▲トールワゴン+クロスオーバーという斬新なコンセプトで、発売直後から大人気となったスズキ ハスラー。日本全体を明るくしてくれた感じ! ▲トールワゴン+クロスオーバーという斬新なコンセプトで、発売直後から大人気となったスズキ ハスラー。日本全体を明るくしてくれた感じ!

最近に感じても流行語を聞くと懐かしくなる平成25年

ついに【平成メモリアル】企画も25回目。

前回から間が空いちゃってスミマセン。

今回入れて残り6回です! ラストスパート頑張りましょう!(誰に言ってる?)

平成25年といえば、アベノミクスへの期待感もまだまだ高かった頃で、さあ、震災からの復興だ、不景気からの脱却だ、と盛りあがっていた時期でもありました。

1年間で日経平均株価が約6000円も上がる! なんてこともありました。

6年前っていうと、つい最近のようだけど、その年に流行った言葉が「じぇじぇじぇ」、「今でしょ」「倍返しだ!」と聞くと懐かしい気もします。

令和になった今、これらの言葉を使うと新鮮かも。

一瞬だけ注目された環状交差点、どうなった?

▲信号、停止を必要とせず、交通の流れをスムーズにしてくれる交差点ということで、新たにルールが定められ、日本にも設置が始まった環状交差点▲信号、停止を必要とせず、交通の流れをスムーズにしてくれる交差点ということで、新たにルールが定められ、日本にも設置が始まった環状交差点

車関係の話題でいうと、道交法が一部改正。

2012年に京都で起きた暴走事故などの影響で、持病を隠したまま免許取得や更新すると罰則が与えられるようになりました。

環状交差点でのルールが決まったのも、この年。

別名ラウンドアバウト、信号のないロータリー式の交差点ね。

法律ができた翌年から全国19ヵ所で運用が始まり、ちょっとだけ注目されたけど、その後どうなった?

と思って調べてみたら、2019年6月現在で80ヵ所以上に増えてました!

私は昔、海外に行って急にロータリー式交差点にでくわしたとき、どこで出たらいいか分かんなくなってグルグルしちゃった経験、あります。

やっぱ練習しとこっ。

やるなら今でしょ!

コンパクトだけど、押し出しの強いフェイスが個性的

▲フィットをベースとしているとは思えない、堂々したフォルムのホンダ ヴェゼル。エコ運転をアシストしてくれるアクセルペダルなどの機構も目新しいもの▲フィットをベースとしているとは思えない、堂々したフォルムのホンダ ヴェゼル。エコ運転をアシストしてくれるアクセルペダルなどの機構も目新しいもの

それでは今回も平成25年に登場した私的名車・迷車ランキングを始めましょー。

第3位は、ホンダのヴェゼル。

ベゼルじゃなくてヴェゼルなんだもんね。

コンパクトクロスオーバーのブームに乗ったものだけど、ホンダが作るとやっぱりカッコいい。

メカニズム的にはそんなに注目するべきところはないけど、ハイブリッドあるし、4WDあるし、内外装はちょっと未来感あるし、とポイントが押さえられている車です。

MC後のキャッチコピーは「次の世界ヴェゼルへ。」

さすが、カッコインテグラ、ホンダカウボーイという名文句を生み出したホンダだけあります。

レクサス新時代を象徴する1台

▲スピンドルグリルを採用するなど、デザインが一気に洗練されたレクサス IS(3代目)。レクサス独自の四輪操舵LDHを搭載(一部グレードのみ)し、走りのスポーティさもアップ▲スピンドルグリルを採用するなど、デザインが一気に洗練されたレクサス IS(3代目)。レクサス独自の四輪操舵LDHを搭載(一部グレードのみ)し、走りのスポーティさもアップ

第2位は、レクサスの3代目ISではいかが?

それまで走りや高級感は申し分ないけど、見た目がちょっと保守的な感じだったIS(あくまで私見です)。

3代目ISではスピンドルグリル採用で、レクサスの新しい方向性を見せてくれたというところ。

ラインナップには通常のレシプロ(エンジンだけで走るやつ)とハイブリッドが用意されているけど、発売当初は圧倒的にハイブリッドの人気が高かったんだってよ。

エンジンをブォーンとかいわせないけどスポーツ志向って、なんだか未来な感じだよね。

肩の力が抜けた新感覚クロスオーバー

▲モノトーン5色+ツートーンルーフ、計11種類もの豊富なカラーラインナップ(デビュー当時)もハスラーの持ち味▲モノトーン5色+ツートーンルーフ、計11種類もの豊富なカラーラインナップ(デビュー当時)もハスラーの持ち味

第1位は、スズキ ハスラーで決まりでしょ!

じぇじぇじぇ、他のカー・オブ・ザ・イヤーとかで選ばれなかった車にスポットライトを当てるのが当企画のポリシー(?)だけど、ハスラーは例外。

だって素直にカワイイんだもん。

まず軽トールワゴンのSUVってコンセプトが斬新。

加えてヘッドライトが丸目でちょっとパイクカーの雰囲気もあるし。

4WDシステムこそビスカス式の簡素なやつだけど、バンパー両端が短くて最低地上高もまあまあ確保されているあたりは、さすがジムニーやエスクードなどの本格SUVを作ってきたスズキ。

文句なしの1位なのです。

プリウスやアクアなど生粋のエコカーじゃなくても、ハイブリッドをラインナップに用意するのが当たり前になった2013年。

ハスラーはマイルドハイブリッド(2015年のMC後)だけど、こうしていろんなタイプのハイブリッドが出てきたのも車好きにとっては好ましい傾向でしょう。

技術だけでなく、デザインなど全体のトレンドもほとんど今と変わりませんネ。
 

文/田端邦彦、写真/スズキ、ホンダ、レクサス、photoAC

田端邦彦(たばたくにひこ)

自動車ライター

田端邦彦

自動車専門誌で編集長を経験後、住宅、コミュニティ、ライフスタイル、サイエンスなど様々なジャンルでライターとして活動。車が大好きだけどメカオタクにあらず。車と生活の楽しいカンケーを日々探求している。プライベートでは公園で、オフィスで、自宅でキャンプしちゃうプロジェクトの運営にも参加。