昔からよく使われる「十年一昔」という言葉。世の移り変わりの激しさを例えた言葉だが、最近では、五年一昔のほうがしっくりくるかもしれない。そんななか、「50年後も生き残ると思う日本企業」といった、少し遠い将来についてのアンケート調査結果が話題になっている。発表したのは、与信管理サービスを手がけるリスクモンスター。

2月25日~26日に行われたインターネットアンケートで、20~59歳の有識者男女と60~69歳の男女、計1000人から有効回答を得ている。同調査によると、ベストテンは以下の通り。

1位「トヨタ自動車」(回答率44.4%)
2位「本田技研工業(ホンダ)」(同24.9%)
3位「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同21.1%)
4位「味の素」(同20.7%)
5位「日産自動車」(同20.6%)
6位「東海旅客鉄道(JR東海)」(同20.1%)
7位「ヤマト運輸」(同19.8%)
8位「キヤノン」(同17.5%)
9位「日清食品」(同17.4%)
9位「パナソニック」(同17.4%)

自動車メーカーから3社がランクイン。さすがは日本を代表する産業だ。ちなみに、同時に50年後も生き残ると思う日本企業に重視するイメージを聞いたところ、「技術力」を挙げる回答が45.2%と最も多く、次いで「製品・商品の品質」(回答率41.8%)、「業界シェア」(同27.4%)、「独創性」(同26.0%)、「経営理念・姿勢」(同23.4%)となっていた。確かに、日本の自動車産業のウリは「技術力」と「製品・商品の品質」。選ばれるのも納得だ。

いまから50年前の1963年を考えてみると、トヨタの「トヨペットクラウン」、日産の「ブルーバード」はそれぞれ2代目を販売、ホンダは名スポーツカー「S500」で四輪車の生産に参入したばかりだった。

これから50年後、2063年にも残っている車種はあるのか、どんな技術を搭載した車が街を駆け巡っているのか。想像すると少しワクワクしてくる。

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今年はホンダが四輪車の製造を始めてから50周年。NSXコンセプトの発表やF1復帰報道など、往年のファンには嬉しいニュースが続いている

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