▲ジープ ラングラー(TJ型)は新婚生活を満喫するのにピッタリ。どうです、この開放感! 写真はデビュー当初のモデル(アメリカ本国仕様) ジープ ラングラー(TJ型)は新婚生活を満喫するのにピッタリ。どうです、この開放感! 写真はデビュー当初のモデル(アメリカ本国仕様)

結婚は車を買い替える口実?

人生の様々なシーンを彩る車。オジサンになって人生を振り返ると、あの時はあんな所に出掛けたっけナ~などと、当時乗っていた車から、甘かったり苦かったり、切なかったり・・・色んなメモリーが蘇ってくるのです。そしてライフシーンの中でも一位二位を争うビッグイベントと言えば、「結婚」でしょう。今回は「結婚して最初に買う車」というテーマでベストな一台を探してみました。

とはいえ、結婚するときの状況って人によって違います。子供が生まれるまでは独身時とそう変わらない・・・のが一般的ですが、中には結婚とともに田舎に引っ越して同居する人もいるだろうし、たまたま相手が子連れで、即、大家族化ってこともある。だから、ここでは「私が結婚したばかりだった、あの頃に乗っておけば良かった車」というパーソナルな視点で選んでみました。

趣味に走るなら、このタイミングしかない!?

まず私の場合、結婚から数年間は夫婦ふたりでの生活でしたから、たくさんの人が乗れる車を選ぶ必要はなかった。つまり、「自分だけの趣味で車を選べる最後のチャンス」だったわけです。ぶっちゃけ状況は独身時代と変わらないけど、「結婚」を車の買い替えの口実にするんだから、奥さんと「ふたりの時間を楽しもうよ」って口説き文句は必要。一応ね、そこらへんは気遣いです。加えて、価格はできるだけ安い方がいい。だって、ほどなくして子供が生まれ、ファミリーカーが必要になるかもしれないんだもの。披露宴とか新婚旅行とか、諸々の出費が重なる時期でもあります。となると絶版車も含めた膨大な車種の中から、中古車を選ぶのがベストですよね?  とびきり遊べて、ドライブが楽しい、しかもリーズナブルな車となると・・・。ジャカジャカジャン、出ました! 答えは「ジープ ラングラー(先代、TJ型)」です。

ジープ ラングラーは究極のファン・ビークル

究極のファンビークルと言えば、やはりオープンカーでしょう。オープンになる車なら他にもありますし、最近はワンタッチで屋根を開閉できる電動ルーフが主流ですが、ジープ ラングラーの開放感は別格。なにせ腰から上が全開になるのです。ちょっと年式は古くなりますが、2001年以前のモデルに設定されていたハーフドア仕様なら前席の窓枠を外すことができ、さらにフロントウインドウまで倒せちゃう(!)。こんな車、他にありません。当然、ソフトトップの格納にはそれなりの手間が掛かりますが、そこは趣味の車ですから譲りましょう。

もちろん、軍用ジープの流れを汲む車だけに、オフロード性能も超一流。普段のドライブ以外にオフロード走行も楽しめるんだから、オトクでしょ? 1996~2007年という長きにわたって販売されていたモデルだけに、カーセンサーnetにも約140台が掲載(11月24日時点)されていてタマ数もそこそこ豊富。また最安値帯は本体価格50万円ほどから、最後期モデルとなる2006年以降の物件も本体価格100万円台前半で射程に入ります。ご予算に合わせて選べるのもオススメの理由です。2ドアだけど4人乗りだから、子供が生まれてからも乗れるしね。

▲どんな悪路にも行ける機動力は、そりゃもうジープですからね! オフロード四駆の元祖みたいなもんです ▲どんな悪路にも行ける機動力は、そりゃもうジープですからね! オフロード四駆の元祖みたいなもんです
▲ハーフドア(ドア上部が幌!)が設定されていたのは2001年までの前期モデルなのですが、内装の洗練度やトランスミッションの性能などは2006年以降の最後期モデルが圧倒的に優れています。写真はそれまで5速だったMTが6速になった2006年モデル・アメリカ本国仕様 ▲ハーフドア(ドア上部が幌!)が設定されていたのは2001年までの前期モデルなのですが、内装の洗練度やトランスミッションの性能などは2006年以降の最後期モデルが圧倒的に優れています。写真はそれまで5速だったMTが6速になった2006年モデル・アメリカ本国仕様
text/田端邦彦