▲その美しい外観はもとより、スパイダーでも刺激的な走りは変わらない実力を秘めている ▲その美しい外観はもとより、スパイダーでも刺激的な走りは変わらない実力を秘めている

レーシングカーの息吹を感じる4Cスパイダー!

昨年日本で販売が開始されたミッドシップスポーツ「4C」のオープンモデル、「4Cスパイダー」が東京モーターショー2015会場にて発表されました。4Cとの大きな違いとは何か。真上に空が見えるか見えないか、です。決してふざけているわけではございません。

これは大変すごいことでして、オープンモデル、というのは同車種のクローズドモデルと比べて“剛性”が落ちるもの。そりゃそうですよね、あるはずのものが無いんですから。簡単に言えば屋根がない分丈夫さに欠けるため、いわゆる普通の“オープンカー”はただ屋根を切って取るだけではなく、いろいろな工夫やパーツで丈夫さを補い、オープンカーはオープンカーとしての構造になるものなのです。

結果として屋根はなくなったのに重くなったりして。しかし4Cはカーボンファイバー製のモノコックシャシーというまるでレーシングカーのような逸品を採用しています。素晴らしく丈夫だから屋根くらいなくても大丈夫だぜっていうイケイケ状態のため、クローズドとスパイダーで構造の差異は最小限で済んでいるのだとか。ミッドシップに鎮座する1.7L直4直噴ターボエンジンと相まってオープンエアでもスーパースポーツなパフォーマンスを楽しめるすごい“スパイダー”なのです。

▲見るものをヤル気にさせるテールエンド。追いかけたい。もしくは追いかけさせたい ▲見るものをヤル気にさせるテールエンド。追いかけたい。もしくは追いかけさせたい
▲まさにレーシングカーの息吹を感じるフラットボトムのステアリングとドライバーが主役ということを示唆するかのようなコンソール ▲まさにレーシングカーの息吹を感じるフラットボトムのステアリングとドライバーが主役ということを示唆するかのようなコンソール
text/V8たろう
photo/ゆさお