新エンジンを搭載した、ジープのフラッグシップモデル

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↑ボディカラーは、写真のブラックベリーパールコートを含む全8色(左) ソフトタッチ素材がふんだんに使用されたことで、高い静粛性を実現(右)
1992年の初代発売以来、SUV市場を築き上げてきたジープブランドのフラッグシップモデルが、4世代目へとフルモデルチェンジを果たした。新型では、プレミアムSUVにふさわしいオンロード性能を実現しつつ、ジープ伝統のオフロード走破性を継承したという。

エクステリアは、彫刻的な造形美とたくましさを備えながら空力特性にも配慮されたデザインが与えられた。フロントにはジープ伝統の7本縦型スロットグリルと円形ヘッドライト、台形ホイールアーチを採用。ボディサイズは先代モデル比で、全長が+30mm、全幅は+55mm、ホイールベースも+135mmと一回り大きなボディが実現された。

インテリアは、インストルメントパネルをはじめ、ドアやコンソール、アームレストなど、ユーザーの手が触れる部分にもソフトタッチ素材を採用。より柔らかな素材を使用することで、室内ノイズを抑える仕上がりとなった。

また、室内空間&ラゲージスペースはともに拡大された。カーゴルームは最大で782Lと、先代に比べて11%の容量増となった。このカーゴルームは、充電式脱着フラッシュライト付き収納ユニットや、左右に改良型のグローサリーフックが備えられるなど、利便性の向上が図られた。スペアタイヤ収納部には、泥で汚れた道具類などを収納できる着脱式のダブル収納箱も備えられている。

エンジンは新開発の3.6LのV型6気筒DOHC。可変バルブタイミング(VVT)が採用され、最高出力286ps、最大トルクは35.4kg-mを実現。さらに燃費性能も先代のV6エンジンより10%以上改善されている。組み合わされるミッションは、アダプティブエレクトロニックコントロール、またはドライバーがマニュアル感覚の操作を行える電子制御式レンジセレクト(ERS)および電子制御トルクコンバータークラッチが備わる5ATとなる。

サスペンションも刷新された。分離型サスペンションクレードル(前後)と不等レートリアスプリングを組み合わせることで、オンロードのハンドリングと快適性を改善し、オフロード性能を補完するシステムとなっている。また、リミテッドにオプションで用意される新開発のエアサスペンションシステムであるクォドラリフトや、路面状況を判断してオンロード/オフロードの走行条件に最適な駆動システムが選択できる、新開発のセレクテレイントラクションコントロールシステムなどのハイテクデバイスが採用された。

価格はエントリーグレードであるラレードの398万円から、クォドラリフトエアサスペンションシステムや、コマンドビューデュアルペインパノラミックサンルーフなどが備わる、リミテッドの538万円までとなる。発売は2011年3月12日から。
グレード ラレード リミテッド リミテッド(エアサス+サンルーフ装備)
駆動方式 4WD
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4825×1935×1785 4825×1935×1770
ホイールベース(mm) 2915
車両重量(kg) 2160 2190 2220
乗車定員(人) 5
エンジン種類 V6DOHC
総排気量(cc) 3604
最高出力[kW(ps)rpm] 210(286)/6350
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 347(35.4)/4300
10・15モード燃費(km/L)
ガソリン種類/容量(L) レギュラー/93
車両本体価格(万円) 398.0 498.0 538.0
■発表日:平成23年2月23日 ■取り扱い:クライスラー販売店