「音楽のまち」に「おみくじのまち」……。ご当地の名産がサービスエリアで体感できる!
2015/12/11
おいしいグルメに目が行きがちなSA&PAだが……
最近「地方創生」「地域おこし」がブームだといわれている。高速道路にあるSAやパーキングエリア(PA)にもその兆しはあらわれていて、レストランやスナックコーナーにはその地方の特産品を使ったメニューが増えた。
中でも個人的なイチ押しは、群馬県産の赤城鶏の南蛮揚げやウズラの卵などが入った上信越道・横川SA上りの「赤城鶏のタルタル親子」(880円)と、米子道・蒜山高原SA下りの「ジャージー牛ステーキ御膳」(2400円)。立ち寄った際にはぜひとも召し上がっていただきたい逸品だ。
スナックコーナーにも、地元メニューは充実。関越道・塩沢石打SA下りの「塩沢米のたまごかけご飯」(410円)は、魚沼産こしひかりと魚沼赤たまご、専用醤油を組み合わせた「TKG」(たまごかけごはん)。もーたまりません。圏央道・厚木PAには内回り・外回りとも、全国のB級グルメが揃うB-1グランプリ公認店がある。
だが、SAにはグルメにとどまらない、違った楽しみ方の可能な場所があることをご存じだろうか。
「音楽のまち」浜松を象徴する展示スペース「ミュージックスポット」
例えば「音楽のまち」「楽器のまち」として知られる静岡県浜松市に位置する新東名高速・浜松SA(NEOPASA浜松)には、上下線に「ミュージックスポット」という音楽イベントスペースが設けられている。浜松市にはヤマハ、カワイ、ローランドといった世界に名だたる楽器メーカーの本社が立地しており、楽器博物館や世界的なピアノコンクールなども有名だ。
浜松SAのミュージックスポットは、上りをヤマハ、下りをローランドが運営協力をしている。上りは「バーチャルピアノ工場見学」などの展示やアンサンブルステージ、体験イベントなどが開催されている。
下りはローランドの電子楽器が展示されている他、電子ピアノや電子ドラムは実際に手に取って試奏することも可能だ。こちらも週末を中心に、ミニコンサートなどが開催されている。
おみくじの自動販売機がずらっと並ぶ「おみくじロード」
東の浜松に対し、西日本で注目のご当地スポットがあるのは、中国道・鹿野SA。鹿野SAが立地する山口県周南市は、国内に流通するおみくじの約6割が生産されている「おみくじのまち」なのだ。それにちなんで、「おみくじロード」が設置されている。
おみくじロード内には「花みくじ」「恋みくじ」など10種類のおみくじ機が設置されている。上下線ともに設置されているので、お正月にはぜひ年の初めの運試しとして、1枚引いてみてはいかがだろうか。
このように、全国のSAにはそこにしかない楽しみ方ができる場所もある。週末や年末年始の旅行の際はその旅程に組み込んでみてはいかがだろうか。
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