東京モーターショー2019で展示車両 300台以上の「タイヤだけ」を見てきた。装着数トップ5のメーカーも発表
2019/11/02
モーターショーの展示車両は、どんなタイヤを履いている?
皆さんこんにちは。編集部の「てんちょ~」こと大平です。
東京モーターショー2019が、東京ビッグサイトで開催中です(11月4日まで)。
未来の車を想像したコンセプトモデルや今後発売されるモデルなど、様々な自動車メーカーや企業が車を展示しています。このショーで初めて世間にお披露目される車なんかもあって、多くの人が注目するショーです。
そんな車を実際に見ることができて、中には触れることができるものもあるので車好きにはたまらないイベントですね!
しかし、元タイヤ屋さんの店長である私としては、そんな車たちが「どんなタイヤを履いているのか」の方が気になって仕方がありません。
そこで、東京モーターショー2019の「東京ビッグサイト 青海展示場」、「MEGA WEB会場」、「東京ビッグサイト 西・南展示場」、青海展示場とビッグサイトをつなぐ「オープンロード」に展示される四輪(三輪含む)296台、二輪82台の計378台のタイヤメーカーを調査してきました!(調査日は10月24日)
11月1日現在、公式な出店車両数の発表はまだですが、目に映るすべての車両を調査したので全数といっても過言ではない! はず!
さて、東京モーターショー2019で多く履かれているタイヤメーカーはどこなのでしょうか? 四輪・二輪部門のトップ5をご覧ください!
二輪部門トップ5【調査対象車両 82台】
東京モーターショーは四輪だけでなく二輪も多く展示されています。
なんとホンダのブースは、二輪車の展示数の方が多かったほどです。
原付から1000ccオーバーの大型バイクまで、様々な二輪車を調査してきました。
6台(装着率:7.3%)
こちらのメーカーは井上ゴム工業という国産ブランドで、バイクのみならず自転車や車いすのタイヤも手がけています。
スクーターからスポーツバイクまで、幅広いラインナップを用意しています。
7台(装着率:8.5%)
四輪の輸入車に履かれているイメージの強いピレリですが、二輪部門も忘れてはいけません。
比較的排気量が大きめのバイクに装着されている印象がありました。
10台(装着率:12.2%)
CSTの正式名称は、チェンシンタイヤという海外のメーカーです。
価格は安くて耐摩耗性が高くコスパがいいメーカーで、ホンダやヤマハなどが純正装着タイヤとして採用しています。
タウンユース系のバイクは、CSTを履いている傾向が高かったです。
17台(装着率:20.7%)
タイヤといえば、ブリヂストンと思い浮かべる人も多いと思うこのメーカーが、第2位にランクイン。
幅広いラインナップと品質が高いブランドなので、多くのファンが存在します。
二輪を複数台置いてあるブースには必ず装着車両がありました。
25台(装着率:30.5%)
2位と8台差を付けて堂々1位を獲得したダンロップは、レースでも活躍する世界的に活躍するイギリス発祥のブランドです。
純正装着タイヤとして採用するメーカーも多数存在します。
スクーターからスポーツバイクまで、お手軽なものからハイスペックなものまでラインナップは様々。装着率の高さもうかがえます。
四輪部門トップ5【調査対象車両 296台】
さて、メインとなる四輪部門に移りましょう。
もちろん、壇上に上がっているような車も目を凝らして確認してきましたよ!
コンセプトカーが履く特殊なタイヤもちゃんとしたメーカーで作られたものが多く、どこで作られているかがわからないというタイヤが少なかったのは意外でした。
それでは、四輪部門のTOP5をご覧ください!
27台(装着率:9.1%)
自動車用タイヤのみならず工業用ゴムなどの製造も行うTOYO TIRES(トーヨータイヤ)が5位にランクインしました。
スポーツ用タイヤもさることながら、快適性に特化したタイヤ『トランパスシリーズ』が人気商品となっております。
主にマツダ車のSUVなどに純正装着されるイメージがあります。実際にマツダブースでは、展示車9台のうち6台がTOYO TIRESを装着していました。
28台(装着率:9.5%)
モコモコしたマシュマロのようなキャラクター、ビバンダム君がマスコットのタイヤメーカーです。5位とわずか1台差で4位にランクインしました。
特に『パイロットスポーツ』という、ハイスペックなスポーツタイヤを多く見かけました。
レクサスのLCなどといったハイパフォーマンスカーはこれを履く、といった印象でした。
40台(装着率:13.5%)
二輪部門で1位を獲得したダンロップが四輪部門で3位と、2部門でTOP3入りです。
普通の車からスポーツカーまで様々な車に装着されており、商品ラインナップの多さと人気の高さに改めて気づかされました。
42台(装着率:14.2%)
3位を僅差で抑え、ヨコハマタイヤが2位にランクイン。
スポーツカーに履くような『アドバンシリーズ』や、低燃費タイヤ『ブルーアースシリーズ』が有名です。
私もタイヤ屋さん時代はお客さまからのご指名で、よくヨコハマタイヤを販売させていただいたものです。
76台(装着率:25.7%)
やっぱり強かったブリヂストン。世界トップシェアは伊達じゃありません。2位のヨコハマタイヤに30台以上の差をつけ堂々の1位です。
エコタイヤからスポーツタイヤ、コンセプトカーに装着されるタイヤまでもブリヂストンのタイヤが使われていて、ランキングトップに恥じない装着率の高さでした。
以上、東京モーターショー2019に出展されている車両のタイヤメーカーランキングでした。
皆さんもぜひ、車だけを見るのではなく、タイヤにも目を向けてみてはいかがでしょうか? ショーの新たな楽しみ方が発見できるかもしれません。
カーセンサー編集部員
てんちょ~(大平拓摩)
元・タイヤホイールショップ店員。販売・取り付けを経験し、そこで店長として務めたことから『てんちょ~』というペンネームに。2017年、縁あってカーセンサー編集部にやってきた。メンテナンスから部品の取り付けなど自分でチャレンジする車好き。DIY系の記事や車好きが喜ぶちょっとディープな記事とコッテリしたラーメンを好む。
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