世界のタクシー業界で、日本メーカーの話題が増えている!
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2014/01/24
アメリカ・ニューヨーク市の名物でもあるタクシー「イエローキャブ」に日産のNV200が選定されたのが2011年5月。そして2013年10月末から実際にニューヨークの街で活躍している。
そして今度はイギリス・ロンドンを走るタクシー用にNV200が公開された。このモデルは2014年12月に発売開始される。ロンドンのタクシーといえばクラシカルな雰囲気の黒塗りモデルが有名。日産はもともと普通の顔をしたNV200をタクシー車両として発表していたが、イギリス側の運輸関係団体などの声を反映させてデザインを変更した。
新しいデザインは丸型ヘッドライトや大きなスリットの入ったグリルでブラックキャブを彷彿させるデザインとなっている。一方でライトをLEDにしたほか、最小回転半径も規制に合わせて変更されている。
タクシー車両は商用車として大きな需要が見込めるのはもちろん、街中をくまなく走るためブランドの広告塔としての役割も果たす。そのため日産だけでなくメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなど多くのメーカーが力を入れている。
もちろんトヨタだって黙ってはいない。昨年の東京モーターショーではタクシー車両のコンセプトモデル「JPN TAXI Concept」を出展。日本ならではのおもてなしとして、窓枠に木目調を施したり、フロントシートバックにグリップを付けるなどの工夫が施されている。
トヨタ自動車は、2020年にオリンピックが開催される東京を舞台に車社会の未来像を提示するための専門チームを立ち上げる。渋滞をなくして事故も防ぐ交通システムの実現を目指すと同時に、高速道路をほぼ自動で走行する技術を実用化させるという。
ニューヨークやロンドンでタクシー車両が採用された日産が目指しているのはEVタクシーの普及だ。日産はバルセロナ市とNV200の電気自動車モデルをタクシーとして導入する契約を締結。2013年9月のフランクフルトモーターショーで車両を公開した。さらにe-NV200を2014年度中に日本導入することも発表。タクシー業界などが注目するはずだ。
かつてタクシー車両といえばクラウンコンフォートやクルーなどの廉価な5ナンバーセダンが中心だったが、ユニバーサルデザインを取り入れ、誰もが使いやすいものへと変貌しつつある。近い将来、どんなタクシーが世界の街を走っているか楽しみにしたい。
- Nissan unveils the new face of its taxi for London(日産ヨーロッパ)【英語】