるスポーツカーのRX-8。

4ドアモデルで、4枚のドアは観音開きスタイルの「フリースタイルドア」を採用。一方、スタイルはクーペ風で、スポーティな見た目に仕上がっています。
 

RX-8▲RX-8の魅力のひとつ、フリースタイルドア。開口部は大きいですが、ドアにピラーが埋め込まれているのでボディ剛性はバッチリ

現在のところ、駆動用にロータリーエンジンを搭載した最後のモデルで、搭載エンジンはノンターボです。型式こそ同じながら6ポートの250psと4ポートの210psという2種類を用意(後期型はすべて6ポートでハイパワー版は235psとなる)。

トランスミッションはハイパワー版に6速、通常版に5速のMTが用意された他、4速のATも設定されていました(ATはマイナーチェンジで全車6速に進化)。
 

RX-8▲妙な窮屈感がなく意外と居心地のよいリアシート

中古車は約380台が掲載されており、意外にも台数は豊富。安いものでは総額40万円台から見つけることができますが、やや特殊なロータリーエンジンを搭載しているということもあるので、できれば専門的な知識をもつところで購入したいところ。

最後の特別仕様車である「スピリットR」が総額100万円から狙えるのもポイントです。ただ、これはメカニズム的に通常モデルと変わらないため、ある意味で「コレクターズアイテム」の一つでしかなく、純粋に走りを楽しみたいのであれば通常モデルで十分でしょう。
 

▼検索条件

マツダ RX-8(初代)× 全国

【マツダ RX-8(初代)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.44~4.47m×全幅約1.77m×全高約1.34m
乗車定員:4名
最大出力:210~250ps
排気量:1308cc
燃費(10.15モード):9.0~10.0km/L
駆動方式:FR
新車時価格:253.1万~383.3万円
中古車掲載数:約380台
中古車車両価格帯:28.8万~369.8 万円
中古車車両平均価格:90万円
 

 

スポーツカー「ちょいスポ」おすすめ3選

見た目からはあまり想像できないけど実はスポーティな走りが楽しめる……そんな意外なモデルを紹介します。ミニバンやステーションワゴンでも、スポーティさを諦める必要はありません!
 

 

1:日産 セレナ NISMO(5代目)

RX-8▲ミニバンらしからぬ運動性能をもつセレナ NISMO

現時点ではミニバンとして唯一、NISMOの名前を冠するのがセレナNISMOです。2017年11月に5代目セレナに新たに追加されたこのモデルは、他のNISMOシリーズと共通するデザインのエアロパーツを装着し、一目でそれと分かるスポーティないでたちが特徴。

エンジンやミッションといったパワートレインは通常モデルと同一で2LのS-HYBRIDエンジンにCVTの組み合わせとなりますが、専用サスペンションやボディ剛性のアップ、専用のチューニングコンピューターの採用などによって高い安定性と気持ちの良いハンドリングと加速フィーリングを実現していました。

 

RX-8▲オプションでセミバケットタイプのシートも選択可能でした

そんなセレナNISMOではありますが、2019年8月のマイナーチェンジでカタログ落ち。わずか2年弱のみの販売ということもあって、中古車は約35台。5代目セレナ自体は約3000台も掲載されていますので、希少と言えるでしょう。

価格帯は総額で168.2万~302.4万円と幅が狭め。走行距離は6万km前後の物件が多くなっていますが、3万km前後の低走行車も見つけられます。
 

▼検索条件

日産 セレナ NISMO(5代目)× 全国

【日産 セレナ NISMO(5代目)の基本データ】
ボディタイプ:ミニバン
ボディサイズ:全長約4.81m×全幅約1.74m×全高約1.85m
乗車定員:8名
最大出力:150ps
排気量:1997cc
燃費:不明
駆動方式:FF
新車時価格:341.9万~342.5万円
中古車掲載数:約30台
中古車車両価格帯:149.0万~289.0万円
 

 

2:日産 ステージア(2代目)

ステージア▲スカイライン譲りのフレームをもつスポーツステーションワゴン

現在は消滅してしまった日産のLクラスステーションワゴンのステージア。ベースとなっているのは同世代のスカイラインということもあって、FRらしいスポーティな走りも楽しむことができるGTワゴンとなっています。

ここで紹介するのは2001年から2007年まで販売されていた2代目モデルで、搭載エンジンは全車V6。排気量は2.5L、3L、3.5Lが存在し、前期型にはじゃじゃ馬的な加速を見せる2.5Lターボもラインナップしていました。

通常モデルはATのみのラインナップでしたが、2003年6月にオーテックジャパン(当時)からリリースされた「アクシス350S」のみ6速MTが組み合わせています。また、「AR-X」というグレードは今人気のクロスオーバースタイルを採り入れたものとなっており、先見の明があったとも言えるでしょう。
 

ステージア▲3.5Lモデルは272psもの出力を発生させる

中古車は約50台で、価格は総額100万円以内が大半とリーズナブル。2024年7月18日時点では希少なアクシス350Sも2台見つかりましたが、両車ともに走行距離10万kmオーバーなのが悩ましいところでしょう。
 

▼検索条件

日産 ステージア(2代目)× 全国

【日産 ステージア(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:ステーションワゴン
ボディサイズ:全長約4.77~4.82m×全幅約1.76~1.79m×全高約1.49~1.55m
乗車定員:5名
最大出力:215~280ps
排気量:2495~3498cc
燃費(10.15モード):7.8~11.0km/L
駆動方式:FR/4WD
新車時価格:273万~409.5万円
中古車掲載数:約50台
中古車車両価格帯:15万~140万円
中古車車両平均価格:約56万円
 

 

3:トヨタ マークX(2代目)

マークX▲こちらはマイナーチェンジ前の前期型

トヨタのスポーツセダンとしても高い人気を誇っていたマークⅡ3兄弟のあとを受け、2004年に登場したマークX。クラウンのプラットフォームを使用しつつも運動性能向上のため軽量化、全高を低めたシルエットにするなど、スポーティな走りを可能にしたセダンです。

今回紹介する2代目は、初代に搭載されていた3Lエンジンを3.5Lの2GR-FSE型(318ps/38.7kg.m)にすることで大幅にパワーアップし、動力性能がさらにアップ。実用的なセダンにもかかわらず、その見た目からは想像できないようなセダンらしからぬスポーツ性が備わったモデルになります。

また、スポーティな味付けが濃くなされている「G’s」やその後継モデルである「GRスポーツ」、コンプリートカーの「+M スーパーチャージャー」、6速MTのトランスミッションを搭載した「GRMN」なども用意されていました。
 

マークX▲2016年のマイナーチェンジモデル。顔つきがシャープになり、足回りなどにも改良が施されよりスポーティに
マークX▲こちらがGRMNグレード。通常のカタログモデルには存在しない限定車となります

2代目マークX自体の中古車は900台以上が掲載され、総額150万円以下でも十分に狙えます。一方で前述のスポーツコンバージョンモデルは、すべて合わせても65台ほどと少なめ。価格はG’sの2.5Lモデルなら総額100万円前半で見つけられます。

ただ、GRMNは500万円以上と高値安定。すでにプレミア価格化しています。「スポーティさはそこそこで良い」というなら、通常モデルないし安価なG’sでも十分満足できるでしょう。
 

▼検索条件

トヨタ マークX(2代目)× 全国

【トヨタ マークX(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:セダン
ボディサイズ:全長約4.73~4.81m×全幅約1.8m×全高約1.42~1.45m
乗車定員:5名
最大出力:203~360ps
排気量:2499~3456cc
燃費(JC08モード):10.0~11.8km/L
駆動方式:FR/4WD
新車時価格:238万~561.6万円
中古車掲載数:約960台
中古車車両価格帯:26万~800万円
中古車車両平均価格:約118万円
 

 

おすすめ車種の車両平均価格比較表

おすすめ車種の車両価格を改めて一覧でまとめました。気になるモデルがあったなら、ぜひ参考にしてください。
 

車種名 車両価格の
最低額
車両価格の
最高額
トヨタ GR86(初代) 215.9万円 777万円
スバル BRZ(2代目) 209.7万円 799.1万円
日産 GT-R(6代目/R35型) 588万円 2億3000万円
トヨタ GRスープラ(5代目) 435万円 1450万円
日産 フェアレディZ(7代目) 628万円 1198万円
マツダ ロードスター
(4代目/ND型)
113万円 528万円
ダイハツ コペン(2代目) 59.8万円 291万円
トヨタ コペン(初代) 136.8万円 281.6万円
ホンダ S660(初代) 89.8万円 499万円
トヨタ MR-S(初代) 40万円 358万円
ホンダ ビート(初代) 44万円 298万円
BMW Z4(3代目) 359.9万円 979.9万円
スズキ スイフトスポーツ
(4代目)
85万円 378万円
ホンダ シビックタイプR
(6代目)
533万円 780万円
トヨタ ヴィッツ
GRスポーツ(3代目)
85.5万円 195.8万円
スズキ アルトワークス
(8代目)
62万円 308万円
日産 ノート
NISMO S(2代目)
59.8万円 247.5万円
日産 マーチ
NISMO S(2代目)
55万円 228.8万円
マツダ RX-8(初代) 28.8万円 369.8万円
日産 セレナ
NISMO(5代目)
149万円 289万円
日産 ステージア(2代目) 15万円 140万円
トヨタ マークX(2代目) 26万円 800万円
車種名 車両価格の
最低額
車両価格の
最高額
トヨタ GR86(初代) 215.9万円 777万円
スバル BRZ(2代目) 209.7万円 799.1万円
日産 GT-R(6代目/R35型) 588万円 2億3000万円
トヨタ GRスープラ(5代目) 435万円 1450万円
日産 フェアレディZ(7代目) 628万円 1198万円
マツダ ロードスター(4代目/ND型) 113万円 528万円
ダイハツ コペン(2代目) 59.8万円 291万円
トヨタ コペン(初代) 136.8万円 281.6万円
ホンダ S660(初代) 89.8万円 499万円
トヨタ MR-S(初代) 40万円 358万円
ホンダ ビート(初代) 44万円 298万円
BMW Z4(3代目) 359.9万円 979.9万円
スズキ スイフトスポーツ(4代目) 85万円 378万円
ホンダ シビックタイプR(6代目) 533万円 780万円
トヨタ ヴィッツ GRスポーツ(3代目) 85.5万円 195.8万円
スズキ アルトワークス (8代目) 62万円 308万円
日産 ノート NISMO S(2代目) 59.8万円 247.5万円
日産 ノート NISMO S(4代目) 55万円 228.8万円
マツダ RX-8(初代) 28.8万円 369.8万円
日産 セレナ
NISMO(5代目)
149万円 289万円
日産 ステージア(2代目) 15万円 140万円
トヨタ マークX(2代目) 26万円 800万円
 

国産車の王道スポーツカー人気ランキングTOP5

ここからは国産車の王道スポーツカー人気ランキングTOP5を紹介します! カーセンサー独自のデータに基づいた、最新のランキングです。
 

 

1位:トヨタ 86(初代)

初代86▲2012年に登場した初代が1位にランクイン!

トヨタとスバルが共同開発した2ドアスポーツクーペ。トヨタの直噴技術D-4Sとスバルの水平対向エンジンを組み合わせたユニットは、最高出力200ps/最大トルク205N・mという出力を発揮します。低いフロントフードやワイドで安定感のあるリアデザインなどが特徴の、低重心スポーツカーです。

中古車は約1045台と豊富に流通しています。平均価格は約187万円ですが、ATであれば予算100万円前半で十分に購入圏内です。
 

▼検索条件

トヨタ 86(初代)× 全国

【トヨタ 86(初代)の基本データ】
ボディタイプ:クーぺ
ボディサイズ:全長約4.24~4.34m×全幅約1.78~1.82m×全高約1.3~1.33m
乗車定員:2~4名
最大出力:200~219ps
排気量:1998cc
燃費(WLTCモード):11.8~12.8km/L
駆動方式:FR
新車時価格:199万~648万円
中古車掲載数:約1045台
中古車車両価格帯:69.9万~847.8万円
中古車車両平均価格:約187万円
 

 

2位:ダイハツ コペン(初代)

コペン▲いまや貴重な軽オープンスポーツカー

軽自動車ながら贅沢な電動オープントップをもったスペシャルな1台(取り外し式ルーフ仕様も存在)。初代モデルはエンジンも4気筒ターボが採用され、いい意味で“軽自動車らしくない”1台に仕上がっています。

モデルライフが長かったため中古車は約640台。平均価格も70万円ほどで、総額30万円から狙えます。ただスポーツモデルの宿命か、安価なものはほぼAT車です。
 

▼検索条件

ダイハツ コペン(初代)× 全国

【ダイハツ コペン(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.25m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:659cc
燃費(10.15モード):15.2~18.8km/L
駆動方式:FF
新車時価格:157.3万~207.5万円
中古車掲載数:約640台
中古車車両価格帯:13.5万~311.3万円
中古車車両平均価格:約70万円
 

 

3位:マツダ ロードスター(4代目/ND型・現行型)

ロードスター▲こちらもオススメモデルからランクイン!

希少なライトウェイトオープン2シーターとして現在も新車で購入できるND型ロードスター。マツダ独自の「スカイアクティブ技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)」を採用。前後50:50の重量配分や重心高の低減によって、軽快なドライブフィールを追求しています。

中古車は6速MTモデルでも総額150万円前後で狙える物件も存在し、買いやすい状況となりつつあります。
 

▼検索条件

マツダ ロードスター(4代目/ND型・現行型)× 全国

【ロードスター(4代目/ND型)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.92m×全幅約1.74m×全高約1.24m
乗車定員:2名
最大出力:131~136ps
排気量:1496cc
燃費(WLTCモード):16.8~17.2km/L
駆動方式:FR
新車時価格:249.5万~368.3万円
中古車掲載数:約655台
中古車車両価格帯:113万~528万円
中古車車両平均価格:約243万円
 

 

4位:ホンダ S660(初代)

S660▲オススメモデルの中からランクイン!

スポーツカー(王道)オススメの7車種目に紹介したモデルが4位にランクイン! 2022年に残念ながら生産を終了してしまった貴重な軽スポーツカーで、根強い人気をうかがわせます。

中古車は約510台が掲載されていますが、半数以上がMT車です。ただ、やはりMT車はAT車より相場が高く、総額140万円~となっています。
 

▼検索条件

ホンダ S660(初代)× 全国

【ホンダ S660(初代)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.18m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):20.0~20.6km/L
駆動方式:MR
新車時価格:198万~315万円
中古車掲載数:約510台
中古車車両価格帯:89.8万~499万円
中古車車両平均価格:約210万円
 

 

5位:ダイハツ コペン(2代目・現行型)

コペン▲初代に続き、現行の2代目もランクインしました

感動の走行性能」「自分らしさを表現できるクルマ」をテーマに開発された2代目コペン。電動トップを備える軽オープンという基本は変わらず、エクステリアのバリエーションが増えました。それを可能としたのが新骨格構造「D-Frame」。骨格のみでスポーツカーに必要な高い剛性を確保しています。

MT車は高値で安定していますが、総額150万円以下で狙える物件もチラホラ見つけることができます。
 

▼検索条件

ダイハツ コペン(2代目・現行型)× 全国

【5位:ダイハツ コペン(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:オープンカー
ボディサイズ:全長約3.4m×全幅約1.48m×全高約1.28m
乗車定員:2名
最大出力:64ps
排気量:658cc
燃費(WLTCモード):18.6~19.2km/L
駆動方式:FF
新車時価格:179.8万~243.7万円
中古車掲載数:約550台
中古車車両価格帯:59.8万~291万円
中古車車両平均価格:約156万円
 

 

輸入車の王道スポーツカー人気ランキングTOP5

最後に、輸入車の王道スポーツカー人気ランキングTOP5を紹介します! こちらもカーセンサー独自のデータに基づき、選出しています。
 

 

1位:ポルシェ 911(991型)

911▲世界中で高い人気を誇るジャーマンスポーツカーの7代目

通算7世代目となる911は991型と呼ばれるもので、アルミなどを多用することで先代よりも軽量化がなされました。2015年9月のマイナーチェンジでは一部のグレードを除きエンジンをターボ化し、ベースのカレラでもターボとなった点が特徴です。

幅広いラインナップを誇る911だけに、価格帯も総額で696.8万~6780.5万円と幅広くなっています。GT2とGT3のRSは新車価格を上回るプレミア価格であり、安価な物件はカレラのPDKモデルが中心です。
 

▼検索条件

ポルシェ 911(991型)× 全国

【ポルシェ 911(991型)の基本データ】
ボディタイプ:クーぺ
ボディサイズ:全長約4.5~4.56m×全幅約1.81~1.91m×全高約1.27~1.31m
乗車定員:2~4名
最大出力:350~700ps
排気量:2981~3996cc
燃費(JC08モード):7.2~12.8km/L
駆動方式:RR/4WD
新車時価格:1115万~3656万円
中古車掲載数:約260台
中古車車両価格帯:678万~6750万円
中古車車両平均価格:約392万円
 

 

2位:ポルシェ 911(992型・現行型)

911▲第8世代となった、ポルシェを代表するスポーツモデル

日本では2019年7月から販売がスタートした現行型となるポルシェ 911は、他の現行モデルと同じく4灯LEDのヘッドライトや横一文字のテールなど共通のデザインをもっています。全幅はついに185cmに達し、王者の風格すら兼ね備えたモデルとなりました。

中古車の掲載は265台程度。最安値でも1500万円程度で、中には並行輸入車も存在します。
 

▼検索条件

ポルシェ 911(992型)× 全国

【ポルシェ 911(992型)の基本データ】
ボディタイプ:クーぺ
ボディサイズ:全長約4.52~4.58m×全幅約1.85~1.92m×全高約1.28~1.32m
乗車定員:2~4名
最大出力:385~650ps
排気量:2981~3996cc
燃費(WLTCモード):7.8~9.7km/L
駆動方式:RR/4WD
新車時価格:1335万~4118万円
中古車掲載数:約265台
中古車車両価格帯:1450万~6918万円
中古車車両平均価格:約2395万円
 

 

3位:ポルシェ 911(997型)

911▲初めて水冷エンジンを搭載した996に続き、2004年8月に登場した997

空冷から水冷へとかじを切った996型をベースに大幅改良を果たしたのが、2004年に登場した6代目モデルの911。2008年のマイナーチェンジではATが5速のティプトロニックSから7速PDKに置き換えられたのもトピックです。

ティプトロのカレラは400万円台からと価格を維持している一方で、ターボは総額800万円台の物件が存在するなど、ここ1~2年で中古車相場が若干の下落傾向にあります。
 

▼検索条件

ポルシェ 911(997型)× 全国

【ポルシェ 911(997型)の基本データ】
ボディタイプ:クーぺ
ボディサイズ:全長約4.43~4.47m×全幅約1.81~1.85m×全高約1.28~1.31m
乗車定員:2~4名
最大出力:325~620ps
排気量:3595~3996cc
燃費(10.15モード):6.9~7.9km/L
駆動方式:RR/4WD
新車時価格:1046万~3097.5万円
中古車掲載数:約120台
中古車車両価格帯:399.9万~4350万円
中古車車両平均価格:約717万円
 

 

4位:アウディ TT(3代目)

911▲2015年8月に登場した3代目アウディ TT

いわゆる「2+2」のスポーツクーペであるアウディ TT。3代目はボディにボディフレーム上部などをアルミとするコンポジット構造のモノコックを採用し、外板パネルもアルミ製をすることで軽量化と高剛性を両立しました。もちろん、アウディが誇る4WDシステム「クワトロ」も用意され、洗練された走りを楽しめます。

中古車の掲載台数は約140台。2019年4月以前の前期型なら総額300万円以下でも狙えます。クワトロ搭載車は総額250万円からとなりますが、FF車なら200万円台前半でも見つけられます。
 

▼検索条件

アウディ TT(3代目)× 全国

【アウディ TT(3代目)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:約全長4.18~4.2m×全幅約1.83m×全高約1.37~1.38m
乗車定員:4名
最大出力:180~245ps
排気量:1798~1984cc
燃費(WLTCモード):12.5~14.5km/L
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:469万~793万円
中古車掲載数:約140台
中古車車両価格帯:128万~789.9万円
中古車車両平均価格:約317万円
 

 

5位:アウディ TT(2代目)

2代目TT▲2006年10月から2015年7月まで販売された2代目TT

斬新なデザインで人気を博した初代と比べ、スポーティさに軸足を置いた2代目TT。アルミとスチールを併用するASF(アウディ・スペース・フレーム)を採用し、スポーツカーとしてのキャラクターを確立しました。

絶版から9年以上が経っているだけあって、走行距離5万km以下の物件も1/3ほどとなっています。ただ、その分リーズナブルで、クワトロ搭載車や内外装がよりスポーティな「Sラインパッケージ」でも総額100万円以下で見つけられます。
 

▼検索条件

アウディ TT(2代目)× 全国

【アウディ TT(2代目)の基本データ】
ボディタイプ:クーペ
ボディサイズ:全長約4.18~4.2m×全幅約1.84m×全高約1.38~1.39m
乗車定員:4名
最大出力:160~250ps
排気量:1798~3188cc
燃費(JC08モード):13.0~14.2km/L
駆動方式:FF/4WD
新車時価格:414万~631万円
中古車掲載数:約160台
中古車車両価格帯:26万~228万円
中古車車両平均価格:約90万円
 

 

【Q&A】スポーツカー購入でよくある質問

Q. 2シーターモデルを初めて購入するときに注意すべきことって?
A. 「リアシートがないだけで、2人以上乗らないのであれば大した問題はない」と言いたいところですが、実際のところは荷物を気軽に置くスペースがないという車種もあります(リアシートはないが荷物置きスペースはあるという2シーターも存在します)。

さらに車種によっては、シートポジションの自由度に制約があり、シートを十分に倒すことができず仮眠すらも難しいようなモデルもあるので注意が必要です。

また購入時は、ドライビングポジションが取れるかどうかもしっかりチェックしておきましょう。

Q. スポーツカーの維持って大変?
A. スポーツカーだからといって特別なメンテナンスが必要な車種は、そこまで多くはありません。ただ、スポーティな走行を楽しもうとしたら、定期的なメンテナンスは必要です。

とはいえ、サーキット走行を繰り返すというような特殊な環境でない限りは、一般的なディーラーや修理工場でオイルなどの定期的な油脂類の交換と定期点検を実施していれば大きなトラブルは頻発しないはず。

ただ、これはあくまでノーマル状態で乗る場合に限ったことで、チューニングを実施すれば一部の性能は向上しますが、別の部分に負担がかかるケースもあります。チューニングを楽しむのであれば、チューニングを得意とする工場やショップに相談することが、より長くチューニングマシンを楽しむ秘訣となるでしょう。



今回は様々なスポーツカーをご紹介しましたが、今回紹介したモデル以外にも多くのスポーツモデルは存在しています。もし気になるモデルがあれば、ぜひその車種を得意とするお店に足を運んで、納得いくまで話を聞いてベストな1台を見つけてみてくださいね。

※記事内の情報は2024年7月18日時点のものです
 

文/小鮒康一 写真/阿部昌也、尾形和美、篠原晃一、奥隅圭之、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、ポルシェ、アウディ
小鮒康一(こぶなこういち)

自動車ライター

小鮒康一(フナタン)

スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車のリーフを買ってしまう暴挙に出る。現在はリーフを手放し3代目インサイトをメインに、NA、NB2台のロードスターや初代パルサー、S660に17系クラウンなど雑多な車種を所有中。

この記事を読んでいる人にオススメの動画