ロータス エヴォーラS スポーツレーサー (石井昌道)【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ロータスの試乗レポート
2014/03/03
様々なスポーツカーを乗り倒してきた人ほど、ロータスのシャシー性能の奥深さがわかるはず。また、ポルシェではなく、あえてロータスをチョイスするのはかなりの高等技だろう。酸いも甘いも知り尽くした大人のスポーツカー乗りのための、通な選択肢なのだ。
シャシー性能フェチに試してみてもらいたい!
視覚的なスポーティさを施したお得モデル
エリーゼよりも上級のスポーツカーとして2008年に登場したエヴォーラ。2014年モデルは内外装を中心に品質改善が施されたが、大きなトピックスはスーパーチャージャー・エンジン搭載のエヴォーラSでもIPS(オートマチック)が選択できるようになったことと、価格が従来に比べて2シーターで110万5000円、2+2で112万5000円引き下げられたことだ。
また、ルーフやフロントスポイラーをはじめ随所にブラックがあしらわれ、インテリアのレザーにはステッチが入るなど視覚的にスポーティにされたスポーツレーサーという新たなグレードが追加。こちらには81万4000円分のオプションが標準装備されるので、これなら以前に比べて200万円近くお買い得だ。
舌の肥えたスポーツカーファンに
今回はエヴォーラS IPSスポーツレーサーに試乗。エンジンは相変わらずトヨタ製とは思えないほどレーシーなサウンドで、400N・mの頼もしいトルクも、鋭い回転上昇感も素晴らしい。トルコンATながらダイレクト感や変速レスポンスもまずまずでイージーにもスポーティにも操れる。
エリーゼやエキシージに比べると上級なスポーツカーだというエヴォーラのコンセプトには最も適したモデルだろう。しなやかで上質なストローク感によって乗り心地も極上ながら、ハンドリングマシンとしても超一級。そのシャシー性能はポルシェ・ケイマンと比べても一歩もひけをとらないほどに高いレベル。
ぜひとも舌の肥えたスポーツカーファンに味わってほしい。
SPECIFICATIONS
グレード | S SPORTS RACER | ||
駆動方式 | MR | ||
トランスミッション | 6AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4380×1850×1230 | ||
ホイールベース(mm) | 2575 | ||
車両重量(kg) | 1460 | ||
乗車定員(人) | 4 | ||
エンジン種類 | V6DOHCスーパーチャージャー | ||
総排気量(cc) | 3456 | ||
最高出力[ps/rpm] | 350/7000 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 400/4500 | ||
車両本体価格(万円) | 1100 |
あわせて読みたい
- SUVじゃなくていいじゃない! この夏、「キャンピングGT」に乗ろう!【カーセンサー8月号】
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 閑静な住宅街に潜む、跳ね馬と闘牛がいるガレージ【EDGE HOUSE】
- 【名車への道】’14 BMW i8
- アルピナマジック!~大人の車好きがたどり着く、ひとつの極致~【カーセンサーEDGE7月号】
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 残された時間はあとわずか!? 「大排気量エンジン×MT」という歓びを味わえるオススメモデル
- 手ごろなライトウェイトFRスポーツだったマツダ ロードスター(2代目・NB型)も値上がり傾向。狙うなら今しかない!
- トヨタ カレンとの出会いは偶然に。父が教えてくれた運転の楽しさを胸に走る青年
- 【試乗】新型 フェラーリ F8 スパイダー│最強のV8エンジンの味と、高いGT性能を備えた麻薬的モデル!