プジョーを一般に広く認知させたのが、ハッチバックの206。その後継が207になるのですが、ハッチバックだけでなく、ステーションワゴンの207SWも存在します。今回は、そんなコンパクトカーベースのステーションワゴン、プジョー 207SWをご紹介します。

オシャレなデザインが目を引く207SWが登場したのは、207のデビューから遅れること約1年後の、2008年4月。207に比べ全長を120mm拡大し全高も高くしたことで、居住空間やラゲージスペースが拡大されているのが大きな特徴です。

そういう意味では、荷物が多くなりがちな小さいお子さんのいる家庭に向いているのかもしれません。というのも、スタイリングばかりに注目が集まりがちな207SWですが、実は使い勝手がとても優れているのです。

リアシートはワンタッチでフラットになり、リアゲートはウインドウ部分のみの開閉も可能。しかもトノカバー(ラゲージを覆うカバー)は、後席側からでも開閉できます。さらにラゲージフロアの下と横には収納スペースを用意するなど、国産車も顔負けの使い勝手の良さです。

エンジンは直4の1.6Lで、NAとターボの2種類をラインナップ。最高出力は、前者が120ps、後者が175psです。組み合わせられるミッションは、NAモデルが4AT、ターボモデルが5MTとなっています。

そんな207SWが、もう100万円台の前半で売られています。しかも、多走行車や修復歴車ではなく、かなり程度の良さそうな中古車です。例えば105万円の1.6は走行距離3.9万kmで修復歴はありません(11月30日現在)。

当時の新車価格が269万円なので余裕の半額以下! 現行型ということを考えれば間違いなくお買い得です。人とは違った車が欲しいなどオシャレなステーションワゴンをお探しの方に、ぜひオススメしたい1台です。

Text/金子剛士

エクステリアはハッチバックの207のデザインを踏襲するが、アルミ製ルーフレールなどステーションワゴンならではの装備も採用している

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華やかなエクステリアとは一転して、インテリアはシックで大人の雰囲気を演出している。もちろん見た目だけでなく座り心地も良い

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ラゲージルームは、5名乗車時で337L、リアシートを折り畳んだ状態で最大1258Lの容量を確保。積載容量だけでなく使い勝手にも優れている

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