クルマはご褒美!? フィギュアスケーター・無良崇人の新たな第一歩|Carsensor IN MY LIFE


フィギュアスケート選手としてのキャリアを終え、プロスケーターとしての道を歩み始めた無良崇人さん。次なるステージは、自分を育ててくれた世界への恩返しにある。そして、そのステップに成功したら、自分へのご褒美も考えているという。それは、クルマ好きの無良さんらしいモノ。無良さんの思いを表現するクルマだった。

自分を育てた世界への恩返しをしたい

BMW M4クーペ

2017年の暮れ、全日本選手権の男子フリー。快心の演技でオーディエンスを魅了した選手時代の無良崇人さん。試合後、父でありコーチでもある無良隆志氏が彼をねぎらった。「今までよく頑張ってくれたね……」。それが人生の中で最も重い言葉であり、無良崇人さんを次のステップへと導くものとなった。

人生の目標や夢はひとつでない。そして一人だけのものでもない。「父の目指した場所へ、僕が父を連れて行く」。いつからか、そう思うようになっていた。気負い、プレッシャーがないと言えば嘘になる。しかし、無良さんにとって、フィギュアスケートとの付き合いは自然体そのものものだった。

BMW M4クーペ

フィギュアスケートは、ルールという枠組みの中にありながら、枠にとらわれない表現力が求められる。アーティストとしての尽きない探究心、アスリートとしての精進。先輩や後輩、ライバルやコーチとのリレーションシップ。人生とは切っても切り離せないからこそ、フィギュアスケートを通して自分自身が形成されたという思いがあるという。

いつしか、支えてくれた多くの人たち、お世話になったフィギュアという世界に恩返しがしたい。そう考えるようになった。

次のステージでこそ自分を褒めてあげたい

BMW M4クーペ

無良さんに浅田真央さんから声がかかったのは、そんなタイミングだった。

「アイスショー『浅田真央サンクスツアー』でパートナーを務めていただけませんか」

彼女は中京大学の学友でもある。競技生活に区切りをつけ、なお人気を集める彼女が中心となり、これまでアイスショーが行われなかったような地方のリンクでショーを展開するというのだ。

BMW M4クーペ

無良さんが快諾した理由は、そのショーの意図だった。未来のフィギュアスケートを担う、若い世代、幼い世代に、フィギュアの素晴らしさを届けたい。これは無良さんの思い描いていたことそのものだった。

大都市で行われるアイスショーは人気だが、チケットは極めて入手困難。しかも決して手頃な料金ではない。熱狂的なファンに支えられていることは嬉しいことだが、臨場感のある演技を小さな子どもたちが目の当たりにする機会が限られている。新しいショーの立ち上げは、そんな子どもたちのためでもある。

BMW M4クーペ

無良さんは「フィギュアという世界で育まれてきた、自分のすべてを見せたい。このショーをなんとしても成功させる」と心に誓った。

そして、アイスショーが成功したら“自分へのご褒美”としてクルマの購入を計画しているという。 現役時代は自分にご褒美など考えたこともなかった。しかし、フィギュアスケートへの恩返しができたなら、自分を褒めてもいいかなと思えたそうだ。

ご褒美となるのは、例えばBMWなどの力強く疾走するクルマ。全国津々浦々、子ども達の待つ小さなアイスショーの会場に馳せ参じる。そんな無良さんの気持ちを表しているようだ。

5月頭には『浅田真央サンクスツアー』は、新潟にて記念すべき第一回公演を見事に成功。歓声と涙にあふれたショーとなった。ツアーは11月まで日本全国を周る。その頃には、ショーが成功した証である「ご褒美の1台」が無良さんの傍らにあるかもしれない。

クルマはご褒美!? フィギュアスケーター・無良崇人の新たな第一歩

次のステージで“ジャンプを決めた”ときに乗りたい

 

もしも自分へのご褒美として選ぶのならBMW。例えば、今までの自分なら使い勝手を重視していたので選ばなかったような2ドアクーペのM2。同じくクーペのM4もあり! あれもこれも欲張るなら、究極はX6Mかな。いざ購入のときがきても、どのクルマも良いから迷ってしまいそう(笑)。

文/ブンタ 写真/浅田トモシゲ

PROFILE
無良崇人:フィギュアスケーター。全日本選手権で3位、、四大陸選手権では優勝するなど輝かしい実績を残す。2018年3月に選手を引退し、プロに転向した。現在は『浅田真央サンクスツアー』に出演。フィギュアスケートをより身近で楽しんでもらえるよう、精力的に活動している

INFORMATION
浅田真央サンクスツアー:浅田真央が今まで滑ってきたプログラムをメドレーという形で、キャストのスケーターと繋いでいくアイスショー。日本全国10ヵ所で開催。浅田真央をはじめ、浅田舞や無良崇人、林渚など様々なスケーターも登場する。