スーパー耐久シリーズに参戦する日産自動車大学校の学生へのインタビュー。今回は、今欲しい車について、そしてスポーツカー&レースの未来についてがテーマ。今回も3レースに参加した杉本雅信くん、丸山仁くん、湊真之介くんの3人に話を聞いた。

--今、みんなが欲しい車と、いつか欲しい車について教えて
丸山 今は車は持っていないんですが、お金さえあれば今すぐスカイラインGT-Rが欲しいです。なかでもR33型(1995年から1998年に生産されたモデル)が好き。いつか欲しい車というと…やっぱりR33型ですかね。R32型(1989年から1994年に生産されたモデル)、R34型(1999年から2002年に生産されたモデル)の各世代はとても人気があるんで、あえてR33型を所有して、実はこのモデルも速いんだって証明してみせたいと思っています。

 僕は今、ランエボに乗っています。いつか欲しい車というと、僕もR33型のGT-Rなんですよ。でも2ドアではなく4ドアのほう。やっぱり4ドアがいいんです。将来的に欲しいというのは、現実的ではないかもしれませんが、ランボルギーニとかロータス エリーゼとか、誰が見てもカッコいい車を所有してみたいです。

杉本 僕はとにかくR34型のスカイラインGT-Rが大好きなんです。全日本GT選手権でR34型が大活躍していたときにレースを見始めたんで。この車が大好きになって、日産が好きになって、今に至るんです(笑)。がんばってお金を貯めて、絶対乗ってやろうと思っていますよ。将来は…ガラっと変わるんですがSUVに乗ってみたいと思っています。M・ベンツのGクラス(ゲレンデヴァーゲン)とか大きいSUVが欲しいです。

--世の中はエコカー全盛。スポーツカーやレースはマイナーな存在になってるけど、みんなはこの状況をどう感じている?
杉本 スポーツカーやレースは夢を与えることができます。エコカーが主流になるのは仕方ないとは思うんですが、子どもたちに夢を与えられるスポーツカーやレースの世界は大事に守っていかなければいけないと思います。そして少しずつでも興味をもってもらえるようにしていけたらなと思います。

丸山 自分はスポーツカーが大好きなので、もっとたくさんの新型車が出てほしいと思っていますし、いつもスポーツカーに触れていたい。すぐにはどうすることもできない現実ですが、少しでも変わってくれたらいいなと思っています。

 今は時代変化の節目だと思うんです。エコカーが主流になり、車もエンジンもコンパクトになっています。でもここからコンパクトかつハイパワーという流れになるかもしれません。スポーツカーっていいねという時代がまた来るんじゃないかと。もちろん電気自動車ばかりになっても、その性能を比べるためにレース自体は続くはずです。スポーツカーもレースも、絶対になくならないと思います!

※カーセンサーS耐プロジェクトについて
若者の車離れを食い止めたい、そんな思いからKONDOレーシングを率いる近藤真彦監督と国家整備士を育成する日産自動車大学校のコラボレーションが実現し、学生達によるスーパー耐久シリーズ参戦が始まった。このプロジェクトに賛同するカーセンサーは、今シーズン彼らのレース活動をサポートしている。

丸山くん、秦くんが欲しいクルマとして挙げたR33型スカイラインGT−R。現在の中古車平均価格は160万円

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スーパーGTの前身となる全日本GT選手権でもスカイラインGT-Rは活躍。2003年にはザナヴィ・ニスモ GT-Rがドライバーズ&チームタイトルを獲得した

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電気自動車リーフをベースにしたレーシングカー、リーフ・ニスモ RC。電気自動車でのモータースポーツの可能性を探るべく開発されたコンセプトモデルだ

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