フィアット 500 VS ミニ ミニ PART3:取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
2008/06/17
PART3 取り回しや駐車のしやすさが優れているのは?
フィアット 500
ミニ ミニ
両車とも、コンパクトカーゆえ駐車はしやすい
全長×全幅の水平方向のボディサイズは、500(チンクエチェント)が3545×1625mm、ミニが3700×1685mm。どちらもコンパクトなサイズなので、取り回しで汗をかく・・・といったことにはならない。特に500(チンクエチェント)は、まるでミニバンのような運転席からの視界の良さがある。その上、ステアリングの操舵力がスイッチで切り替えられ、まるでゲーム機のように軽くなるからスイスイと駐車が実行可能。ロケ車には駐車支援の警告ブザー(ピッ、ピッ音)も付いていたから、非常に気楽にスペースに納められた。
ミニは着座位置こそ低くなるが、ベルトライン(窓の下側の見切り線)が水平に近く、視界も広いから駐車はしやすい。
前方&後方視界は数値ほどの差はない
縦列駐車も、5m近くの大柄な車に比べたら、どんなに“撮影”も楽なことか。500(チンクエチェント)はここでも見晴らしのいいポジションが幸いし、苦もなく車を所定の場所に納められた。一方のミニも、左右フェンダーの“丸み”が手がかりになり、車両感覚はつかみやすい。また先代に比べ、駐車スピード時のハンドルの重さが改善され、軽くなったことも左右に切り返す必要がある縦列駐車では助かる。
なお今回は、新たな試みとしてパイロンを車の前後に置き視界をチェックしてみた。今回はややシビアに、運転席から前後パイロンのつけ根まで見える距離を計測してみた。データはその結果だが、こと前後視界ということでは、着座位置の高い500(チンクエチェント)が有利な結果に。
対してミニは、低い着座位置が不利に働いたようだが、前方視界でいえば、コンパクトカーながらノーズを視界に見ながら運転できる安心感もある、とも言える。
■視界チェック計測結果
前方視界 コーン下まで |
後方視界 コーン先端まで |
後方視界 コーン下まで |
|
---|---|---|---|
フィアット 500 | 4m5cm | 4m17cm | 9m38cm |
ミニ ミニ | 4m60cm | 3m60cm | 12m50cm |
今回のまとめ
両車とも取り回しが良く駐車もしやすい。よって今回の対決の結果は引き分けでいいのだが、無理にでも勝負をつけるとすれば、500(チンクエチェント)の勝ちとなる。理由はいたって単純で、着座位置が高く視界テストの数値がミニを上回ったからだ。次回予告
個性派コンパクトの500(チンクエチェント)とミニ
より個性のあるキャラクターはどっち?
個性派コンパクトの500(チンクエチェント)とミニ
より個性のあるキャラクターはどっち?
今回のテスト車両
フィアット 500 | |
---|---|
テスト車両 | 1.2 8V ラウンジ 225.0万円 |
駆動方式 | 2WD(FF) |
トランスミッション | 5速デュアロジック |
全長×全幅×全高(mm) | 3545×1625×1515 |
ホイールベース(mm) | 2300 |
車両重量(kg) | 1010 |
最小回転半径(m) | - |
乗車定員(人) | 4 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1240 |
最高出力 [kW(ps)/rpm] |
51(69)/5500 |
最大トルク [N・m(kg-m)/rpm] |
102(10.4)/3000 |
使用燃料 | 無鉛プレミアム |
燃料タンク容量 | 35L |
10・15モード燃費 (km/L) |
- |
タイヤサイズ | 185/55R15 |
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